【連載】安斎育郎のウクライナ情報

3月8日のウクライナ情報

安斎育郎

皆さん、おはようございます。

昨日は伝言館の「金剛菩提樹製お守り」づくりを進めつつ、立命館の国際平和ミュージアムの平和教育研究プロジェクトの報告書作りを進めました。また、6日に行ったいちご狩りの参加者向けのアルバムを作ったので、今日のrジオ体操に持って行きましょう。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶ヌランド米国務次官が退任へ、ウクライナの強力な支持者(2024年3月6日)、❷ロサンゼルスは終焉を迎える(2024年3月6日)、❸現職バイデン氏、準州で無名候補にまさかの敗北(2024年3月6日)、❹マリウポリ産婦人科爆撃事件のその後(2024年3月6日)、❺「トランプ再選なら恥ずかしい時代になる」Dスペクター断言「誰も信用しない」杉村太蔵は再登板熱望論「気持ち分かる」(デイリー、2024年3月6日)、❻香港カラー革命を指導したCIAとイギリス(2024年3月6日)、❼ ザハロワ露外務省報道官 ヌーランド米国務次官の辞任理由を説明(2024年3月6日)、❽CNNが突然真実を伝え始めたとかなんとか(2024年3月6日)、❾さとうまきこさんのナワリヌイ問題についてのコメント、❿ヌーランドが職を辞した理由、⓫ポーランド農民、ウクライナ支援に怒り(2024年3月7日)、です。❶❼❿はヴィクトリア・ヌーランド国務次官退任関連の情報です。ウクライナ戦争の仕掛け屋の実行部隊長のような役割を果たした末に、うまく行かなかったので「御用済み」というところでしょうか。❾は読者から送られてきたさとうまきこさんのナワリヌイとアサンジュ事件に関するコメントです。ナワリヌイについてはウクライナ国防省のキリロ・ブダノフ情報総局長が「血栓症による自然死」といかにも口惜しげな物言いで発表したことで「プーチンによる暗殺説」は沈静化したように見えますが、ナワリヌイがナチスを侮辱していた映像などが出るに及んで、ウクライナのナチスおよびゼレンスキー政権がナワリヌイ擁護をやめたということでしょうか。まだ私には、余りにタイミング良く妻が欧州安全保障会議に出席してナワリヌイの遺志を引き継ぐ貞淑な妻を演じた事情などよく分かりませんし、(彼女の不倫事情に触れるのは下品だから手控えた方がいいという忠告はあったものの)、ナワリヌイの死に関するあまりにドラマチックな展開に仕掛けられた何かがあるという感じを拭えません。更なる情報を待ちましょう。ナワリヌイの死後短期間の間に西欧側が「プーチン政権による暗殺」めいた印象操作をしたので、その影響は色濃く残っていると思います。

さて、明日立命館で開かれる社会連携課主催の「いのちのつどい」のために今日は福島から伝言館の早川千枝子館長補佐と丹治杉江事務局長が来京します。平和教育研究プロジェクトの報告書も仕上げなければなりません。忙しいぞ、今日も。

みなさん、お元気で。

あんざい

3月8日ウクライナ情報の拡大とダウンロードはこちら

 

 

※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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