【連載】週刊 鳥越俊太郎のイチオシ速報!!

澤地さんに言われた「あなたはねえ、我が人生は、、、という本を書いておいた方がいいよ」/Netflix三昧の私にはストレートに胸を突かれた思い

鳥越俊太郎

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おはようございます。
私はこれを今、8月20日の朝5時に書き始めた。
今日もまた日中は相当な酷暑になりそうだ。
まだ早朝なのでそれほど気温上昇は見られない。
程々の暑さの中でこれを書き始めた。
今日は少し私事を書き残しておきたい。

私は今現在83歳と5ヶ月、まあ自分でも考えても見なかった高齢者の域まで生きてきた。
後どれだけの命の時間が残されているのか定かではない。
考えてみれば当たり前の話だが、体のあちこちに問題、トラブルが出てきた。
出ては少しの間私を悩まして消えてしまうものもあれば、もうこのまま最後まで付き合っていくか、と半ば諦めざるを得ないものもある。
歳を重ねることはやはり中途半端な気持ちでは乗り切れない。
負けない心。どしっと強い気持ちがなければ80代、90代の波を乗り越え最終港まで旅を続けていくのは難しいことになるだろう。

私はここ何年か、作家、澤地久枝さんと毎日新聞の後輩、サンデー毎日、外信部記者で活躍した佐藤由紀さんと毎月一回「3人の会」の食事をしている。
澤地さんの代表作の一つとされる『記録 ミッドウエー海戦』(筑摩書房)の取材を手助けした二人だ。
私は澤地さんがサンデー毎日でミッドウエー開戦の連載を始めた時の担当者だ。
その後私はアメリカの田舎の新聞社で1年間働いたが、メイン州のナーシングホームまで兵士のお母さんを訪ねて行ったことがある。
生まれて初めての運転免許を取ったばかりだったが、10時間ばかりのドライブで戦士の母を訪ねたのは、私に取ってはいい記憶の旅だ。

澤地さんは93歳、私は83歳、由紀さんは我々より少し年齢的には下なので元気だ。
二人の高齢者には色々次々とトラブルが舞い降りてきて大変なのだが、月一回の食事会はできる限り絶やすことのないようにしている。
澤地さんは背骨骨折などの大トラブルを抱えながらでも、毎月3日には国会前の「反戦」の集会には出席している。
私は足の問題で長らく欠席していたが久しぶりに7月3日には出席した。
喜んでもらえて数字の「9」を透かし彫りにした「九条の会」のペンダントをプレゼントしてもらった。

8月の食事会で澤地さんに言われた。
「鳥越さん、あなたね、我が人生という本を書いておいた方がいいよ」。
これにはズシリとこたえた。
私はこの週一回のWEBマガジンと月に1〜2回のYouTubeをこの3年ばかりやっている。
もう自分の人生もこのくらいで終わらせてもいいかな、と思っていたのだが、澤地さんは「あなたの人生を隅々まで本当のことを書き残すのよ」とかなり強い口調で言われた。
私にとっては師であり姉である澤地さんからの助言は後の歴史家や人々にとって昭和、平成、令和と三代を生きた一人のジャーナリストの生き様を、いや死に様もだろうが。
きちんと書き残しておきなさいよ!そう聞こえた。
その瞬間、はっと目が覚めたような思いだった。
最近は本当にNetflixの映画にどっぷり浸かっている日々を過ごしていた。
まだ、お前にはやり残している仕事が残っている。澤地さんのストレートな声は耳の底から消えない。

昨日、8月19日土曜日新宿「K’s Cinema」で上映された「テレビ、沈黙。放送不可能!!」の封切り、舞台挨拶に行ってきた。
これは「テレビマンユニオン」が作った映画で、今年2月頃から国会で問題になった「放送法」をめぐる総務省の内部文書を明るみに出した参院議員、小西洋之議員を中心に描いてある。
2016年2月、私が呼びかけて岸井成格、金平茂紀、田原総一郎、青木理、大谷昭宏の6人が放送法の問題で電波を停波すると息巻く高市早苗総務大臣への怒りの記者会見だった。
もちろん何社かメディアは来ていたが、全く報道されず、今回この映画の中で詳しくメンバーも紹介されている。
7年ぶりに日の目を見た記者会見だった。
私たちがちらっと気がついていた安倍政権のテレビ放送に関わる悪巧みが今年2月小西議員の手でバッチリと暴露された。
安倍政権が放送法を改悪しようとしていた裏のやりとりが具に70ページに渡って書かれている。

