2024-01-30 【第342回】 鳩山政権シンポジウム~ ISF独立言論フォーラム
社会・経済国際ウィーンのPAN・EUROPA事務所にて |
揺れ動く、政情、政権事情、世界混乱。
そんな中、何と14年前の民主党「鳩山政権」(2009~2010)をレビューという
シンポジウムが開催された。
ISF主催公開シンポジウム:鳩山政権の誕生と崩壊 ~政権交代で何を目指したのか~ | ISF独立言論フォーラム
1月27日。主催:ISF 独立言論フォーラム
一年足らずの政権について、多くのメディアは「(沖縄の米軍普天間基地の移転について)最低でも県外」という方針が成就されなかったことへの批判一色である。
が、シンポジウムでは「たった7か月での実績」として「国家公務員の天下りを全面禁止」など20項目を挙げている。
また、植草一秀氏は前原誠司議員など実名をあげて「(民主党内部での)裏切り」を鋭く指摘した。
詳細はISFの報告を待つとして、さて、筆者(浜地)が長年フォローしてきた汎ヨーロッパ(PAN-EUROPA)の視点を鳩山由紀夫(元)総理と少々話ができた。
ご祖父鳩山一郎翁を筆頭にその「友愛主義」の原点がそこにあるからだ。
【第119回】Fraternity 友愛 〜 欧州連合の原点 – 浜地道雄の「異目異耳」
先年、そのPAN-EUROPA事務所をウイーンに訪ねた際に入手した「会報」シリーズにはウクライナについての論考もある。「これは重要」とその価値を原口一博議員が即座に認めてくれ、励まされた。(分析を急がねばならない)
「友愛(政治、外交)」は、中曽根(元)首相が揶揄したごとく、誤解されがちだ。曰く、「友愛だの何だのと綺麗ごとを言うが中身がなく薄っぺらい。ソフトクリームのようにすぐ解けてしまうだろう」。
しかし、何の何の、その根はクーデンホーフ卿の堅固な博愛主義である。
クーデンホーフ卿は、又、1922年ベルリンに赴任した外交官、鹿島(永富)守之助に「汎アジア」を進言している。
他方、思いおこせば、鳩山(元)首相がクリミヤを訪問したことが(2015年)、これまた、メディアなどを通じて「ロシアびいき」として批判を浴びている。
クリミア訪問「鳩山由紀夫」元総理への大ブーイング――「猪瀬直樹」前都知事に徳洲会マネーを斡旋した大物右翼を伴って……(全文) | デイリー新潮
しかし、現下のウクライナ・ロシア紛争について、報道は「ゼレンスキー可哀そう、プーチン巨悪」一色。
ここでも筆者(浜地)の主張は「ウクライナ・ロシア紛争の根、宗教問題」(コンスタンチノープル総主教の存在)。だが、日本のメディアでは解説されていない。
松本道弘氏とConstantinopleで語りあった「言葉と文化(宗教)」~ロシア・ウクライナ紛争に想う | ISF独立言論フォーラム
関連拙稿:
【第190回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(7) – 浜地道雄の「異目異耳」
鳩山(元)首相、ガルトウング教授、木村ISF編集長らのシンポジウム
(本記事は、浜地道雄の「異目異耳」2024-01-30 【第342回】 鳩山政権シンポジウム~ ISF独立言論フォーラムからの転載記事です。)
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国際ビジネスコンサルタント。1965年、慶応義塾大学経済学部卒業。同年、ニチメン(現・双日)入社。石油部員としてテヘラン、リヤド駐在。1988年、帝国データバンクに転職。同社米国社長としてNYCに赴任、2002年ビジネスコンサルタントとして独立。現在、(一財)グローバル人材開発顧問。「月刊グルーバル経営」誌にGlobal Business English Fileを長期連載中。