植草一秀【連載】知られざる真実/2025年10月24日 (金) 「裏金がどうした政権」始動
社会・経済「落ち目の自民」に「落ち目の維新」がすり寄って樹立された自維連立政権。
「金権腐敗自維連立政権」と称することができる。
「政治とカネ」が最大の問題であったのに対応策は皆無。
完全な「開き直り政権」である。
自民党運営の実質的責任者は幹事長代行。
2728万円の裏金議員代表格の萩生田光一氏を起用。
政権要職、党要職に裏金議員を臆面もなく配置した。
「裏金がどうした政権」という開き直りぶりだ。
萩生田氏の秘書は政治資金規正法違反で罰金と公民権停止3年の処罰を8月に受けたばかり。
メディアがまともなら、金権腐敗一色の新政権を叩きまくるだろう。
しかし、メディアが日本政治支配者にコントロールされている。
ほとんど批判らしい批判を示さない。
2009年に小沢一郎代表が辞任して後継代表に鳩山由紀夫氏が就任した。
このときに鳩山氏を出演させたNHK番組は鳩山新代表を下からのカメラアングルで撮影した。
悪意に満ちたカメラワークだった。
2009年5月7日付ブログ記事
「偏向NHK「日曜討論」悪質なタイトルと映像」
https://x.gd/rruvK
NHKが高市氏を伝える報道で映像を斜めにしたなどとクレームをつける輩が出現しているが、2009年のNHK放送にクレームを付けたことがあったか。
また、産経新聞が高市氏の映りの良くない写真を使用した記事に対してクレームをつけるが、私に対して選りすぐって悪い映りの写真をまき散らしたのはどこの新聞社だったのか。
ダブルスタンダードがはびこっている。
高市新政権は「政治とカネがどうした政権」。
「金権腐敗自維連立政権」と呼ぶのが適正だ。
企業団体献金禁止どころか規制強化さえ手を付けない構え。
維新が提示していた「企業団体献金禁止」の看板もフェイクであったことが明らかになっている。
「政策活動費」の名目で巨額の政治資金を政党から政治家個人に寄附して「飲み食い政治」にいそしんでいたのが自民、維新、国民であったことも見落とせない。
この「金権腐敗自維連立政権」には三つの特徴がある。
第一は金権腐敗
第二は歴史修正主義・極右・軍拡
第三はザイム真理教
今後の国会審議で金権腐敗自維連立政権の実態が白日の下に晒されることになる。
最大の批判を浴びるのが金権腐敗体質。
裏金事件当事者を全面的に登用。
主権者国民多数がこの対応を認めない。
企業団体献金全面禁止が政党交付金制度導入の前提。
政治を金儲けの手段に位置付ける腐敗ぶりに対する国民批判が沸騰することになる。
自維連立政権は皇室典範改定に突き進む様相を示す。
女性天皇を絶対に認めないスタンスだが、これも日本の主権者の立場に反する。
さらに、9条、緊急事態条項に焦点を当てて憲法改定に突進する。
憲法改正の手続きである国民投票法制に大きな欠陥がある。
これを是正するのが先決であるところ、これを脇に置いて暴走する構え。
軍拡路線はすでに始動させた。
国民を戦争に巻き込む政権になる危険が大きい。
憲法については「壊憲危機事態」が発生したと言える。
国民生活を守る施策は「ガソリン暫定税率廃止」のみ。
しかも、財源措置を取ることを公言している。
すべての特徴において主権者国民の総スカンを食らうことは間違いない。
一刻も早く政権を終焉させることが求められている。
UIチャンネル第600回記念放送
「混迷する日本政治と活路その活路
https://x.gd/DafTc
をぜひご高覧賜りたい。
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第4229号
「金権腐敗自維連立政権の寿命」
でご高読下さい。
この機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をぜひお願いします。
『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。
『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)
ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。
※なお、この記事は下記からの転載であることをお断りします。
植草一秀の『知られざる真実』2025年10月24日 (金)「「裏金がどうした政権」始動」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/10/post-470018.html
– – – – –– – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
スリーネーションズリサーチ株式会社
http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/03/post-317af8.html
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内
植草一秀
植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050


















