【高橋清隆の文書館】ニュース研究:ジャニー喜多川たたきの真意

高橋清隆

ジャニーズ事務所創業者、故ジャニー喜多川氏をマスメディアが3月からたたき始め、佳境に入っている。この報道の目的はずばり、不同意性交等罪を盛り込んだ刑法・刑事訴訟法改正案を成立させるための宣伝とみる。同法案には、性交に同意しない意思表示が困難な状態の1つに、「経済的・社会的関係上の地位に基づく影響力による」を挙げている。

ジャニーズ事務所の闇を最初に伝えたBBCの番組(日本時間で3月8日)URL: https://www.bbc.co.uk/programmes/m001jw7y

ジャニーズ事務所の闇を最初に伝えたBBCの番組(日本時間で3月8日)
URL: https://www.bbc.co.uk/programmes/m001jw7y

筆者は当初、この報道は児童虐待防止法改正の宣伝である可能性を感じていた。立憲民主党はこの事件を踏まえ、独自の同法改正案を提出している。現在の児童虐待防止法は親や保護者による児童虐待を対象にしているが、第三者による地位利用児童虐待を加えるもの。「経済的・社会的関係上の地位に基づく影響力」というくだりがあるが、これは今国会に閣法で上程されている刑法・刑事訴訟法改正案の中にある文言と同じ。立民がそのまま引いてきたのだろう。

児童虐待防止法は子供を親から引き離し、G.オーウェルやO.ハクスリーの小説に出てくる子供監禁洗脳施設に収容する布石として、2000年に改正児童福祉法と一緒に作られたと筆者は思っている。監禁された子供の一部は、悪魔教徒である国際カルトの餌食にもされるだろう。

しかし、すでに親から引き離されて喜多川氏らと暮している子供たちを取り上げる意義があるのかと考えると、確信が持てなかった。所属する少年アイドルたちを自由にもてあそぶジャーニズ事務所は、カルトファミリーとしてすでに目的を果たしているわけだし。

刑法・刑事訴訟法改正がジャニーズ事件報道の目的であると胸にストンと落ちたのは、フェイスブックに転載した長野県中野市の銃撃事件に関する拙稿に、次のコメントが寄せられたからだ。

「ここへ来て、急に外国から持ち込まれたように見えるジャニーズ問題なんかも、不同意性交等罪への誘導ですかね。あれも不自然に見えますね。前から言われていたことだし、故人ですぜ。本来そんなニュースバリューはないはずです」

性犯罪を規定した刑法等は、17年に明治以来の大改正が行われている。「強姦罪」から「強制性交等罪」への名称変更や、非親告罪化などとともに、同性間での性行為も対象にした。

今回の改正は、その際に見送られた時効の延長や性交同意年齢の引き上げなどとともに、暴行・脅迫要件の緩和と地位・関係性を利用した性的行為に関する規定がすくい上げられた。性交に同意しない意思表示が困難な状態として挙げられた8つの要件には、他に「アルコール・薬物の影響」や「心身の障害」などがある。

しかし、これら構成要件はどのような行為を指すのか明確ではないとして、全国の弁護士会が意見書や声明を出している。刑罰法規の内容が不明確だと、人々に対して刑罰の対象となる行為をあらかじめ適正に告知する機能は果たせないからだ。裁判所や捜査機関が恣意(しい)的に適用する結果を招きかねず、人々は行動の自由を奪われることになる。

埼玉県弁護士会は、特に「経済的・社会的関係上の地位に基づく影響力によって受ける不利益を憂慮させること又はそれを憂慮していること」との条文を挙げ、非常に広範な場合を含む可能性があり、「憂慮」という主観的要件も取り入れているため相当に不明確であると問題視している。

ジャニーズ事務所の少年への性加害報道は一見、こうした不明確な要件を具体化してくれているようにも見える。しかし、実際に法案が通れば、権力側の胸三寸でいくらでも恣意的に運用が可能ではないのか。まさにそれが狙いとみる。日本人男性は漠然とした不安から萎縮するしかない。

2度の大改正を求めるメディアの宣伝文句は、「日本は遅れてる」だった。性交同意年齢が100年以上も「13歳」のまま。しかし、諸外国でも引き上げられたのは近年だ。例えば、韓国は20年に13歳から16歳に。フランスは21年に13歳から15歳に。カナダは08年に14歳から16歳に。フィリピンは22年に12歳から16歳に。概して性犯罪の種類を増やし、刑も重くしている。

音頭を取っているのは国連で、わが国も勧告を受けて改正に動いた。性犯罪の罰則強化は、人間同士による生殖を廃止するための布石と確信するが、世界的に展開されていることに注意する必要がある。国境をまたぐ国際カルト連中の仕業としか考えられない。

ジャニー喜多川氏の犯罪を最初に大報道したのも、英国のBBCだ。国内のメディアがタブー視してきた中で、外圧に期待を寄せた日本人は多いのではあるまいか。しかし、BBCはカルトの牙城で、デーヴィッド・アイクがコロナと5Gの関係を指摘した2020年4月の『ロンドンリアル』をユーチューブに削除させた放送局で、異性間の性行為を抑制するニュースを継続して流している。

国内タブーを海外ニュースが破ってくれたと快哉を叫び、「日本は遅れている」などと調子を合わせてたら早晩、われわれに子孫はいなくなるだろう。

 

※この記事は、「高橋清隆の文書館」(2023年6月3日)からの転載です。
原文は、コチラ→高橋清隆の文書館 : ニュース研究:ジャニー喜多川たたきの真意 (livedoor.jp)

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内

「独立言論フォーラム(ISF)ご支援のお願い」の動画を作成しました!

高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