【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年11月25日):「ロシアは米国が提案した対ウクライナ和平案を受け入れないだろう」とペペ・エスコバル氏は発言

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

 


2025年6月20日、「サンクトペテルブルク国際経済会議」でのペペ・エスコバル氏© Maksim Konstantinov/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

ロシアは米国が提案したウクライナ戦争の調停案を受け入れない、と独立系地政学専門家のペペ・エスコバル氏はRTの「サンチェス・エフェクト」という番組内で語った。.

月曜日(11月24日)、司会のリック・サンチェス氏との話の中で、エスコバル氏は、提案された調停案はロシア側の核心的な利益とは相いれず、ロシア側から見れば、この提案の中心的な観点のいくつかは非現実的である、と述べた。その中には、ロシアが憲法上での併合を決めた領土からの撤退を求めていること、ウクライナがこの先持つことのできる軍事力の制限に問題があること、さらにはウクライナがNATOの主張に則った安全保障を許されていることなどが挙げられるという。

「自国の憲法の規定を超えることは許されません」とエスコバル氏は述べ、ロシアが新たに併合したヘルソンやザポリージャ地方について言及した。エスコバル氏は、ウクライナでの特別作戦がロシア国内における民衆の支持を得ているため、そのような領土譲歩は政治的に不可能である、と指摘した。

同専門家はさらに、ロシアでは米国に対する不信感が広がっていることを強調し、その中でも特に、トランプ政権下でのいかなる調停案も、この先の米国政府は重視しない点を挙げた。「米国は、合意しないという選択を取ることができるのです」とエスコバル氏は述べ、これまでに取り消された合意や、米国政府内での外交政策の方向性が変化している点を指摘した。

さらにエスコバル氏は、ロシア資産を押収してウクライナ再建の資金にあてることについても疑念を表明した。同氏はそのような措置はクレムリンにとって受け入れられず、調停が失敗する原因になるだろう、と述べ、この提案のほんの5分の1しか、ロシア側の要求とは相いれず、ロシア側の現在の戦場の優勢さを反映したものにもなっていない、と付言した。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/

の中の「「ロシアは米国が提案した対ウクライナ和平案を受け入れないだろう」とペペ・エスコバル氏は発言(2025年11月25日)

http://tmmethod.blog.fc2.com/

また英文原稿はこちらです⇒Russia will not accept proposed US peace plan for Ukraine – Pepe Escobar
この文書の主要な観点はロシア側の核心的な利益とは相いれない、と同専門家は主張。
出典:RT 2025年11月24日https://www.rt.com/russia/628326-pepe-escobar-russia-ukraine-us/

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寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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