食用コオロギ

なぜ「コオロギ」なのか? コオロギ食促進の隠された〝目的〞

高橋清隆

「昆虫を食え」と、大臣から芸能人までが大合唱している。そこには語られざる〝目的〟があるのではないか。「陰謀論」と言われるかもしれないが、1つの〝説〟について、根拠となる事実とともに、筆者の推論を加えてみる。両者は分けて書くよう心がけるので、読者諸賢に判断してほしい。

メディア一斉礼賛の背後
主要テレビ・新聞とそれに付随するメディアは、昆虫食を好意的にしか宣伝しない。すでに3年前には読売新聞が「『エビせんべい風』、実はコオロギ粉末…市場で大人気の『昆虫食』」(2020年9月16日付)の見出しで、コオロギを環境危機の救世主として持ち上げた。

毎日新聞はタレントの井上咲楽を使い、「昆虫食は食育に役立つ」と勧めている。日刊スポーツも「昆虫食が〝持続可能な産業〟で注目」との記事を載せ、タレント、荒川真衣の「良い流れ、もっともっと伝えていきたい」との発言を紹介する。

テレビは河野太郎デジタル相の「おいしかった。あっさり」との寸評を放映した。日本テレビ系の番組「スッキリ」では、調理実習でコオロギ食を出した徳島県小松島市の高校にクレームが殺到した件について、MCの加藤浩次が「日本のビジネスチャンスも全部潰している」と批判した。

ウェブメディアも同様で、「無印良品『コオロギせんべい』完売や自販機の登場、日本でなぜ昆虫食ブーム?」(フォーブスジャパン)や、「無印良品の『コオロギせんべい』誕生秘話日本で本格化する昆虫食」(日経BP『未来コトハジメ』)と題する記事などを配信し、好意的にしか紹介しない。

また、SNS上に流通した補助金「6兆円」や「昆虫食を推している日本企業&研究機関マップ」といった情報の誤りを正すウェブニュースが検索上位に来る。ただし、コオロギの養殖は畜産農業の一種として、事業者が定めた経営計画が承認されれば、ほかの農家と同じように認定農業者として認められ、農業用機械や農業用施設の導入に対する補助金をはじめ、農業経営基盤強化準備金制度や低金利融資などの支援を受けられる事実はある。「マップ」で虚偽とやり玉に挙げられた機関は1社にすぎず、しかも同社は「テーブルテスト」したことは認めている。

この背後には当然、世界機関や行政の意向がある。国際連合食糧農業機関(FAO)は2013年、昆虫食を人口増加による食料不足を補う食料源として示した。世界経済フォーラムは2022年1月の年次総会「ダボス会議」で、昆虫食普及のアジェンダ(実現目標)を決議している。

動物性タンパク質の消費が温室効果ガスと気候変動の原因だとして、見過ごされがちなタンパク源である昆虫食を奨励した。そのホームページには「昆虫を食べると気候変動が緩和される5つの理由」を掲載。昆虫に豊富なタンパク質が含まれることや、動物の家畜より手入れや維持費が少なくて済むことなどが挙げられている。

これに付き従うように欧州委員会は2022年2月、ゴミムシダマシの幼虫、イナゴに続きコオロギを3番目の「新規食品(Novel Food)」として正式に承認した。

わざと「食料危機」を演出
 身近にいる昆虫を先人たちが食べてこなかったのは、理由があるに決まっている。内閣府の食品安全委員会も細菌が多いことやアレルギー源となるなど危険性を指摘していた。その昆虫を人々に無理やり食わせるため、「食料危機」が演出されている。

食料が足りないと言いながら、牛1頭を殺処分すると国は15万円の助成金を支給する。鳥インフルエンザが発生したとの名目で、新潟県胎内市では68万羽、福岡市では24万羽超を処分している。豊漁なのか、イワシが大量に海岸に打ち上げられる現象が各地で見られるが、「取って食べてはいけません」と呼びかけている。農家や漁業従事者への補償を付けず、担い手を減らしている。これらは人為的なものである。

食料価格高騰の背景には、相も変わらぬ円安誘導策がある。食べ物がないのに、輸出産業を支援して何になるのか。ロシアへの経済制裁はエネルギーや原材料費の高騰を招き、わが国が制裁を受けている格好だ。わざとやっているとしか思えない。

