【連載】コロナ騒ぎ謎解き物語(寺島隆吉)

第24回 『朝日新聞』批判 ─イベルメクチンは有害・無益 !?④:イベルメクチンの劇的効果をアフリカに見る

寺島隆吉

いまアメリカでは現場の医師たちがコロナウイルスと闘うために、FLCCC「新型コロナ救命治療最前線同盟」(Front Line COVID-19 Critical Care Alliance)という団体をつくって奮闘していることは、先に紹介した黒川清教授の論考でも紹介したとおりです。

FLCCC代表のピエール・コリー博士は、2020年12月8日、上院「国土安全保障と政府問題に関する委員会」で証言に立ち、詳細な資料を示しながら「政府機関は早急にイベルメクチンの効果を評価し、処方を示すべきだ」と迫りました。

しかしバイデン政権とCDC(アメリカ疾病管理予防センター)やFDA(アメリカ食品医薬品局)は、 「WHOはイベルメクチンが安全で効果的であるとのデータはないと言っている」として、その承認を拒みました。

この驚くべき事態について、コリー博士は次のインタビュー動画で怒りを込めて、視聴者に訴えています。イベルメクチンがたった3ドルで済むのにレムデシビルでは3,000ドル(30万円)もかかることが暴露されています。

(1)イベルメクチンをめぐる世紀の犯罪
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38914079(字幕付き、7分半)

(字幕では、緊急事態だという理由でワクチンの合格基準は「少し低く設定されている」とありますが、これは「ワクチンの合格基準は無いに等しい」の間違いでしょう。また、この動画では、なるべく視聴を妨害する目的でしょうか、翻訳とは関係のない字幕が右から左へと、しきりに流されています。よほど、この動画に危機感をもっているひとの仕業と思われます。 )

それはともかく、いま推進されている遺伝子組み換えワクチンも、正式な検証を終えていないからこそEUA(緊急使用許可)としてのみ認められているに過ぎないのです。だとすればイベルメクチンについても同じことで、それがEUAとして認められない理由になりません。

これは全くの「二重基準(ダブルスタンダード)」ですが、アメリカの大手メディアもCDCと同じ歩調をとりました。これに対して前述のポール・クレイグ・ロバーツ博士(元財務次官)は次のように述べています。

 

イベルメクチン、COVID mRNAワクチンの効果に関する強力な反証

私たちは、ファウチ(NIAID:アメリカ国立アレルギー感染症研究所長)やワレンスキー(CDC:アメリカ疾病管理予防センター長)がワクチン業者が得た利益から落こぼれを頂戴していることは分かっている。

この利益相反関係がなぜか世間では論じられない。なぜファウチやワレンスキーが起訴されないのだろうか?

今問うべきことは、以下のことだ。 「米国の記者たちは、自分が何者なのかさえ示せないほど愚かなのだろうか?それとも記者たちは、嘘をつくことで給料をもらっているのだろうか?」

実際、すべての情報は検閲を受け、表に出ないよう抑えられ、開かれた議論の対象とはなっていない。そうすることが、 「ソーシャルメディア」の役割なのだ。CNNもNPRもニューヨークタイムズもワシントンポストもその他諸々の御用メディアも。
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-656.html『翻訳NEWS』2021-09-10)

このあと、さらにロバーツ博士は「イベルメクチン」についても次のように述べています。(太字は寺島)

インドやアフリカで、イベルメクチンを使用すればCOVID流行の予防になることは証明されてきた。さらにイベルメクチンは多くの医師がCOVID‐19の患者に対する治療薬として利用し、効果が証明されている。イベルメクチンは、安全で効果的な治療薬だ。

私の論考の冒頭のグラフ以外に、イベルメクチンの効用を示す証拠が必要であれば、以下の動画を見て欲しい。東京医師会の会長が記者会見で「イベルメクチンはCOVID感染に関して安全で効果的な治療薬である」と述べ、日本のすべての医師に、すぐにCOVID患者のためにイベルメクチンを使用することを推奨している。

それでも西側メディアの権威者たち(日本や、インドや、アフリカを除いて)や御用メディアは、嘘八百を並べ続け「イベルメクチンは安全ではない」と報じている。そんな嘘をついているのは、利益を得るためだけだろうか?それとも暗黒の企みが進行中なのだろうか?

