【連載】安倍晋三の射殺と三代の腐れ縁(藤原肇)

「火だるま」になる自公ゾンビ体制、統一教会政界汚染と五輪疑獄をつなぐ〝闇〞(聞き手・横馬航)

藤原肇

・統一教会が乗っ取った自民党

――日本中が“安倍晋三暗殺”の話題で持ちきりとなり、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の犯罪が大問題になっている時に上梓された、藤原さんの『国賊を国葬した国』(アマゾン電子版)を読んで興奮しました。統一教会問題は自民党政府に大打撃を与えるとともに、日本の運命を大きく変え、これから断末魔を招くでしょう。しかし、日本人はその深刻さには気づいていません。

藤原:ようやくタブーが崩れ、自公ゾンビ体制に火の手が上がっている。外国の反日カルトが安倍政権を動かし、政府が迷走を続けた結果、日本は長らく国家的な大危機にあった。だから、私はこれまで多数の本で、日本のゾンビ政体を看破してきました。

――私が読んだ最初の本は、藤原さんのフランス留学時代の体験記『オリンピアン幻想』(東明社)で、グルノーブル冬季五輪に関わっていたと知りました。いま五輪汚職問題が浮上し、元電通幹部で東京五輪・パラ組織委員会の高橋治之元理事やKADOKAWA会長が逮捕され、五輪の裏面にも注目が集まっています。

藤原:東京五輪の汚職は、森喜朗や菅義偉などの元首相が逮捕されて、戦後最大の大疑獄に発展する可能性がある。統一教会癒着とあわせ、自民党が崩壊して当然です。惰眠をむさぼる日本の検察も、酷い売国行為を前に、何もしないわけにはいかない。これからも大物の摘発は続きますよ。

――それでも、国内の危機感がいまいちなのは、これらの事件の意味するところが理解されていないからでは。

藤原:自民党に外国の反日カルトが浸透し、議員が工作員集団に取り込まれていたことが大きく注目された。政権与党が売国奴の巣窟になれば、国が乗っとられたのと同じです。自民党議員の秘書として統一教会の信者が入り込み、国家機密は筒抜けとなってきたのです。

たとえば、2009年の総選挙では保岡興治元法相が落選しているが、その秘書に統一教会信者がいました。その秘書を、当時衆院議員だった小池百合子(現・東京都知事)が引き受けたという話がある。なにより、そんな仕組みを作ったのが安倍晋三。つまり、岸田文雄政権は国賊を国葬にしたわけです。

――情けないですね。

藤原:しかも、教団の内部資料によれば、「統一教会を日本の国教にして国家復帰を実現し、真の父母様の主権により国家を動かす基盤をつくって、人類は統一教会の教祖夫妻に侍り、国の最高指導者は真の父母の主管の下に置かれる」と書いてある。

――日本そのものが統一教会の教祖夫妻の奴隷になり、現人神を崇め讃えるという図式ですね。

藤原:そうですよ。しかも、これは可視の部分にすぎない。統一教会の見えない実態は、教祖・文鮮明の世界支配の野望の下で、世界が統一される日には朝鮮語が標準語になり、韓国人による統治の実現の達成を目指しています。手始めに日本を隷属させるために、自民党を取り込む浸透工作を進め、その糸口に利用したのが満洲人脈の岸信介元首相でした。

――この「満洲人脈」というコネクションこそ乗っ取り推進の実体です。しかし、それがわからないために統一教会を宗教だと考え、霊感商法や合同結婚式に騙され続けたのですね。

藤原:それが彼らのアジェンダ(計画)であり、冷戦構造の時代には、反共活動こそ利用価値が高かった。こうして基盤作りの段階から軟硬を使い分け、日本では表が宗教、裏は右翼活動の形で、大衆の心をつかみつつ、統一教会が政治の中に浸透したのです。だが、本拠地の韓国では、宗教だと競争が激しい。そこで、表はビジネス、裏では韓国の諜報機関・KCIAと結び、組織固めをしたのです。

――統一教会の手口は用意周到です。まず岸信介と親密な関係を築き安倍晋三まで、統一教会は3代もかけて準備したのですね。

・カネ儲けの特殊財閥という〝見かけ〞

藤原:統一教会は岸の娘婿の安倍晋太郎に接近し、次の首相にする目的で選挙地盤の下関で援助しました。一方、息子の晋三はロスにいたので、統一教会はKCIAのルートを使って、米国通の韓国実業家・朴東宣に面倒をみさせていた。私はロス時代から取材を行ない、安倍晋三という男を40年以上も観察しました。

今の現役の政治部記者は、その頃はまだ幼いから、安倍晋太郎と統一教会の関係について知識がないために、その入り口にたどり着けなかったのでしょう。当時のアメリカは韓国移民で活況を呈し、彼らのバイタリティは強烈で、日本料理店の多くが韓国人の経営でした。しかも、統一教会が鮮魚市場を支配して、寿司屋の多くに統一教会が資本を投下し、支配網を確立していました。

――どうして寿司屋が日本人経営でなく、統一教会系だったのでしょうか。

藤原:ベトナム戦争に従軍した兵隊と家族に、米国政府が移民ビザを出したことで、韓国人の兵隊・軍属の家族が大量に移住しました。肉や乳製品などは米国の大資本が支配していますが、野菜や魚などの生鮮食料は闇市の延長であって、韓国の移民にとっては扱いやすい。そこで統一教会が流通市場を押さえたのです。

米国や韓国では統一教会は布教より、ビジネスが活動の中心でした。むしろ米国で布教に熱心だったのは創価学会や本願寺などの仏教系の教団でした。また、米国にはキリスト教系の教団が多数あり、競合が厳しいから、統一教会はKCIAと組む政治工作をやって、一種の特務機関的な存在でした。

先ほど述べたとおり、統一教会は韓国のキリスト教団からは仲間外れで、シャーマニズムとしてカルト扱いを受けていた。だから布教よりもビジネスに主力を置き、統一グループと呼ばれ、新興財閥の扱いでしたよ。

――日本では霊感商法や合同結婚式などが、日本を舞台に献金活動として問題を起こしています。

藤原:それは30年ほど昔の話で、さらにその10年ほど前には、空気銃を作り銃砲店を経営し、その伝統は今の米国で、文鮮明の七男による分派の「サンクチュアリ教会」が、ビジネスの形で継承しています。現在はさらに状況が変化しており、兵器や商品取引絡みのマネーロンダリングが主要取引になっていて、昔の昭和通商に似た面が統一教会の素顔のひとつです。

――昭和通商とは武器商人のことですね。

藤原:そう。戦時中、陸軍の武器を扱う国策に従った半官半民の商社です。40年前、軍事独裁国家だった韓国で、統一教会の商取引はKCIAとの絡みもあり、胡散臭いものでした。

在日・在米を含め、韓国の優秀な学生はシカゴ大学にへの留学を目指し700人の新入生の1割が韓国系で、日系は私の娘がわずか1人でした。ユダヤ系に続き韓国系がシカゴ大に多かったのです。

私は『オリンピアン幻想』に追記して、2022年9月に『オリンピック青春記』(アマゾン電子版)を再出版しました。そこにも書いた通り、シカゴ大はネオコンの巣窟で、「ショック・ドクトリン」で悪名高いシカゴボーイズの砦でもあり、ウィーン学派の米国探題としてロックフェラーが創立した大学なのです。

オリンピック青春記

 

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藤原肇 藤原肇

フリーランス・ジャーナリスト。『皇室の秘密を食い荒らしたゾンビ政体』『日本に巣食う疫病神たちの正体』など著書多数。海外を舞台に活躍する。

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