そもそも、地球温暖化人為説はうそである。地球の気温は太陽の黒点運動の従属変数であり、大気中に占めるCO2の割合は、気温の従属変数だ。

うそをつく理由は、人間が過剰であるとの認識を刷り込むため。「AIに仕事を奪われる」との言説とともに、「人口削減」を正当化する口実なのだ。

コオロギに含まれる「グラフェン」

食用コオロギ

ではなぜ、昆虫食の中でも特にコオロギを勧めるのか。そのヒントとなる論文がある。『タイのウボンラチャタニ県における食品および農業廃棄物からのグラフェンの合成』(Makabodee Ruaysap et al 〝Synthesis of graphene from food and agricultural wastes in ubon ratchathani province, Thailand〟)で、2022年5月1日に公開されている(https://onl.la/Yqatd1t)。

高価で「夢の新素材」と呼ばれるグラフェンを食品および農業廃棄物から見つけようとするもので、ココナツの殻とコオロギの脚を燃焼させるなどして合成し解析(ラマン分光分析)した。その結果、コオロギの脚からグラフェンが合成されたことが確認できた。

グラフェンは6つの炭素原子から成る平面で、この層を積み重ねたものがグラファイト(黒鉛)である。熱伝導率が極めて高く、電池として莫大な容量が得られるため、スマートフォンや電気自動車のバッテリーとして期待されている。様々な素材で蓄電器(コンデンサー)を試作したある実験でも、電気の点灯時間がアルミ0.1秒、活性炭7秒に対し、グラフェンは7分以上の結果が得られている。

これとは別に、『廃棄コオロギ(ヨーロッパイエコオロギ)キチン由来のバイオ炭の物理化学的特性』(Krzysztof Różyło et al 〝Physicochemical Characteristics of Biochar from Waste Cricket Chitin (Achetadomesticus)〟Published: 21 November 2022)と題する研究論文(https://onl.la/a6qAkBE)は、廃棄物となるキチン(昆虫や甲殻類の皮膚)の利用を探ったもので、コオロギとコオロギのキチンから生成されたバイオ炭(BC)からグラファイト様の微結晶構造が確認できたとしている。

熊本大学が2019年に発表した『酸化グラフェンを固体電解質として用いた電池の開発』(https://onl.la/y2KjYDK)では、電解液の代わりにグラフェンを誘導体に用いて大容量の電池を作ることに成功した。つまり、コオロギの摂取を通じて人体をバッテリーにできるかもしれないのである。

人体バッテリーで動かすものは何か。ずばり、ナノチップである。実は新型コロナワクチン接種者の体内にナノチップが生成されている、という指摘が、専門家によって行なわれてきた。ナノチップは送受信機として、Wi-Fiや5G通信と連動する。その正体もまた酸化グラフェンであると観察されている。それは、ワクチンのバイアル(薬瓶)の中にある状態では信号を発せず、体内に入ると自己組成される。

「なんだ、陰謀論じゃないか」。読者はそうおっしゃりたいかもしれない。しかし、その存在はすでに〝確認〟されている。それが、国内在住の技術者、ナゴヤ・ジョーさんが開発した「チップチェッカー」だ(詳しくは拙稿『ワクチンで体内にナノチップ? チップチェッカーで検出可能』https://isfweb.org/post-15394/を参照)。

チップチェッカーが語る真実


ブログ『ザウルスの法則』(https://blog.goo.ne.jp/zaurus13)が2021年9月、コロナワクチンを接種した人からブルートゥース信号が出ていることを告発する海外記事を紹介した。さらに、同ブログ管理人のザウルス氏自身が、ほかに通信機器の全くない環境下で、ワクチン接種者からのブルートゥース信号がスマホ画面に表示された体験を報告。これに触発され、専用のアプリを開発した。

画面には捕捉したMACアドレスが表示されるが、接種者からは共通したUUID(Universally Unique Identifier)、「0000fd6f-0000-1000-8000-00805f9b34fb」が発信されている。これを手がかりに、デバイス(通信機器)からの信号は黒、体内からの信号は赤、新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAからの信号は緑で表示されるようにした。

2022年2月に完成し、翌年2月25日に東京で開かれた「第2回チップチェッカー講演会」(主催・日本と子どもの未来を考える会)でバージョン3.0を発表。同アプリは、専用サイト(https://cc.no-sheep.org)から誰でもダウンロードできる。遺伝子組み換えワクチンを打っていれば必ず表示されるわけではないが、表示された人は必ず打っていることが確認されている。

ナノチップが組成される条件は、①同ワクチンが②体内にあり③強いWi-Fi(5G)を浴びること。豪州の医師、デビッド・ニクソン博士は、ファイザー社製の同ワクチンの中で酸化グラフェン質のナノチップが構築・解体・再構築される様子を撮影し、動画で公開している(https://onl.la/5avDQRX)。酸化グラフェンは、2G~5Gを吸収することが確認されている(https://onl.la/LrqNSDi)。