この引用で「冒頭のグラフ」というのは、本節の冒頭に紹介してあるアフリカの地図「イベルメクチンを投与した国とイベルメクチンを使わなかった国の、10万人あたりの毎日の死者数」です。

イベルメクチンを使った国と使われなかった国の「死者数の推移」

 

ロバーツ博士は出典を明記していませんでしたが、グラフ画像を調べたところ、医療分野で超有名なジョンズ・ホプキンス大学の調査によるものであることが分かりました。そこに載せられているPDF資料でした。

これを見ていただければお分かりのように、「イベルメクチンを投与した国とイベルメクチンを使わなかった国の、10万人あたりの毎日の死者数」の違いは歴然としています。

東京医師会会長が記者会見で「イベルメクチンを使うよう呼びかけた」のは、アフリカにおける、このような事実をもとにしていました。また、上の引用でロバーツ博士が「以下の動画」と言っているのは、この東京医師会会長の記者会見でした。

ところが驚いたことに、英語の字幕を付けてロバーツ博士の論考に貼り付けてあった記者会見の動画は、数日も経たないうちに削除されてしまいました。これが「民主主義と言論の自由」を誇るアメリカの実態です。

また、ロバーツ博士は上で、「日本や、インドや、アフリカを除いて」「西側メディアの権威者たちや御用メディアは、嘘八百を並べ続け『イベルメクチンは安全ではない』と報じている」と書いています。

が、実は日本やインドでも事情はあまり変わらないのです。それは東京医師会会長の動画がすぐに削除されたことでも明らかです。たぶんロバーツ博士は、この事実を知らなかったのでしょう。

またインドでも事情はあまり変わりませんでした。それは、インド弁護士会が「インド出身のWHO主任科学官を『イベルメクチンの効果を歪める行動をしている』として提訴したこと」に端的にあらわれていました。

だからこそ、インド政府もWHOの意向を無視できず、州政府にイベルメクチンの処方を任せてしまったのでしょう。

(2)「真実を求めるインド医師の会」がモディ首相に緊急要請。「COVID‐19ワクチン計画は即時撤回すべし!」(『翻訳NEWS』2021-08-01)
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-629.html

ところで、ロバーツ博士はイベルメクチンについて、本節の冒頭に掲げたアフリカの地図を紹介しつつ、さらに次のような説明を加えています。(太字は寺島)

COVID‐19に感染し、併存疾患がある、あるいは免疫系に欠陥がある場合、病院に行ってはいけない。病院にいけば、人工呼吸器を付けられて殺されてしまうだろう。

さらに病院では、安全で効果があるとされている既知の治療法での治療を受けさせてはくれないだろう。

そんなときは、日本やインドやアフリカの国々に行けばいい。この記事の冒頭の図で青く塗られているアフリカの国々に行けばいいのだ。

あるいは、国境を越えてメキシコに行き、人間の治療用に製造されたイベルメクチンを、薬局のカウンターで購入すればいい。

米国では、FLCCC(COVID‐19:緊急治療最前線医師の会)と連絡を取ればいい。彼らは、米国の医療当局から完全に見捨てられた米国民の頼みを聞き入れて、喜んで助けの手を差し出してくれるだろう。

 

上記の引用では「病院にいけば、人工呼吸器を付けられて殺されてしまうだろう」とありますが、先にも述べたように、私も昨年(2020年)10月末に「ヒートショック」で岐阜大学病院に緊急入院させられましたが、救急車で運び込まれたとたんに気管挿管させられて死ぬような思いをしました。

あとで消防士として救急車の仕事をしている知人にその話をしたら「インフォームドコンセントなしで気管挿管するなんて考えられない」と言っていました。

私の場合、先にも書いたことですが、家人の強い抗議によって、幸いなことに3日後には何とか気管挿管から解放されましたが、さもなければ死んでいたかも知れません。

というのは、気管挿管による死亡事故は珍しくないからです。

(3)気管内挿管施行中の患者の死亡事故について
http://www.tmsia.org/urgent/kin_jirei1020.html

しかし、それにしても、 「コロナウイルス」と「ヒートショック」の区別もできない緊急治療というのは信じがたいことです。死んでいたらコロナウイルスによる死亡として処理されたのではないかと恐ろしくなります。

さらに上の論考では「そんなときは、日本やインドやアフリカの国々に行けばいい。この記事の冒頭の図で青く塗られているアフリカの国々に行けばいいのだ」とロバーツ博士が言っているのですが、ここで思い出されるのは、次の記事です。

 

1 2
寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