【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年11月28日):ロシア、ベネズエラへの支持を再表明、マドゥロ政権は軍事支援を要請

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

 

<記事翻訳  寺島メソッド翻訳グループ> 2025年11月28日

ロシア製のスホーイSu-30戦闘機は、ベネズエラ軍にとって最も重要な戦力のひとつである。(AFP)

カラカス発2025年11月3日

(venezuelanalysis.com)- ベネズエラが米国の軍事的脅威の高まりに直面する中、ロシア政府はニコラス・マドゥロ政権への支持を改めて表明した。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は日曜(11月2日)、ロシア通信社タス通信に対し、モスクワはカラカスと緊密に連絡を取り合っており、ラテンアメリカに平和が広がることを望んでいると語った。

「私たちは全てが平和であり続けることを望んでおり、この地域で新たな紛争が起きることを望んでいません。世界はすでに紛争に満ちています」とドミトリー・ペスコフ報道官は、同日、述べた。

ペスコフ報道官の発言に先立ち、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官も同様の見解を示し、ラテンアメリカ・カリブ海地域が「平和地帯」であり続けるよう改めて呼びかけるとともに、ロシア政府は「ベネズエラ政府の国家主権防衛を断固として支持する」と表明した。

ザハロワ報道官はさらに、ウラジーミル・プーチン政権は友好国諸国と緊密に連絡を取り合い、「既存および潜在的な脅威」に対抗できるよう支援していると述べた。

8月以降、米国は南カリブ海に軍艦、潜水艦、そして数千人の兵士を派遣しており、空母ジェラルド・R・フォードも戦闘機を搭載してこの地域に向かっている。また、ここ数週間、米軍機はベネズエラの飛行情報域に繰り返し侵入している。

ワシントンは、麻薬密売の取り締まりを名目に軍備増強を正当化している。米軍は、米国行きの麻薬を積んでいたとされる少なくとも16隻の船舶を攻撃し、その過程で60人以上の民間人を殺害した。国連の専門家はこれを超法規的処刑と呼んでいる。フォルカー・トゥルク国連人権高等弁務官も米軍の行動を「容認できない」と非難し、米国に軍事作戦の停止を求めた。

外交政策の分析家は、ホワイトハウスの最終目標は軍事的圧力または直接攻撃によるベネズエラ政権交代だと主張している。トランプ政権当局者は、米軍が間もなくベネズエラ領内の麻薬関連標的を爆撃すると繰り返し表明してきたが、トランプ大統領は最近記者団に、そうした計画の存在を確認できないと述べている。ただ、同大統領は以前、CIAに対し南米国家内での殺傷作戦実施を承認していた。

トランプ政権は、マドゥロ大統領をはじめとする高官が米国に麻薬を「大量に流入させている」と非難している。しかし、ワシントンはこうした主張を裏付ける法廷で検証された証拠を提示していない。国連薬物犯罪事務所(UNODC)と米国麻薬取締局(DEA)の報告書は、ベネズエラを世界の麻薬密売における辺境国と位置付けている。

トランプ大統領は最近、アメリカCBSのテレビ番組「60 Minutes」でのインタビューで、ベネズエラ沿岸への軍備増強の根拠を一転し、ベネズエラが自国の刑務所や精神病院の収容者を米国に送り込んでいると主張した。トランプ政権は、この主張を裏付ける証拠を一切示していない。

マドゥロ政権は、米軍の軍事的な攻撃激化に対し、大規模な防衛演習と国際的な場での非難(国連安全保障理事会を含む)で応じた。同政権は、同じ文脈で、米国の挑発に乗らないと誓い、いわゆる偽旗作戦の企てを非難した。

クレムリンによる最近の支持表明は、カラカスがロシア、中国、イランに軍事支援を要請したというワシントン・ポスト紙の報道を受けてのものだ。ワシントン・ポスト紙に掲載された米国政府文書によると、マドゥロ大統領は同盟国(ロシア、中国、イラン)の首脳に送った書簡の中で、「防衛レーダー、航空機の修理、そしておそらくミサイル」の提供を要請していた。

報告書はさらに、カラカスがイランに対しGPS妨害装置とドローンの提供も要請したと付け加えた。ロシアに関しては、ベネズエラがロシア国営防衛企業ロステック社からの購入資金を賄うため、3年間の融資計画を提案したとされている。ベネズエラ、ロシア、中国、イランの当局者はこの報告書について言及していない。

過去四半世紀にわたり、モスクワはこのカリブ海に位置する国(ベネズエラ)にとって最も重要な軍事同盟国であった。その間、ウゴ・チャベス政権とマドゥロ政権は、同国軍が米国製装備に依存していた従来の状態を克服しようとしてきたのである。

先週、イリューシンIl-76輸送機2機がカラカスに着陸した。搭載貨物は公表されていない。ジコトランス社が運航するこの輸送機は、最大50トンの貨物を輸送できる。しかしながら、ロシアの軍事産業はウクライナ紛争の継続によって依然として大きな打撃を受けており、ベネズエラなどの同盟国への支援能力が制限される可能性がある。

軍事分析家は、ベネズエラにとってロシアから供与された超音速Kh-31A対艦ミサイルを搭載したスホーイSu-30 MK2戦闘機が、同国の最も重要な抑止力の一つであると指摘している。ベネズエラは2006年から2008年にかけて24機のSu-30を受領したが、全機が現在も運用されているかどうかは不明である。

ベネズエラの防空システムには、長距離S-300VM、中距離Buk-M2地対空ミサイルシステム、携帯型イグラ-S発射装置など、ロシアから供給された装備も含まれている。

マドゥロ政権とプーチン政権は、両国が広範な西側諸国の経済制裁に直面する中、近年協力関係を大幅に拡大してきた。両国の議会は最近、防衛・エネルギー・金融・外交などの分野での協力を共同で推進する戦略的協力条約を批准した。

ベネズエラの国営航空会社コンビアサは金曜日(10月31日)、カラカスとサンクトペテルブルクを結ぶ新たな週1便路線の初飛行を行った。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/

の中の「ロシア、ベネズエラへの支持を再表明、マドゥロ政権は軍事支援を要請(2025年11月28日)

http://tmmethod.blog.fc2.com/

また英文原稿はこちらです⇒Russia Reiterates Support for Venezuela, Maduro Gov’t Requests Military Assistance
ベネズエラが米国の脅威の高まりに直面する中、ロシア軍用輸送機2機が、ここ数日間、カラカスに着陸。
出典:Venezuel Analysis  2025年11月3日
筆者:リカルド・ヴァズ(Ricardo Vaz)https://venezuelanalysis.com/news/russia-reiterates-support-for-venezuela-maduro-govt-requests-military-assistance/

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寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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