第107回 世界を裏から見てみよう: コロナの次は「昆虫食」で儲けよう

マッド・アマノ

ワクチン接種を錠剤投与へ
当コラムの原稿締め切り間際、日本代表が世界一を果たした野球のWBCに釘付けとなった。次の大会は3年後だそうだが、その時はロシアとウクライナの出場を是非とも実現させたいものだ。北朝鮮も参加したらいいと思うが、いかがだろうか。

一方で、こちらは暗いニュースといえるだろうか。「昆虫食」を食品として世界中に普及させる動きが活発化している。コオロギの粉末を食材に混ぜて、食品として大いに食べよう、と厚生労働省が音頭をとっている。

いま、コロナワクチン接種の被害が拡大し、特に3回、4回目を受けた人が死に至るという驚くべき事態が発生している。昨年の超過死亡者数は前年から激増。しかし厚労省はそれを認めようとしない。コオロギ食も、安全性が医学的に検証されていないにもかかわらず、法規制がないことを良いことに、食品として売られている。

「昆虫食の時代」に突入しつつある現在、私たちが知る必要があるのが「アジェンダ21」だ。今から約30年前の1992年6月、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた「環境と開発に関する国際連合会議」で採択された、国境を越えて地球環境問題に取り組む行動計画だ。40にわたる項目には人口削減・財産の平等化や没収・私有財産の禁止・報道の規制・居住の限定などがある。まるで共産主義のどこかの国を彷彿とさせる。

注目すべきは、やはり「人口削減」だろう。米オバマ政権で科学技術政策局長・大統領補佐官を務めたジョン・ホルドレン博士は「地球に最適な人口は10億人である」と主張。その背後には、国際金融資本とディープ・ステートの思惑が見てとれる。

一方、発展途上国にワクチン接種を拡大させたビル・ゲイツは、「世界の人々にマイクロチップを埋め込むためにワクチンを活用しようとしている」と指摘されている。

 

「コオロギ粉末入りコロッケ」が学校給食に
私は昔、「イナゴ」を食べたことがある。1945年、太平洋戦争終戦の夏、疎開先だった栃木県小山の親戚宅の2階に間借りしていた時のことだ。七輪にフライパンを乗せて、50匹ほどのイナゴを炒って食べたことを、はっきり覚えている。姿かたちはグロテスクに見えたが、香ばしい味覚は、まんざらでもなく感じたものだ。

そもそも食べるものを選ぶ余裕などない終戦直後のこと。親に出されるままに食したというわけだ。ましてや両親は「昆虫食」が果たして身体にいいのか悪いのかなどと考える知恵もなかったはずだ。

「食用コオロギの粉末を学校給食に 全国初、まず徳島で」という見出しの記事が、昨年11月28日付の日経新聞に掲載された。県立小松島西高校の食物科が、コオロギ粉末を使ったカボチャコロッケを試食として給食に出した。

記事には「生徒や教師らの間で昆虫食への理解が深まっていた」とあるが、これに全国から「コオロギなんて気持ちが悪い、食べたくない」という声が巻き起こった。

なぜ徳島県の高校でコオロギ食なのか。コオロギを活用した新型コロナウイルスの経口型ワクチンの開発を始めた徳島大学の存在にも留意する必要がある。抗体をつくるために必要なウイルスのタンパク質をコオロギの体内で生成し、錠剤などにしたワクチンを飲んで免疫を獲得するという仕組みとされる。

これこそが、コオロギ食の真の目的なのではないか。注射に抵抗がある人がいても、錠剤にすればワクチンの消費は増えるだろうと、厚労省や製薬会社は判断しているらしい。

コオロギは極めて少量の水やエサで飼育でき、タンパク質や亜鉛、食物繊維など、人間に必要な栄養素を豊富に含んでいるため、食糧問題の解決策として期待されているという。しかし、はたして額面通りに信じていいのだろうか。

徳島には、コオロギ食を研究する「グリラス」というベンチャー企業もある。同社は前述の高校に自社で生産したコオロギの粉末を供給。それが「グリラスパウダー」で、ひき肉の代わりに使用したそうだ。社名の「グリラス」とは、フタホシコオロギの学術名だとか。

