【連載】安斎育郎のウクライナ情報

4月7日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。昨日は『ウクライナ戦争論』の発送のほか、平和のための博物館国際ネットワーク(INMP)のニューズレター向けに伝言館の特別展示「非戦の人ジャネット・ランキン」についてのエッセイを書きました(英語)。加えて、パソコンの音声出力が失われていたのを長男の安齋学さんが西宮から飛んできてあっという間に直してくれました。その間私は門扉の白ペンキを塗り直しました。わが家の庭に育ちつつある植物は、ユキノシタ、ゼラニウム、アンジェラノバラ、ボケ、ポピー、クリスマスローズ、アセビ、スノーフレーク、カシワバアジサイ、ユキツバキ、ダンスパータィ、シンビジウム、シャガ、シラン、ユキヤナギ、キンカン、ヒマラヤユキノシタなどです。次々と花が咲くのを待ちましょう。今日はキンカンを収穫します。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶返すつもりあるのか?ゼレンスキー(2024年4月4日)、❷ウクライナ、弾薬不足の劣勢深まる-ロシアは7倍使用と関係者(Bloomberg, 2024年4月3日)、❸過去25年間の世界で最も大規模な挑発行為(2024年4月4日)、❹ミアシャイマーが断言「ウクライナはロシアに絶対に負ける」その理由を論理的に詳細解説(F-16の供与も、クリミア攻撃も無意味)(日本の国際政治学者は嘘ばかり)、❺【切り抜き 特別番組】日本人はグローバリズムといかに戦うか?[桜2024年4月3日]、❻公式には大統領不在のまま:昨日がゼレンスキー大統領の任期最終日(2024年4月2日)、❼ゼレンスキー大統領の立場(2024年4月2日)、❽ウクライナ軍、どの戦線でも目標達成できず=露国防相(2024年4月2日)、❾速報 ウクライナのゼレンスキー大統領、戦闘任務への動員年齢を27歳から25歳に引き下げる法案に署名(ロイター、既報、2024年4月3日)、❿信じられない!(2023年11月25日)、⓫ゼレンスキーはチャールズ3世の邸宅だったハイグローブ・ハウスを2000万ポンドで購入したと言われている(2024年4月3日)、⓬ポロシェンコ、ウクライナ大統領選出馬を表明(2024年4月4日)、⓭ウクライナ軍、「軍事情勢は厳しい」と認める(一部既報、2024年4月4日)、⓮ウクライナ移民(2024年4月4日)、⓯心休めに、です。

多くの情報がウクライナ劣勢、ゼレンスキー危うしの状況を表していますが、やっと西側のマスコミの中にも、3周回遅れぐらいでウクライナの敗北を危ぶむ論調が浮かび上がりつつあります。「反ロシア、ウクライナ支援」の人々も、『ウクライナ戦争論』を読む義理はないにしても、目の前の現実だけはしっかり見ておいた方がよろしいと思いますね。このままずるずるといけば、masうあすロシア側に有利な和平交渉に傾くでしょう。何よりも勝利の展望もないままに日々沢山のウクライナ兵が死傷する状況は一日も早くやめるべきで、欧米が介入すべきではありません。

時々外国宛てのメールには、I am unusually busy as usual.と書いて笑われますが、今日は昨日書いたエッセイの日本語版をつくり、寄付要請の段取りをさらに進め、日曜日に相応しいゆったりとした時間を過ごすことですね。皆さんもお元気で。

あんざい

4月7日ウクライナ情報の拡大とダウンロードはこちら

 

※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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