【連載】安倍晋三の射殺と三代の腐れ縁(藤原肇)

第1回 統一教会汚染と五輪疑獄で「火ダルマ」になる自公ゾンビ体制(まえがき)

藤原肇

本書は緊急出版する形で日本の読者に情報を提供して、正しい認識を持って貰うために未完成の状態であるが電子版として出版しており、英語版ができた段階で完全な本に仕上がる。政府与党の議員の大半が反日邪教に盲従すれば、売国行為の横行に等しいのに、なぜ言論界は安倍の国賊問題や統一教会による日本乗っ取りについて、きちんと発言しないのだろうか。

 

第一部と第二部からなる英語版は目下出版準備が進行中であり、出来るだけ早い機会に『Divine Retribution』の題で米国で出版し、世界の読者に真相を伝える予定だ。大急ぎで本書を公表した理由は次のような事情があったからで、フリーランス・ジャーナリストとして真相を世界に知らせるのが私のミッションだと思ったからである。

「・・・実は安倍が殺されて統一教会との関係が浮上した時に、外国のジャーナリスト仲間や研究者から、君は『Japan’s Zombie Politics』(Creation Culture Press)を出したのに、ムーニー(統一教会)の野望に操られた安倍の射殺事件について、世界に向けて発信しないのは無責任だという連絡がいくつも届き、そこで思案して書いたのが「追補」です。

・・・ 間もなく米国で『Divine Retribution』の題名で出版し、世界の人にゾンビ政治が終わり、日本が生まれ変わると論じる予定です。日本が毛虫から蝶に変態するためには、生まれる時の陣痛があると告げようと思います。・・・」

それに加えてReprise(追補)の意味については、「Reprise(追補)は音楽用語で繰り返しを意味し、第一楽章の同じ主題が第二楽章や第三楽章で、どう展開して現れるかについて楽しむ記述法です。追補の内容は過去の記事を引用し、現在の事件と比較してどう展開したかを論じ、奥行きのある展望をすることで、事態の全体像が見えてきます。」と説明しておいた。

第二部の「教養人と信用詐欺師」は歴史にうとい米国の読者に、歴史の教訓と東洋事情について私の知見の一端を披瀝し、アジアにも詐欺師がいるが。その一例がムーニーであると示してみた。そして、国のトップが愚劣であり国賊的な手合いならば、一国は簡単に乗っ取られるのだし、その好例がゾンビ政体を弄んだ安倍晋三だったことを示し、歴史の教えを共有したかった。

だから、日本の読者の諸氏は英語版が完成した段階で、追加された第二部を読み本書の完成品を手に入れて、全体像を理解できるのだし、その日が近いことを期待して頂きたい。日本はゾンビ政治のレガシーで人々は洗脳されてしまい、頭で考えることを止め愚民政策が荒れ狂って、政府はしたい放題をやり、日本人としての一体感は無惨にも消え去ってしまった。

国民が反対の意思表示をしても、政府は聞く耳を持たず国賊の安倍を国葬にして、国家の最高栄誉である大勲位で飾り立てたし、国葬には法的根拠がないのに、お手盛りの大盤振る舞いをした。こんなデタラメは断じて許されず、政界に陣取る魑魅魍魎に対し『国賊を国葬した国』を出し、私は焚書の回避に電子版を使い、22世紀の読者に証言を残した。

歴史を残す史家の仕事は真実を後世に伝えることで、司馬遷は宮刑になっても文字や行間の判読に託し記録を書き綴ったが、極致が『春秋・公羊伝』でありその微言大義は知の醍醐味である。そこで国賊の国葬に関してコメントを発表したら、それを英訳した上で世界に向け発信した読者がおり、その反響がカナダに届き、トゥルドー首相の国葬不参加に帰結したらしい。
https://medium.com/@red_caps_journal/shinzo-abes-state-funeral-is-a-freak-show-bfc678fcaa3f

「2022年7月8日午後、奈良県での選挙演説中に安倍晋三首相が射殺され、ヘリコプターで病院に運ばれたが出血多量で死亡した。現行犯逮捕された狙撃犯は元海上自衛隊員で統一教会(ムーニー)関係者の山上徹也で、母親が狂信的な信者で破産して、一家の財産を教団に1億円以上を献金の形で収奪され、父と兄を自殺に追いやられた。