高市早苗経済安全保障担当大臣はこの「爆弾文書」を前に、「それは捏造文書です」と全否定で逃げた。
小西議員は国会で「もしこれが本物なら議員の立場はどうされるのですか?」と畳み掛ける小西議員の追及に「ああ、その時は大臣の椅子をかけてもいいですよ!」と捨て鉢な感じで答弁したのを私はテレビの放送で聞いている。
この文書はこれまで明らかになっているところでは、総務省の職員から小西議員にもたらされたもので、また総務省は正式にその文書は総務省のものだという確認を行なっている。
さて、こうなってくると、面白いねえ。高市さんよ!どうするんだい?国会の席であれほど威勢良く小西議員に答えていたのは、国民も皆ーんな知ってるんだよ。
どうするのかな?この人ちょっと小狡いとこもあるんだよねえ。上手く逃げるかもよ??

さてここまで書いてコーヒーをいっぱい頂こうかな。と言っても自分でコーヒーを淹れるのですけどね。
明治屋さんで買ってきた「但馬屋珈琲点」(東京新宿)の「KILIMANJARO  AA  100%」のドリップ珈琲。
これが結構イケるんですよ。
朝に一杯頂いているので今日2杯目だ。
美味いものは何杯頂いてもいいもんだ。
ここでちょいと今日の大谷くんはどうだったかな?と調べてみると,なななんと4−18で大敗。
そういえば昨日も大谷くんが鮮やかな満塁本塁打をかっ飛ばしたにもかかわらず、結果的には6−9で逆転負け。
エンゼルスは投手陣が最後は撃たれて負けてしまうパターンから抜け出せそうにない。
残念!!

最後の私事を。
3週間まえのことだ。
早朝、4時頃だった。
前夜ビールやサイダーなどを飲みすぎたせいか強烈な尿意に襲われベッドを降りた。
寝室の扉まで3メートル、玄関に向かう廊下が4メートルほど、突き当たりの玄関の床はタイル張り。
トイレに行くにはここで90度左にターンをして右側にあるトイレの取手にたどり着く。
日中ならどうということでもない通路なんだが、早朝まだ頭がボーっとしている頃に強烈な尿意。
ベッドを降りてダッシュした身には突き当たりのタイル張りと90度のターンはきつかった。
私は90度のターンができずに見事に転倒した。
その際右の足を捻ったらしく、整形外科のレントゲンでは2箇所も骨折していた。
右足の踝から下は内出血で真っ赤に腫れ上がっていて、わたしは「えええっこんなあああ・・??」と思わず驚きの呻き声を。
以来3週間ほど一歩も外出はできなかった。
昨日の映画の舞台挨拶が久しぶりの外出だった。
杖をつきながらなんとかやっとこさの外歩きで、なかなか新鮮な気持ちだった。

ニュースでは日韓米の三国首脳会議。
バイデン大統領が日韓の岸田総理、ユン大統領に妙に馴れ馴れしくて嫌な感じ。
バイデンさんはアジアにNATO見たいなものでも作って中国と対峙しようというのか?
私たち日本人はもう2度と中国とことを構えたくはないんだよ。
台湾有事、台湾有事と騒ぐ日本人を見ると本当に気分が悪くなる。
いい加減にしてくれ。なぜアメリカに行く前に中国に行かないんだ??
中国と外交を通じて互いの信頼関係を構築しておくのが先だろうに。
岸田総理にはそういう考えはなさそうだね。残念だなあ。

(2023/8/21)
鳥越 俊太郎 記

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鳥越俊太郎 鳥越俊太郎

1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。

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