【連載】コロナ騒ぎ謎解き物語(寺島隆吉)

第25回 『朝日新聞』批判 ─イベルメクチンは有害・無益 !?⑤:ワクチンの失敗を世界に露呈しつつあるイスラエル

寺島隆吉

私は前節で、WHOが自称する「ワクチン」にあくまで抵抗してきたアフリカ中部の大統領、たとえばタンザニアのジョン・マグフリ大統領などが不審な死をとげたことを紹介し、最後を次のように結びました。

このように数少ない大統領がWHOやビル・ゲイツ財団や巨大製薬会社の意向に抵抗してきました。が、世界の流れは「遺伝子組み換えワクチン」を国民全員に接種させるような方向で激流をなし、とどまるところを知りません。

では、このような巨大な流れを深部で支えているのは、いったい何なのでしょうか。このような巨大な流れを深部で支えているのは、いったい誰なのでしょうか。以下、節を改めて、この点を考えてみたいと思います。

これに関して、前述のロバーツ博士(元アメリカ財務次官)は、先に紹介した論考で、さらに続けて次のように書いています。

英語圏の国々や、米国や、西欧や、イスラエルの国民は、COVID感染に対して効果的で安全な治療を受けることができない。彼らは、恐ろしいmRNA「ワクチン」を受けさせられて、何度も何度も感染させられている、国家に裏切られた国民なのだ。

イスラエルの「COVID皇帝」が提唱しているのは、同じワクチンを4度接種するといるということだ。そんなことをすれば、何万もの死者と、何十万もの副反応障害が出る可能性があるというのに。このワクチンのせいで、イスラエルの病院を、ワクチンを2度接種した患者で溢れさせる結果になったというのに。

米国では、巨大製薬業界宣伝部隊のファウチが、8カ月おきにワクチンを打つことになる、と言っている。そうなれば「ワクチン」の副反応や、 「変異種」の出現が途切れることなく続くだろう。しかしそれは、巨大製薬業界にとっては利益が永遠に続くことを意味する。そして何よりそのことが大事なのだ。

*「イベルメクチン、COVIDmRNAワクチンの効果に関する強力な反証」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-656.html( 『翻訳NEWS』2021-09-10)

ロバーツ博士は上の引用で「このワクチンのせいで、イスラエルの病院を、ワクチンを2度接種した患者であふれさせる結果になったというのに」と書いています。

このようなイスラエルの惨状を示す記事も次々と出始めてきています。たとえば先にも紹介した次の記事をみてください。

(1)Recognizing the Obvious: Hard Data from Israel Reveals Vaccine Failure(4 Sep 2021)
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-678.html

「疑いようのない事実を認識しつつある:イスラエルからの冷厳な数値がワクチンの失敗を露呈しつつあるからだ」( 『翻訳NEWS』2021-10-17)

(2)Israel Now Has More COVID Infections Per Capita Than Any Country in the World,
Even as “Booster Shots” Are Being Widely Administered There「国民一人あたりのCOVID感染率が世界一になっているイスラエルが、『3度目接種』を拡大」(2 Sep 2021)
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-688.html( 『翻訳NEWS』2021-10-13)

このような事実について、さらにロバーツ博士は、別の論考「COVID症例数が急増しているのは、ワクチンを打っていない国々ではなく、一番多く打った国々だ」で次のようにも書いています(太字はロバーツ氏)。

ポール・クレイグ・ロバーツ(元財務次官、経済学博士)

 

「mRNAワクチン」の技術を開発したロバート・マローン博士が懸念しているのは、国民のワクチン接種率が最も低い国々ではCOVIDの新規症例数が最も少なく、逆に国民のワクチン接種率が最も高い国々では、COVIDの新規症例数が急増しているという点だ。

以下は、マローン博士がCDCやVAERSのデータを元に見積もった数値だ。

詳しくは、こちらこちらこちら

「12〜17歳の男子においては、ファイザー社のワクチンを打った場合、COVIDそのものが原因となるよりも3〜5倍高い確率で入院している。同年齢の女子においては、ワクチンが原因で入院する確率は、COVIDそのものよりも4〜5倍高い」

http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-627.html( 『翻訳NEWS』2021-07-30)