統一教会は宗教を装いながらマインドコントロールを武器に信者から徹底的に金を強奪し、巧妙な人身売買を行う反社会的な詐欺師集団である。山上の動機は警察に自供したように家族を壊された復讐のためであり、教団の最高責任者であるマザームーンと、首相として教団の広告塔の役割を果たした安倍晋三を殺害して、復讐しようと考えたのである。

日本は銃の所持規制が厳しく拳銃を使った犯罪が少ない安全な国と言われているが、山上容疑者は銃を自作して爆薬を自分で調合し、それを使って銃撃を行ったという。(後略)・・・」

前述の導入で始まる記事は、「安倍の国葬はフリークショーだ」と題しそのペテン性を論じたものだが、全文は英語で読めるので上記のURLを開きて読まれたい。国内の腐った環境の中で権力者は驕り高ぶり、したい放題が横行しているが、それを打ち破るには世界を舞台に問題を提起し、ダメさ加減を暴露することだ。

国民を裏切る者に対して軽度なものから順に、1)買弁、2)裏切り者、3)売国奴、4)国賊、と名付けるのが、国際基準の意味論であり、安倍の場合は国賊に相当する。だが、日本のメディアは腰抜けで、売国奴はもとより裏切り者と指摘する者さえいないが、幾ら「和を以て尊し」でも「付和雷同」ではないか。

私は英語が大嫌いで高校では授業を取らず、独学でフランス語をやったから、米国に30年以上も住んだが英語が肌に合わず、未だに苦手にしているので、仕方がなく下手な英語で文章を書いている。英語は海賊の言葉で商人が取引の時に使う野卑な表現が多いせいもあって、英語を喋ると詐欺師に交わり仲間になった気分に包まれ、愉快な気持ちになれない。

昔スペインの王様が言った、「神と喋る時はスペイン語で、淑女と喋るにはイタリア語を用い、娘と喋る場合はフランス語だし、犬にはドイツ語を使い、馬とは英語が似合う」は意味深長だ。それにしても、何のわだかまりもなくスムースな言い回しで、『茶の本』を書いた岡倉天心を羨ましい人だと思い、彼のように英語で書き和訳することを思い続けた。

岡倉天心は港町である横浜で育ち、バイリンガルの子供として詩心と審美観が豊かな青年になり、東京の上野に美術学校を創立し、校長として芸術家を育て上げ、良き伝統を築くのに貢献した。また、その識眼力を評価されボストン美術館に招かれ、渡米して東洋美術部長に就任して、彼が集めた芸術作品は米国が誇る蒐集品であり、彼の著作と共に人類の宝である。

こうした先人を持っており、100年後の日本人に大量の留学経験者がいて米国で大学教授をする人もいるのに、岡倉のような気骨を持つ者が見当たらないのは、何と寂しいことではないだろうか。大量に米国に留学してもMBAを修めるのでは、金儲けの手口を学ぶ程度のことであり、「今だけ、ここだけ、自分だけ」で、悪くすれば詐欺師になって安倍の如き国賊人間で終わるだけだ。

米国の高等教育の良さはギリシアの伝統を生かす教養学部が盛んで、これが善きアメリカ人を育て上げて、働き者で開拓精神を誇り理想主義で未来を見つめる、古き善きアメリカ人たちを輩出させた。それを『アメリカの民主主義』の中で、旧大陸の貴族のAlexis Tocquevilleは1831年に訪米し、「アメリカ人は新聞と鍬を持つ農民」と書いたが、200年過ぎた現在では新聞は『WSJ』になってしまい、信仰は拝金主義のマモンになっている。

私が過ごした30余年の滞米は山師が多い石油地帯だったから、多くの詐欺師に出会ったお陰もあり、ペテン師を見分ける直観に関して自慢できる識眼力が身についた。カナダ時代の体験としては同国最大の民族系のドーム石油会社が、創業から破産に至るプロセスが如何に波乱万丈だったかを纏め、『無謀な挑戦 (Domegate) 』と題して本に書き、株式操作の錬金術を見極めている。

自由はカナダではLIBERALだが米国流ではFREEDOMだから、節度が消えて大胆になって詐欺の手口も巧妙になり、テキサスのエンロン石油のように、コン・アーチスト(詐欺師)がやることは規模が大きい。

 

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藤原肇 藤原肇

フリーランス・ジャーナリスト。『皇室の秘密を食い荒らしたゾンビ政体』『日本に巣食う疫病神たちの正体』など著書多数。海外を舞台に活躍する。

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