では、ナノチップの動力源は何か? 前出のナゴヤさんは、その一つが血流にあると考える。信号の強さが、血圧によって変わることに気付いたからだ。「水流を電気に変換するグラフェン」と題する論文も見つけた。そこで、先のコオロギ摂取による人間バッテリー化につながる。

ナノチップを体に忍ばせた目的は何か? 検証者のザウルスさんはその機能について、①健康被害を与えることで人口削減を図るための遅効性ナノ毒物として②生体機能調節や行動操作を図るための5G用送受信アンテナとして③人類の監視・管理・追跡用のタグとして、の3つを指摘している。

すでに語られていた人類のAI端末化計画
 ナノチップの目的②は、化学やテクノロジーが人間を変える「トランスヒューマニズム」を連想させる。実際、テスラ自動車やスペースXのCEOでニューラリンクの共同設立者であるイーロン・マスクは、「人間は機械と融合しなければ、AIの時代には無価値になる」とまで発言してきた。

グーグル重役でシンギュラリティ・ユニバーシティの共同設立者、レイ・カーツワイルは2005年に刊行した『THE SINGULARITY IS NEAR: When Humans Transcend Biology』(邦訳『ポスト・ヒューマン誕生』NHK出版)の中で、脳とAIを接続する構想を提唱している。最終的に人間精神はクラウドにアップロードされ、コンピュータの中の符号として永遠に生きられると主張する。そのとき肉体は処分されるが、これが2045年になると予見する。それ以前、人間とAIとの融合が始まるのは、2030年としている。

このクラウドを、すでにイーロン・マスクがせっせと構築している。彼は5Gの悪影響を知りながら、すでに1万2000基の人工衛星を回しており、さらに地上に照射するため3万基の人工衛星を飛ばす計画だ。米国連邦通信委員会(FCC)から100万本の電波塔の建設を許可された。人工衛星とつなげれば、大気中は電波だらけになるのだ。

ほかにも、世界経済フォーラムの首席アドバイザーで『ホモサピエンス全史』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリは「21世紀の最大の産業は人類のアップグレードだろう。歴史上初めて、経済の不平等が生物学的な不平等に変換される時代になる」と発言した。つまり、AIとの融合を拒んだ人間は絶滅するとの脅迫だ。

コオロギ養殖企業「TAKEO」のホームページにあるQ&Aの中に「酸化グラフェンが心配です」との質問がある。回答は「コオロギと酸化グラフェンが結びつき、そしてコオロギを食べることによる体内ナノネットワークの構築、さらには人体の電池化、人口削減へと繋がっていきます」との説がSNSで広まった背景を説明するだけで、可能性を否定していない。この主張の詳細については豚ゴリラ(2代目)氏が秀逸な動画を発表されているので、ぜひともご覧いただきたい(https://onl.la/Xw4VM94)。

生き残りたければバッテリーになれ!?
 1月19日、NTTがコオロギ養殖関連事業に参入したとのニュースが主流メディアから一斉に流された。コオロギ養殖を手がけるベンチャー企業「グリラス」との共同で、NTT側は電話局などの遊休施設と得意分野であるICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)のノウハウを提供するとしている。本当にこれが理由だろうか?

NTTドコモの宣伝には、「人間拡張」「スキルをダウンロード」「6Gの時代身体の制約をなくす」などの言葉が並ぶ。これはIoB(身体のインターネット)を連想させる。

スマホに電池が必要なように、人間をネットと接続するのにも電池が必要だ。IoTの「モノ」には人間が含まれるようだ。「スキルをダウンロード」はまさに、カーツワイルが一貫して提唱しているリバースエンジニアリングと同じで、映画『マトリックス』シリーズにもたびたび登場するものだ。

マイクロソフト社は2004年、「人体を使って電力とデータを伝送する方法と装置」と題する特許を取得している。そこでは「人体を導電性の媒体として使用する」という。人間がコンピュータの一部になるということだ。当時会長を務めていたビル・ゲイツが現在、WHO(世界保健機関)の最大のスポンサーとしてコロナワクチン接種の旗振り役になっているのは偶然だろうか。

『マトリックス』には、ケーブルでつながれた人間が電気エネルギーを供給する「人間電池工場」が登場する。衝撃的な場面だが、ハリウッド映画は支配権力の計画をあらかじめ潜在意識にすり込む「先制プログラミング」装置の役割をしばしば果たす。

すでに表に出ている情報を基に筆者の推論を加えてみた。その判断は読者に委ねるが、「人間と機械との融合」はすでに提唱された概念である。

(月刊「紙の爆弾」2023年5月号)

チップチェッカー。通信機器のない環境で表示されたMACアドレス群(2023年1月15日、筆者撮影)

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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