【連載】コロナ・ワクチン問題を考える(小川みさ子)

第1回 コロナ禍に子どもたちの健やかな未来を願う母親たちの行動力に期待

小川みさ子

そんな中、小学5年生の少女が夏休みの自由研究のテーマに新型コロナ問題を取り上げ、私に議員としての見解をインタビューしにやって来ました。この少女は、自分たちと同じ年齢の子どもは誰も死んでないのに、なぜワクチンを打たなきゃいけないの?ネットで色々調べ勉強したのだという。初対面の少女から質問を受けた私は、親に相談するでもなく自分で考え行動するという少女の姿勢に感動した。子どもに限らず、権力ある者に忖度し、子どもであれば親や教師からの指示待ちが多い今の時代にサクサクと知りたいことを検索し厚労省のデータを私に見せてくれる少女。私が子どもたちの未来に期待を持てた瞬間でした。夏休みが終わって2学期になり、少女の提出した宿題に対する担任の評価が、資料の作り方や議員へインタビューした行動力などを評価しており、クラス担任の対応にも希望が見えたのでした。

This little girl is working on being a reporter when she grows up by interviewing people with her microphone.

 

その後、母親たちは地元紙への全面意見広告、学校へ出向いて学校長、教頭、養護教諭への申し入れ、議員や医師会への働きかけ、議会傍聴、上映会、県下全病院&診療施設へのアンケート、下校時の子どもたちへのチラシ配布、ポスティング、スタンディングなど、臆することなく様々な活動を展開していて、その頑張りに勇気を貰っています。

さて、私がお母さんたちと一緒にコロナ騒動による子どもたちへの影響に取り組み始めたのは、2020年4月のこと。小学生の母親たちからの学校給食、マスク着用の相談がキッカケでした。子どもたちへのワクチン接種だなんて思ってもみない頃です。「新型コロナウイルス感染防止による緊急事態宣言」が全都道府県対象となり、県知事が全ての学校に対して臨時休業を要請したことで、学校給食が食生活の主だというひとり親家庭の母親からの声は切実でした。学童保育も休みとなり子どもたちも急激な生活変化を強いられました。次いで学校給食のメニューが減らされたとの声。5月臨時議会では学校給食中止による事業者支援の一方で児童生徒に与えた影響、6月議会で学校再開時の給食センター方式の学校を中心とした献立の品数を減らした「簡易給食」の問題点を質したのが、コロナ禍における市民の声を届けた始まりでした。

自己決定権が守られ保障される国でなくては真の自由な社会は実現できません。まして自己決定しなさいと法に盛り込んでおきながら、ワクチン接種をしない国民が不利益を被り、差別を助長するような、「ワクチンパスポート」は許せません。人権が守られ、1人ひとりが大切にされるように☆彡

母親たちの訴えから、今に至るまで約2年間、連続11回毎回議会で質疑を交わしています。次回はその詳細をお伝えさせて頂きます。

※コロナ&ワクチン問題関連の注目サイトのご紹介です。

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小川みさ子 小川みさ子

1952年鹿児島市平川町生まれ。たぱこ屋の長女で看板娘。教師であった父の転勤にともない、清水小(現在国分北小)、国分中、帖佐中、加治木高校、鹿児島純心女子短期大学を経て社会人となる。学生時代から市役所、県庁、電話局、郵便局、書店、文房具店、マーケツト等数多くのアルバイトを経験し、鹿児島大学生化学教室に勤務する。障がい者介護ボランティアに関わり、学生結婚後、子育てと同時に有機無農薬農産物の提携運動、石けん派生協〈グリーンコープかごしま〉の活動、反原発運動に長年関わり、教育、福祉、環境、人権、平和をテーマに世界12か国を飛ぴ回る。離婚を経て、現在は子ども1人との母子家庭。女性政策研究会、民衆の闘いを写真に残す会、日本婦人会議、共生ネツトTekuTekuなど多くの女性間題研究グループに属す。フエミニズム思想の持ち主でもある。ドキュメント映画制作、著書多数。1996年市民参加のまちをつくるため鹿児島市議に立候補、当選をはたす。「税金の無駄遺い」をなくすため現在も奪闘中。

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