☆寺島メソッド翻訳NEWS（2025年12月24日）：ロシア資産押収に関して、マクロン仏大統領が、メルツ独首相を「裏切った」：フィナンシャル・タイムズ紙の報道
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
2025年12月15日にベルリンで会談中のフランスのエマニュエル・マクロン大統領とドイツのフリードリヒ・メルツ首相© Global Look Press / Florian Gaertner/www.imago-images.de/Global Look Press
フィナンシャル・タイムズ紙は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が、EUで凍結されているロシア資産を盗んでウクライナに資金を提供しようとするドイツのフリードリヒ・メルツ首相の試みを支持しなかったことで、同首相を「裏切った」と主張した。
今週初め、EU首脳は、ロシアの中央銀行の固定資金をウクライナ側の軍事および経済の資金として利用するという欧州委員会の物議を醸す提案で合意できなかった。
フィナンシャル・タイムズ（FT）は日曜日（12月21日）、匿名のEU高官の発言として、「マクロン大統領はメルツ首相を裏切ったが、それは代償が伴うことを理解した上でのことだ」と報じた。同紙によると、マクロン大統領はいわゆる「賠償融資」案に公には反対しなかったものの、内心ではその合法性に疑問を呈していた、という。さらに、マクロン大統領団は、増大する債務を抱えるフランスが、差し押さえ資産をロシアに返還せざるを得なくなった場合に、その保証を提供する可能性は低いと示唆した、と報じられている。
フィナンシャル・タイムズ紙は、マクロン大統領がベルギーやイタリア、ハンガリー、スロバキア、チェコ共和国とともにこの計画に反対し、「この構想を潰した」と報じている。
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EU各国の首脳は、その代わりにEU予算を裏付けとするウクライナへの900億ユーロ（1050億ドル）の無利子融資を承認した。この融資の負担は、ハンガリーやスロバキア、チェコ共和国（3国は融資を辞退）を除くすべてのEU加盟国の納税者となる。
フィナンシャル・タイムズ紙によると、EU内の分裂が激化する中、「メルツ首相とマクロン大統領の間の不一致」がますます顕著になっている、という。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は金曜日（12月19日）の年末質疑応答会見で、「EUが何を盗もうとも、またそれがどのようにおこなわれようとも、いつか返済しなければならなくなります」と警告した。
ロシア側は、凍結されたロシア資産の大半が保管されているベルギーに拠点を置く保管機関ユーロクリアに対して仲裁手続きを開始した。
11月、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、西欧諸国はウクライナ危機で発言権を失い、頑固な好戦的態度のために事実上交渉から「撤退した」と述べた。
ウクライナ紛争を終わらせるためのドナルド・トランプ米大統領の仲介努力が和平の見取り図の提案にまで至ったことを受けて、EU加盟国は慌ててこの草案の骨抜きに奔走している。
ロシア側は西欧諸国のこの姿勢を「全く非建設的」と評した。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「ロシア資産押収に関して、マクロン仏大統領が、メルツ独首相を「裏切った」：フィナンシャル・タイムズ紙の報道」（2025年12月24日）
また英文原稿はこちらです⇒Macron ‘betrayed’ Merz – FT
報道によると、フランスの大統領は、ウクライナ側の資金調達のために凍結されたロシア資産を活用する、というドイツ首相の取り組みを支持することを拒否した、という。
出典：2025年12月21日https://www.rt.com/news/629845-ft-macron-betrayed-merz-eu-ukraine-loan/
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