渡邉崇人社長は徳島大学バイオイノベーション研究所の講師。同社はコオロギ食品を販売する無印良品とも業務提携し、週刊東洋経済が特集する2021年の「すごいベンチャー100」に選出されている。

ホームページには、こんな「哲学」が書かれている。

〈コオロギテクノロジーが生み出す新たな調和で、健康でしあわせな未来を。混沌や矛盾に直面するこの世界で、コオロギとテクノロジーが生み出す『新たな調和』はこれまでの毎日を大きく変える可能性を秘めている。さあ、始めよう。調和に満ちた、健康でしあわせな未来を。〉

また、会社のミッション(使命)として、〈世界のタンパク質不足を解決します。地球環境のフードサイクルを構築します。あらゆる生き物に健康的な生活を提供します。コオロギが生活の中で当たり前になる未来を創造します。〉

デジタル大臣の河野太郎氏の存在も、昆虫食が注目されるようになった大きなきっかけのひとつ。昨年2月19日、徳島のベンチャー企業が集まるイベントにゲストとして出席した河野氏は、グラリス社が提供する「乾燥コオロギとミックスナッツあえ」を試食、「美味しかった。抵抗なく、あっさり」とコメント。ヤラセっぽいパフォーマンスの背後に何があるのかを、考えなければならないだろう。

コオロギ食は、取り立てて日本の政府や食品会社が推しているということではなく、世界規模で進められている。一方、コオロギ食に発がん性があるとか、微毒があるとか、妊婦は禁忌であるといった指摘も出回っている。少なくとも、野生のコオロギを食べるのは非常に危険だという。どんな毒や細菌、寄生虫を保持しているかわからないからだ。

2012年10月、米フロリダ州でゴキブリやミミズなどの虫を食べ、その量を競うコンテストが行なわれた。優勝した男性が大会後に体調不良を訴えて嘔吐し死亡したという笑えないニュースだ。養殖なら安全かといえば、そうではないのだろう。

 

ダボス会議シュワブ会長の考え方
毎年1月にスイスのダボスで行なわれる「世界経済フォーラム(通称・ダボス会議)」には、各国から政治家や事業家、経済学者、報道関係者などが集まり、経済や環境問題などのテーマで討議が行なわれている。

今年の会議で地球環境の悪化を止める手立てとして、昆虫食の推奨を言い出したのがクラウス・シュワブ会長(世界経済フォーラム創設者)だ。しかし、温室効果の低減や食料難対策というよりは、一部の金儲けのために作り出された陰謀であると考えるべきとの声もある。ビル・ゲイツに代表されるグローバリストたちは、すでに利権を獲得しているはず。

会議の終了後に、岸田文雄首相はこんな演説をした。

「われわれはグレート・リセットの先の未来を切り開かなければならない」

「グレート・リセット」はそもそも、シュワブ会長の言葉だ。すでに地球上の社会生活は行き詰まりを見せているとして、これまで以上に持続可能で公平な世界経済を早急に作り上げるべきだという考え方だというが、そんな一筋縄で理解すべきではないだろう。

1938年、ドイツ生まれのシュワブ会長は、1971年に世界経済フォーラムを設立。1998年に立ち上げたシュワブ財団で、世界中の社会起業家によって構成された350を超えるネットワークを支援しているという。

2004年には40歳以下のリーダーを対象とする新しい財団も設立。さらに2011年には、20歳から30歳までの将来のリーダーを対象にした財団も興した。若い頃には米ハーバード大学で、後にニクソン・フォード政権の国務長官となるキッシンジャーから教えを受けた。72年に最年少でジュネーブ大学の教授に就任。日本の勲1等旭日大綬章、フランスのレジオン・ドヌール勲章のナイトの称号など各国の勲章を受章している食わせ者だ。

(月刊「紙の爆弾」2023年5月号より)

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マッド・アマノ マッド・アマノ

日本では数少ないパロディスト(風刺アーティスト)の一人。小泉政権の自民党(2005年参議院選)ポスターを茶化したことに対して安倍晋三幹事長(当時)から内容証明付きの「通告書」が送付され、恫喝を受けた。以後、安倍政権の言論弾圧は目に余るものがあることは周知の通り。風刺による権力批判の手を緩めずパロディの毒饅頭を作り続ける意志は固い。

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