【連載】ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン
ノーモア沖縄戦

メールマガジン第5号:艦砲のくぇーぬくさー

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会

「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」賛同者・呼びかけ人の皆さまいつも活動をご支援いただき誠にありがとうございます。

第5号の今回は、発起人の宮城恵美子さんからメッセージが届いていますそれでは、どうぞご覧ください。

沖縄では78年前の沖縄戦で約4人に1人が殺戮されました。「艦砲のくぇーぬくさー(食い残し)」としてかろうじて生き延びた我々は、戦後は米軍基地との共生を強いられ様々な事件・事故に遭遇してきました。復帰後もその状態は変わっていません。

そして今、安倍元首相らは「台湾有事は日本有事」と、盛んに煽って強い緊張関係を作っています。台・中は彼らの国内問題です。日本の「有事」にすべきではありません。

ところで日本は安保条約、日米地位協定、日米合同委員会があります。特に日米合同委員会の合意文書は原則的には公開されませんが、その多くは新たな法律なみに扱われ、在日米軍とりわけ影響が強く響く、在沖米軍基地の使用条件が取り決めされています。

事実上の沖縄支配をしています。那覇軍港の使用条件が最近メディアに登場している「5.15メモ」やPFOAの取り扱いなどが日米合同委員会合意文書なのです。「秘密」文書でもって住民を縛っています。

更に日本を方向付けている一つが「アミテージ・ナイ報告書」です。これは戦略問題国際研究所(CSIS)が発行しているもので、CSISは民間シンクタンクですが、日本政府は報告書の「提言」を数年後には実現させてきています。だから日本の青写真であり、ある識者は教科書指導要領とも、バイブルとも言います。

実現したのは、安保法制、集団的自衛権、秘密保護法、武器輸出3原則撤廃等などです。日本は真に独立をしておらず米国に追随してきていることがよくわかります。この提言者たちはジャパン・ハンドラーとも呼ばれています。

私は新自由主義のプレーヤーでもあると思っています。提言もあって日本は「戦争ができる国」に導かれ、防衛費増額、武器購買動機を高めていく雰囲気作りに邁進しています。報告書は毎回「最近、国際情勢が厳しくなっている」といった言葉で毎度緊張感を高め日本の尻を叩いています。

さて、イージス・アショアの代替手段として敵基地攻撃能力の保有を主張し始めた日本政府です。安部は「敵基地攻撃能力を含む安全保障戦略の見直し」に言及しました。続いて、菅内閣は、「新たな防衛ミサイルシステムの整備等」「防衛能力の強化」を閣議決定し、岸田首相も引き継いでいます。

「敵」である「中国」に琉球列島からミサイルを発射させるという馬鹿なことを行動に移しています。 敵基地攻撃のための米軍と自衛隊の共同軍事訓練が安保法制以降は常態化し、南西諸島への自衛隊配備が急ピッチで進められているのはこのCSISの戦略を強要される日米関係があるからでしょう。

独立国とは全く思えない「自発的」に米従属することで「甘い利権」に浴するのであろう。その政治家たちによって今や沖縄の人々の命まで差し出す方向にあります。これは構造的迫害です。その時には、私たちは「艦砲の食い残し」にもなりえません。今すぐそれを止めるために行動しましょう!

宮城恵美子(元琉球大学教員)

 

(「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン第5号」より転載)

 

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