メールマガジン第6号:狼少年と呼ばれても
ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会メルマガ琉球・沖縄通信「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」 賛同者・呼びかけ人の皆さま、いつも活動をご支援いただき誠にありがとうございます。
第6号の今回は、発起人の新垣邦雄さんからメッセージが届いていますそれでは、どうぞご覧ください。
世界中の人々がウクライナの戦争に反対の声を上げている。軍事攻撃を仕掛けるロシアでも各地で抗議集会が続いている。
私も日曜日(2月27日)に次女(26歳)に誘われ那覇市の抗議行動に参加した。街頭のスタンディングに参加するのは初めてだ。いくつかのプラカードの中から「ウクライナに平和を」を選んだ。両手に掲げ新都心の交差点で、行き交う車や人々にアピールした。初めてなのに自然に体が動いた。
参加者は6、70人ほど。家族連れが多い。若いカップル、作業着やサラリーマン風の男性、おばちゃんグループも。次女は前の日にSNSで集まりを知り、ウクライナ国旗の青と黄を毛糸の小さなハート形にこしらえ、幾つかを子どもたちにプレゼントした。私も胸に付けた。スタンディングに飽きた子どもたちは無邪気に遊んでいた。
中心メンバーとおぼしい若い男性に「主催組織はどこですか」と尋ねた。「ありません。ネットの呼びかけに共感し、協力することにした」とのこと。普通の市民が「ウクライナの戦争に反対」で集い、つながっていた。
抗議アピールが途絶えた合間に、勇気を出して「私もひと言」とお願いし、マイクを握った。「ウクライナは明日の沖縄かもしれません」。新都心の平和な街並みにミサイルが飛んでくるかもしれない。ウクライナは近未来の沖縄の姿かもしれない。抗議行動のすぐ隣りに沖縄戦の激戦地シュガーローフ(小高い丘)がある。過去と未来の沖縄戦のイメージが新都心の風景に重なった。
「ノーモア沖縄戦の会」は3月19日(土)に沖縄市民会館で発足集会を開く。琉球新報の新垣毅報道本部長が講演する。スタッフからの「チラシの印刷が間に合わない。早く演題決めて」のメールにせつかれ新垣さんに電話した。「台湾有事と沖縄」でどうですか、と提案。「台湾有事を煽りすぎの声もあるし…」と新垣さん。「でも沖縄の戦争の危機は現実ですよね」と私。「ミサイル戦争は核戦争にエスカレートするかもしれない」と新垣さん。
「核ミサイル戦争の危機」でどうかー。あうんの呼吸で講演タイトルが決まった。
台湾有事にそなえ琉球弧の島々にミサイル基地が配備され、米軍は米人避難訓練を始めている。県民の「ノーモア沖縄戦」の訴えに対し、かえって中国脅威論を煽る「狼少年」とか、非現実的で理想主義の「お花畑」の批判もあるやに聞く。それでも叫ばずにいられない。
あなたのいる場所が世界の中心。あなたと未来の命を守るために。狼少年、お花畑と言われても「ノーモア沖縄戦」を訴えるしかない。世界のどの場所でも戦争には反対。その思いはきっとつながる。世界の中心で声を上げよう。
(新垣邦雄・団体職員)
(「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン第6号」より転載)
〇ISF主催公開シンポジウム(10月29日開催):「コロナ&ワクチン問題を考える~ワクチン接種の安全性・有効性を問う」の申込受付
※ご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
「ノーモア沖縄戦の会」は「沖縄の島々がふたたび戦場になることに反対する」一点で結集する県民運動の会です。県民の命、未来の子どもたちの命を守る思いに保守や革新の立場の違いはありません。政治信条や政党支持の垣根を越えて県民の幅広い結集を呼び掛けます。