【連載】コロナ騒ぎ謎解き物語(寺島隆吉)

第18回『中日新聞』批判 ─「反ワクチン」は偽情報!?③ :ブライアン・シルハビー氏の衝撃的研究と報告 ─10代の若者は、他のワクチンの7.5倍の死亡率 ─

寺島隆吉

前節では、中日新聞(2021-08-25)が次の2つのことに言及せず、その結果、バイデン政権やCDC(アメリカ疾病管理予防センター)が振りまいているワクチン推進の宣伝に、無意識に(?)加担しているように見える、と私は批判しました。

①今度のコロナウイルスは致死率は極めて低く、持病もちの高齢者に死者が集中していて、若者や子どもは感染しても死ぬことはほとんどない。
②むしろ今アメリカで激増しているのは、コロナウイルスによる死者ではなくワクチンによる死者で、しかもそれが若者や子どもにまで拡大している。

そして①については、イギリスのデーリーメール紙(2021-08-28)がカラーの統計グラフ付きで「ウイルスは最大の殺人者ではない。認知症、ガン、心臓病はそれぞれ4倍の命を奪っている」という記事を載せていることも紹介しました。

そこで、いよいよ「ワクチンがどれほど国民の命を奪ってきたか」をアメリカを例に説明しようとしたところで、またもや力尽きて、 「続きは次節に回します。どうか御容赦ください」と書きました。

さて、そのアメリカにおけるワクチンの死者ですが、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)のVAERS(ワクチン有害事象報告システム)は、2021年9月3日付けで次のような副反応報告を行いました(本節冒頭の表を参照)。

死者数 1万3911人、アメリカ:「ワクチンによる副反応」(2021-08-27)出典:Global Research

 

* CDC: Teens Injected with COVID Shots Have 7.5 X More Deaths, 15 X More Disabilities,44 X More Hospitalizations than All FDA Approved Vaccines in 2021
(ワクチン接種を受けた10代の若者は7.5倍の死亡率、15倍の障害率、44倍の入院率)
https://www.globalresearch.ca/cdc-teens-injected-covid-shots-have-7-5-x-more-deaths-15-x-more-disabilities-44-x-more-hospitalizations-than-all-fda-approved-vaccines-2021/575489

これによれば、死者数その他の内訳は次のとおりです。なお、この表には出てきませんが、この表をつくったブライアン・シルハビー氏(Brian Shilhavy)によれば傷害症状の総計は293万3,377件にも達しています。

実験的なCOVID-19「ワクチン」 、すなわちEUA(緊急使用許可)としてのみ許可された「ワクチン」の接種後に記録された副反応(2021年8月27日現在)

死亡者数1万3,911人、入院者数5万6,912人、永遠に残る後遺障害1万8,09人生命を脅かす事象、1万4,327人、救急外来受診者7万6,160人、報告件数77万598件、(傷害症状の総計)293万3,377件。

またシルハビー氏は、この報告に続けて、次のような恐るべき事実をも明らかにしています。

COVID-19が緊急使用許可されてからの過去9カ月間に、COVIDワクチン接種後に記録された死亡者数は、過去30年間のすべてのワクチンの接種後に記録された死亡者数の2倍以上となっている。

COVIDワクチン注射が緊急使用許可される前の1991年1月1日から2020年11月30日までの間に、ワクチンで記録された死亡者(主に乳児)は合計6,068人しかいなかった。

つまり、過去30年間にワクチンによる死者数は合計6,068人しかいなかったのに(主に乳児)、本来は「ワクチン」と呼ばれるべきものでないワクチンが許可されてから1年も経たないうちに、死者数は1万3,911人にも達しているのです。

しかも、この報告数はハーバード大学の研究によれば実際の1%である可能性があるのです(前著『コロナ騒ぎ謎解き物語』4頁を参照)。にもかかわらず、CDCはCOVID‐19の注射を受けるように皆に勧め続けています。

そして中日新聞の記者は、CDCによる宣伝にのせられて、先述のような「アメリカではワクチンを打たなかったことを後悔する声が相次いでいる」という記事を書いているのです。

しかし、この「ワクチン」による被害は、もっと恐るべきものでした。

というのは、よく調べてみると、COVID-19の注射で今度のコロナウイルスではほとんど被害を受けていない10代の若者が、この「ワクチン」で記録的に多く死亡したり、障害を負ったりしているのです。

それを、シルハビー氏は、次頁のような表を示しながら、次のように述べています。

 

今日は、発表されたばかりの新しいデータを含めて、12歳から19歳までを対象に検索を広げてみた。

検索の結果、この年齢層におけるCOVID-19ワクチンの被害者総数は次のようになった。

死亡30名、後遺障害173名、ER(緊急救命室)搬送3,575名、生命を脅かす事象316名、血栓症84名

これを「COVID-19を接種した同時期に、10代の子どもたちが受けたCOVID以外のワクチン被害総数」と比べてみてください。その違いは歴然としています。それをシルハビー氏は次のように述べています。

前掲の表を見ながら、この説明を御覧ください。

COVID‐19を接種した同時期に、10代の子どもたちが受けたCOVID以外のワクチン被害総数は次のようになった。

死亡4名、後遺障害11名、救急搬送78名、入院36名、生命の危機13名、血栓症3名

つまり、COVID‐19ワクチンを10代の若者に接種した場合、FDAが承認している他のすべてのワクチンを合わせた場合に比べて、死亡者数は7.5倍、後遺障害数は15倍、救急搬送は46倍、入院者数は44倍、生命の危機は24倍になるということです。

このような事実を知ったとしたら先述の中日新聞記者はどのような記事を書くのでしょうか。それどころか、シルハビー氏は前掲にのせられている「血栓症」について次のような補足を付け加えています。

また、COVID「ワクチン」と他のすべてのワクチンの両方について、 「血栓症」(血の塊)のすべてのケースを検索したところ、COVID‐19の「ワクチン」を注射された10代の若者の血栓のケースは、同時期に他のすべてのワクチンを注射された10代の若者の28倍も多かった。

先に紹介した中日新聞の記事では、反ワクチンの母親は「子どもたちには必ずワクチンを受けさせて」という遺言を残して亡くなったそうですが、このような事実を知ったら、彼女は何と言ったでしょうか。

それにしても、膨大な労力を費やし、このような骨の折れる調査・研究をされたブライアン・シルハビー氏の熱意には、本当に頭が下がります。

ちなみに、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって正式に認可されたワクチンが、 「緊急使用許可」で認められたCOVID「ワクチン」以外に94種類もあることを、この論考を読んで初めて知りました。

シルハビー氏は、このすべてについて調べて統計を取ったのですから、ひたすら感謝です。そして新しい疑問が湧いてきました。日本では何種類のワクチンが許可されているのでしょうか。

このように、調べれば調べるほど、アメリカにおけるワクチン実施の実態に恐怖させられます。しかし、調べてみると、イスラエルの実態は、もっと恐るべきものでした。

それについても書きたいのですが、分量もかなりになりましたし、私も疲れてきましたので、この続きは次節にさせてください。

(寺島隆吉著『コロナ騒ぎ謎解き物語2—[メディア批判]赤旗から朝日まで 私たちはガリレオ時代に戻ってしまうのだろうか』の第2章3節から転載)

 

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寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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