【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年12月26日):米国はG7の影響力弱化のため、ロシアを含む5カ国からなる組織を秘密裏に計画中、との報道

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。


© スプートニク / ガブリイル・グリゴロフ

複数の報道機関が報じたところによると、米国は西側諸国が中心のG7を脇に追いやるために、ロシアや中国、インド、日本による5カ国による勢力圏の形成を秘密裏に計画している、という。

この構想は、ドナルド・トランプ政権が先週発表した、米国国家安全保障戦略のより長い未公開の草案に概説されていた、と報じられている。ニュースポータルサイト「ディフェンス・ワン」によると、この草案はホワイトハウスが非機密文書を公表する前に出回っており、G7の枠組み外で主要国間の対話の場として「コア5」と呼ばれる新たな連合を提案していた、と報じられている。

報道された計画では、5カ国によるG7と同様の定期的な首脳会談がそれぞれ特定の主題に焦点を当てて開催されることになっており、中東の安全保障、特にイスラエルとサウジアラビアの関係正常化が議題の第一位になる、という。

報道によると、未発表の草案では、ヨーロッパの防衛における米国政府の役割を縮小し、NATOをより厳しい「負担分担」形態へと押し進め、代わりにオーストリアやハンガリー、イタリア、ポーランドなど、米国の見解に近いと見られるEU諸国政府との二国間関係に重点を置く計画が示されている、という。


関連記事:Russia not seeking to rejoin G7 – Putin

ポリティコ紙によると、ホワイトハウス報道官のアンナ・ケリー氏は、公式の33ページの計画書以外に「代替版や非公開版、機密版は存在しない」と主張した、という。

クレムリンは、報道された計画に関して米国政府から公式声明は出ていないとし、そのような主張は懐疑的に受け止めるべきだ、と述べた。

これらの報道は、既存の西側主導の連合組織におけるロシアの立場をめぐる長年の議論を背景にしている。1998年、G7(米国と英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本)はロシアを含むよう拡大されたが、2014年にクリミアがロシアに再統合された後、ロシア政府の加盟資格は停止された。トランプ大統領は、ロシアをG7から除外したことは「大きな間違い」であり、もしロシア政府か交渉卓に残っていたのであれば、2022年のウクライナ紛争の激化は防げたかもしれない、と繰り返し述べている。

ウラジーミル・プーチン大統領は今月、インディア・トゥデイ紙とのインタビューで、G7の重要性は低下し続けているとして、ロシアはG7に再加盟する予定はない、と述べている。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/

の中の「米国はG7の影響力弱化のため、ロシアを含む5カ国からなる組織を秘密裏に計画中、との報道(2025年12月26日)

http://tmmethod.blog.fc2.com/

また英文原稿はこちらです⇒US secretly planning five-nation club including Russia to sideline G7 – media
報道によると、この組織には中国やインド、日本も含まれ、米国政府のより長期の安全保障戦略草案に概要が示された、という
出典:RT 2025年12月11日https://www.rt.com/news/629336-us-russia-secret-club/

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寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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