イスラエルでも、このような現状に恐れをなしたのか、一部の研究者の中にはイベルメクチンの効果を調べる人たちも出てきたようです。先に紹介した次の記事はそのことをよく示しています。

(3)1錠1ドル以下で購入できるイベルメクチンを服用すれば、COVID‐19からの早い回復と感染力の減退効果があることが、イスラエルの研究者によって「二重盲検法」で確認された。

http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-663.html( 『翻訳NEWS』2021-09-14)

イスラエルのテル・ハショマー地区にある、シバ医療センター「渡航医学および熱帯病部」の創設者エリ・シュオルツ(Eli Schwartz)教授が行った右の研究は、次のような事実を明らかにしています。

18歳以上の89名程度のボランティアを対象にしたものであった。この人々を2つの集団に分けたのち、50%にはイベルメクチンを与え、残りの50%にはプラセボ薬(偽薬)を与えた。いずれの患者たちも3日連続で医薬品が与えられ、食前1時間に服用した。

研究当初、患者のうち83%には症状が出ていた。患者のうち13.5%が心血管疾患や、糖尿病や、慢性的な呼吸疾患や、高血圧や、がんといった併存疾患を持っていた。患者の年齢の中央値は35歳であり、年齢層は20歳から71歳だった。

治療は3日目で中断され、その後2日おきに患者たちの症状を確認した。6日後までには、イベルメクチンを服用した集団の中の72%がウイルスに対して陰性を示した。一方、プラセボ薬を服用した集団では50%だった。

6日後で、イベルメクチンを服用した患者のうち他人に感染をうつす力を持っていたのは、たった13%だった。一方プラセボ薬を服用した集団のほうは50%が他人に感染をうつす力を持っていた。ほぼ4倍だ。

ところが上記のような研究を紹介したエルサレム・ポスト紙は、何と驚いたことに、最後に次のような注釈を付けているのです。

イベルメクチンの錠剤はいくつかの特定の寄生虫対策として承認されているものであり、アタマジラミや酒皶 (訳注:顔にできる皮膚の異常)のような肌の異常の対策のために作られた局所製剤である。イベルメクチンは、抗ウイルス薬(ウイルス対策の医薬品)ではない。この薬の大量服用は危険であり、重大な障害を生じる恐れがある。

恐らく、このような注釈を付けなければ、この記事は掲載を許されなかったのでしょう。逆に言えば、それほどイベルメクチンの効果は抜群だったということの証明だとも言えます。

なぜなら「mRNAワクチン」は他に代わる薬がないという理由で「緊急使用許可(EUA)」が出されているにすぎないのですから、イベルメクチンが「他に代わる薬」として有効だということになれば、即刻退場せざるを得ないからです。

以上のような事実は、イスラエルだけでなくアメリカでも変わりません。それをロバーツ博士は、前述の論考「イベルメクチン、COVIDmRNAワクチンの効果に関する強力な反証」で、次のように述べています。

医師や科学者たちは、ヒドロキシクロロキンやイベルメクチンの効果を何度も報告し続けてきた。これらの薬品が安全であるという記録は、何十年も積み重ねられている。

その記録がある国々というのは、巨大製薬会社に牛耳られていない国々だ。そしてこれらの国々で、これらの薬品は、薬局のカウンターでアスピリンのように簡単に購入できる。

それなのに、腐敗した米国の医療当局は、これらの医薬品の予防効果と治療効果は「安全とはいえない」とし、COVIDを拡散しているmRNAワクチンこそが答えだと言い続けている。

「自由と民主主義の国、アメリカ」で、真実や事実が議論の対象から排除され、COVID‐19対策措置に影響を与えることができないというのは、どういうことなのだろうか?

トップの科学者や医師たちが、ワクチンが引き起こしている危機的状況が広まっていく中で警告を発しているのに、その声が検閲され、医師免許を剥奪したり、クビにすると脅されたりしているというのは、いったいどういうことなのだろうか?

http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-656.html( 『翻訳NEWS』2021-09-10)

 

1 2
寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