【連載】コロナ騒ぎ謎解き物語(寺島隆吉)

第1回 コロナで死ぬよりもワクチンで殺される

寺島隆吉

私たち夫婦は近所で無料の畑を貸してくれるひとがいて、そこで無農薬・無肥料・無灌水の野菜作りをしています。そして、同じようにそこで畑作りをしている城山さん(仮名、85歳)と知り合いになり、よく「井戸端会議」ならぬ「畑作談義」をするのですが、たまたまワクチン接種の話になり、またまた驚かされました。

というのは、城山さんは「私は今まで一度もワクチンをしたことがないのだが、テレビを見ているうちに今度ばかりは打とうという気になった」と言うのです。そこで次のような話をして、慌あわててワクチンを打つのではなく、もう少し様子を見たらどうかと言いました。そのひとつは義母の話です。

金沢に一人暮らしをしていた義母を岐阜にひきとって世話をしていたとき、義母が通っていたデイサービスを経営している病院で、義母を診てもらう機会がありました。

そのときかかりつけの医者からインフルエンザワクチンを打つよう勧められ、断り切れずに接種しました。しかし、その結果、逆にひどいインフルになり、1か月近くもデイサービスに行けなくなるということがありました。

もうひとつは白山市に住んでいる義母の弟(妻の叔父)の話です。

その叔父さんは高齢者(93歳)ですが、毎日、近所の温水プールで1時間は泳ぐという健常者でした。この叔父さんも医者の勧めで肺炎ワクチンを打ちました。その結果、肺炎になり1年近くも病院に通い、点滴治療を受けざるを得なくなったのです。

考えてみればワクチンというのは、病原菌を薄めて健常者に注射し、いわば「薄めた毒」を逆用して病原菌にたいする免疫をつくるものですから、一歩間違えば病気になるのは当然です。そのうえ、高齢者で、たまたま自分の免疫力が落ちているときワクチンを打てば発病するのは当然のことでした。

まして今回のmRNAワクチンは遺伝子組み換えのワクチンであり、正式な手続きを経て認証されたワクチンではありません。先述のように、EUA「緊急使用許可」として認可されているに過ぎません。したがって今後どのような副反応が出てくるか全く予測不可能なしろものです。

通常のワクチンは何年もかけて臨床試験を繰り返し、そのうえで合格したものが使われています。そのような正式に認可されたワクチンでさえ前述のような症例が私たちの身近でも起きているのです。だとすれば今回のmRNAワクチンに対して警鐘を鳴らすのは当然ではないでしょうか。

このような話をしてあげたら、城山さんはやっと「それならもう少し様子をみよう」と言ってくれたのでホッとしました。

しかし家族や親戚に医者や看護師がいると、逆になる場合もあります。

私の主宰する研究所の一員で、息子さんがインフルエンザ治療薬「タミフル」を処方され、服用後に2階から飛び降りようとする衝動的行動に走ったという恐ろしい経験をした方がいました。

研究所の会議の休憩時間で、私が「タミフルは異常行動をとらせるとの症例が少なくない。危険だからやめたほうがよい」と助言したばかりの出来事でした。しかし彼は、奥さんが看護師だから彼女の意向を無視できなかったというのです。

医者や看護師でさえ、このように、医薬品にたいする盲目的信仰を持っている人が少なくありません。むしろ「医者や看護師だからこそ」と言えるのかも知れません。医者や看護師になる過程で、そのような教育を受けてきているからです。いわば「西洋医学への盲信」です。その例として最後に私の知り合いの耳鼻科医の話をします。

私は耳が悪いので行きつけの耳鼻科医がいます。彼は診察や治療をしながら私といろいろ四方山話をする間柄なのですが、たまたまコロナ騒ぎの話になったとき、「この騒ぎでこの診療所も初めて赤字を出した。この騒ぎがおさまるためには早くワクチンができて全員がワクチン接種をするようにならないと駄目だ」と言い出したので驚きました。

会話をするかぎり岐阜大学医学部を出て学識豊富だと思われる彼でさえ、このたびのコロナは「新型であり感染力も強い」という通説を信じて疑わないようすでした。テレビや新聞でいわゆる「専門家」の意見を聞いているかぎり、そうなるのも当然でしょう。

しかし休暇を取ってキューバにまで出かける氏にしては、少し残念という気持ちも残りました。

というのは、欧米ではコロナで大騒ぎになっていますが、アジアとりわけ日本は大騒ぎするほど感染者や死者数が多かったわけではありませんでした。ところがテレビでは欧米の様子ばかり流し、日本でも死者数が激増しているかのような報道をしているのですから、彼もそう信じ込んでしまったのでしょうが、事実は全く違いました。

正直言うと、私も前頁のグラフを見るまでは、日本も欧米と同じように感染者が激増しているのだとばかり思っていました。

『日本の医療の不都合な真実』幻冬舎、77頁。

 

ところが、御覧のとおり、日本は最底辺をずっと横ばいしていたのです。私たちは政府と大手メディアに踊らされてきたのです。

私が「新型コロナウイルス」なるものを真剣に調べ直さなければいけないと思うようになったのは、このようなことが一つの契機になっています。

調べてみると不思議なことが次々と出てきました。その典型例が、PCR検査キットの開発です。

武漢で発生したとされる新型ウイルスの遺伝子構成を中国が発表する前に、ドイツではWHO(世界保健機関)の指導と援助のもとに、ドロステン教授らによるPCR検査キットの開発研究が進められていたのです。

中国で「新型コロナウイルス」なるものの解明が進み、遺伝子構成が発表される前に、どうしてその構造をもとにしたPCR検査キットの開発が可能になったのでしょうか。

また、このコロナ騒ぎが中国で発生する前年の10月に、アメリカではWEF(世界経済フォーラム)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ジョンズ・ホプキンス大学を中心に、「イベント201」というコロナ騒ぎの机上演習がおこなわれました。

参加者には金融業界・製薬業界からだけでなく、WHO理事会の元議長も含まれていました。驚くべきことにCIAの元副長官までいたのです。

その後の事態は、ほぼこの机上演習どおりに進行しています。だとすると、「新型コロナウイルス」はどんなウイルスなのかが彼らには分かっていたのでしょうか。

もっと驚いたことには、2014年からコロナ騒ぎが勃発する直前の2019年10月まで、アメリカの政府機関NIH(国立衛生研究所)から、何と370万ドルもの研究資金が、中国の武漢ウイルス研究所に援助されていたのです。しかも研究内容はウイルスの毒性を強める「機能獲得研究」でした。

このように「新型コロナウイルス」の謎を追いかけていくと、新しい事実が次々と浮かび上がってきました。まるで推理小説を読んでいるかのように新しい事実が浮かび上がってくるので、この追跡は苦しいながらも同時に「新しい事実の発見」という楽しさも味わわせてくれました。

本書は、そのような私の「追跡の記録」です。

(寺島隆吉著『コロナ騒ぎ謎解き物語1—コロナウイルスよりも コロナ政策で 殺される—』の序章から転載)

 

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寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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