【連載】安斎育郎のウクライナ情報

3月29日のウクライナ情報

安斎育郎

昨夜福島から帰って来ました。伝言館では2つのツアー団体にミニ講話を行なうとともに、能登半島地震による志賀原発への影響を論じ伝言館声明No.16(添付)を出し、「お守り」を含むミュージアム・グッズについて検討しました。お守りはそれなりに売れていました。また、伝言館に置いてあった『ウクライナ戦争論』が見る間になくなったので、あわてて補給しました。『思想運動』にも依頼原稿で「ウクライナ戦争から2年が過ぎて」に関するエッセイを書いたので、もう一しきり普及の波が来るといいなと期待しています、玄関先には300部ちょいが残っています。

さて、今日のウクライナ情報ですが、(1)ロシアはNATOを非武装化し、ウクライナは終わった 。 スコット・リッター&アンドレイ・マルティアノフ 2024年3月24日 (AI 日本語音声)、(2)ISIS?それともISISじゃない?~モスクワ近郊コンサートホールでテロ攻撃(2024年3月22 、23日)- ISIS or Not ISIS? (日本語字幕)、(3)ウクライナのナチス、アルチョム・ボノフ(2024年3月 25日)、(4)興味深い登場人物たちがモスクワのテロ攻撃に参加した(2024年3月24日)、(5)ルスタム・アジエフという名前の犯人(2024年3月25日)、(6)モスクワでのテロ 米国は一つの言説を示すことで注意をそらしたい=露大統領府報道官(2024年3月28日)、(7)ノルドストリーム爆破を暴露したシーモアハーシュ(2024年3月22日)、(8)ル・フィガロのコラムニスト、ルノー・ジラールの発言(2024年3月28日)、(9)ミア・シャイアマーのウクライナの現状認識(2024年3月28日)、(10)ロシア市場撤退最大損失を蒙った西側企業10(2024年3月29日)、です。モスクワ・テロの担い手たちの実態がだんだんわかりつつありますね。

さて、今日はちょっと休養しつつ、いろいろ戦略的なことを考えようかな。みなさんもお元気でお過ごし下さい‼

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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