連載:マッド・アマノコラム集(1)
漫画・パロディ・絵画・写真社会・経済マッド・アマノパロディコラムが毎週水曜日に始まります。お楽しみに。
まえがき
今からおよそ 10 年前、2015 年 4 月から今年 2025 年 8 月、十勝毎日新聞 ( 北海道帯広市 ) のコラム「耕土興論」( 月一回連載 ) を一冊の本にまとめた。熊本市のギャラリーでパロディ個 展を開くタイミングに合わせたものだ、約 120 点のコラムのテーマは別段、これと決めたもの ではないが低辺に流れるものは「人類は進化しているか ?」というものだ。
おいおい、随分と 大袈裟ではないか、と思われるかもしれないが、詰まるところ「我々人間は “ おバカさん ” では ないのか ?」と半ば自嘲気味に「自己批判」をしたものなのだ
これは、今回の個展のテーマ に繋がるものだ。今年は「昭和 100 年 戦後 80 年」とかで例年にも増して第二次世界大戦、 太平洋戦争をテーマにした番組がテレビに流れた。戦時中、当時 5 歳、疎開先の栃木県小山 で米軍の戦闘機による機銃掃射を体験した私は九死に一生を得た、間も無く終戦を迎えた日 本は戦勝国アメリカの配下に成り下がり、以来、今日 80 年間、「植民地」としての役割を担わ されている。はっきり言おう。
「日本は敗戦国」なのだ。半ば秘密裏に開催されている「日米 合同委員会」は首相をはじめ主要閣僚の及ばないところで米国軍事閣僚と日本側の高級官僚 の話し合いが行われている。聞けば米国側の要求をただただ受け入れるだけという甚だ屈辱的 なものだという。いずれにしても日本は敗戦国の憂き目なのだ。
「人類は進化しているか ?」の「人類」は「日本人」であり、ズバリ言えば「日本人は進化しているか ?」ということになる。当 コラムは固い政治の話にはほとんど触れていない。どうか胸に手を当てて「私は果たして進化し ているだろうか ?」と自問自答していただければ幸いである。
2025 年 8 月 15 日 80 回目の終戦記念日を迎えて、熊本にて マッド・アマノ
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マッド・アマノ
日本では数少ないパロディスト(風刺アーティスト)の一人。小泉政権の自民党(2005年参議院選)ポスターを茶化したことに対して安倍晋三幹事長(当時)から内容証明付きの「通告書」が送付され、恫喝を受けた。以後、安倍政権の言論弾圧は目に余るものがあることは周知の通り。風刺による権力批判の手を緩めずパロディの毒饅頭を作り続ける意志は固い。


















