「自由」を謳う米国の政府が「真実省」をつくり情報統制する日が来るとは!「ああ、事態はますます悪化する」
国際みなさんはこれで本当にいいのですか?この問題は、我々の個人としての生活や社会としての方向性に直接影響を及ぼす問題なのだから、私たちは自分たちの立ち位置をしっかり決める必要がある。アメリカがロシアに対する情報戦に勝つために、私たちはどれだけの犠牲を払ってもいいと思っていますか?
真実に基づいた社会になるという希望を完全に捨て、世界中に拡大する帝国のためにプロパガンダ戦争に勝つことにコミットするのか。この問いは、人間が生き物として突きつけられている最も重大な決定なのだ。だからこそ、私たちには選択肢が与えられていないのだ。ただ押し付けられただけなのだ。
ナラティブを支配するものが世界を支配する。我々の許可もなしに我々が情報を制御する権利を奪い、我々が当分の間、プロパガンダに基づく文明になるということを勝手に決めることによって、我々は神聖なものを奪われたのだ。誰も奪う権利がないものを。
現在の世界の状況を見ると、指導者たちが自分たちの仕事をしっかりやっているようにはとても見えない。現状を見る限り、指導者たちがより多くの権力を与えられるべきだと思うようなことは全くない。実際は、指導者たちから権力をはぎとり民衆に権力をもっと与えるべきだと思われるような状況ばかりである。それにもかかわらず、我々は真逆の道を進んでいる。
(以上)
原題:”Oh God It’s Going To Get SO Much Worse”
※この記事はカナダ・バンクーバー在住の乗松聡子さんが運営されているPeace Philosophy Centreの翻訳記事(http://peacephilosophy.blogspot.com/2022/04/caitlin-johnston-oh-god-its-going-to.html)からの転載です。
東京出身、1997年以来カナダ・バンクーバー在住。戦争記憶・歴史的正義・脱植 民地化・反レイシズム等の分野で執筆・講演・教育活動をする「ピース・フィロ ソフィーセンター」(peacephilosophy.com)主宰。「アジア太平洋ジャーナル :ジャパンフォーカス」(apjjf.com)エディター、「平和のための博物館国際ネッ トワーク」(museumsforpeace.org)共同代表。編著書は『沖縄は孤立していない 世界から沖縄への声、声、声』(金曜日、2018年)、Resistant Islands: Okinawa Confronts Japan and the United States (Rowman & Littlefield, 2012/2018)など。