☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年11月24日):EU、「軍事シェンゲン協定」の計画を発表
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
EU委員会は、ロシアとの緊張が高まる事態に備え、部隊や重機の移動を円滑にするための「軍事シェンゲン協定*」の策定を進めている。EU当局者は長年、物流や軍事基盤の問題により部隊の動員には数週間かかる、と懸念していた。
*加盟国間の国境管理を撤廃し、国境検査なしで人の移動を自由にする協定のこと
水曜日(11月19日)に公表された文書によると、EUは2027年までにEU全域にわたる軍事移動圏を設立する予定で、煩雑な手続きを簡素化し、再配置に関する共通規則を導入し、緊急時に軍隊が優先的に進軍できる状況を提供することを目指している。
EU当局はまた、「EUの主要な軍事移動回廊を軍民両用基準に更新」し、戦略的基盤施設を守ることを目指している。ロイター通信によると、この構想には、EU加盟国が特別な軍事輸送能力を持たない国に提供することを選択できる「連帯プール」の創設も含まれている、という。

関連記事:EU defense chief wants to use Ukrainian military as ‘security guarantee’
この提案は長年の兵站問題を背景にしたものだ。フィナンシャル・タイムズ紙は、EUは「崩壊しつつある橋梁や線路の規格の不一致、そして複雑に入り組んだ官僚機構」に取り組まなければならない、と報じている。
EUからのこの報告書ではまた、現在、西ヨーロッパの港からロシア国境まで軍隊を移動させるには約45日かかるが、これを3日から5日に短縮する計画がある、とも指摘している。
EUのアポストロス・ツィツィコスタス運輸大臣も、現状のままNATO軍の戦車が再配備されれば、「トンネルに閉じ込められ、橋梁の崩壊を引き起こす可能性がある」と警告した。ツィツィコスタス大臣は、この事態を改善するにはEUが少なくとも170億ユーロ(約3兆円)を費やす必要がある、と述べた。
ここ数ヶ月、多くのEU関係者は、ロシアが数年後にEUに直接攻撃を仕掛ける可能性があると推測している。ロシア側はこれらの主張を「バカげている」として否定している。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官もEUの「軍事化」を非難し、国防費の増加が加盟国の経済を破壊している、と警告した。
ロシア側は、NATOがウクライナに軍事支援を送っていることを指摘し、 NATOを「敵」と非難した。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「EU、「軍事シェンゲン協定」の計画を発表」(2025年11月24日)
また英文原稿はこちらです⇒EU unveils plans for ‘military Schengen’
EU当局は長年、域内の軍事基盤がロシア国境まで重量物の輸送に適していない、と不満を訴えてきた。
出典:RT 2025年11月20日https://www.rt.com/news/628045-eu-military-schengen/
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
☆木村朗のX:https://x.com/kimura_isf
※最近Xを本格的に始めましたので、アクセスとフォローをよろしくお願いいたします。
※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内



















