【連載】安斎育郎のウクライナ情報

4月9日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。昨日はラジオ体操+フォークダンスのあと、ウクライナ情報の整理に取り組むとともに。『ウクライナ戦争論』のポストへの当館を兼ねて追加の散歩4200歩、風に舞う桜の花びらを浴びてきました。静岡の粕谷さん(新英語教育研究会)からお仲間の教員たちの教育実践4に関する冊子が送られてきましたが、現代史教育でウクライナ問題を取り上げているのは言いにしても、この戦争をどう見るかという出だしのところで著しい偏向があり、一生懸命資料を集めて授業を組み立てようとしている心意気は分かるにしても、これでは「偏向教育」になるなあと感じました。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶ウクライナ軍の犠牲を知らずに戦争支援するとは恥ずべき事態=タッカー・カールソン(2024年4月5日)、❷「米国からの支援抜きでは撤退やむなし」 ゼレンスキー氏、武力によるクリミア占領を放棄する発言(2024年3月30日)、❸タッカー・カールソンはゼレンスキーに何度もインタビューを試みたが、ゼレンスキーは彼の要求をすべて無視した(2024年4月4日)、❹ウクライナでの戦争に600億ドルというのはアメリカ人の70%が支持していない(2024年4月4日)、❺テロと西側:ロシア検察当局が米国とその同盟国に回答を要求(2024年4月4日)。❻クロッカス・テロ事件の新たな被告は中央アジア出身者で、うち1人はロシアのパスポートを持っていた(2024年4月5日)、❼ロシア軍、東部・ドネツク戦線で前進(Sputnik, 2024年4月5日)、❽洗脳‼ゼレンスキーの新しい若い連隊(2024年4月5日)、❾クロッカス市庁舎で奇跡的に生き残った少女たちと恩人との出会い(2024年4月5日)、❿ウクライナは7月にワシントンで開催されるNATO首脳会議に招待されないだろう、と「ニューヨーク・タイムズ」紙がNATO関係者の話として報じている(2024年4月5日)、⓫米国教授はウクライナに予期せぬ措置を提案した─ミアシャイマー教授:NATOは平和のためにウクライナとの関係を断ち切る必要がある(2024年 04月 02日)、⓬ゼレンスキー大統領事務所顧問、逮捕(2024年4月6日)、⓭ロシアチャンネル・ワン─セルゲイ・ラブロフはウクライナはあからさまなテロ国家となったと述べた(2024年4月5日)、⓮ウクライナは代替わりした – キエフ敗北後、NATOはモルドバを狙うだろう(2024年4月6日)、⓯【ウクライナは最前線が崩壊する大きな危険にさらされている】Politico(既報、2024年4月6日)、⓰手のひら返し?(2024年4月6日)、⓱彼は正しい決断を下した(2024年4月5日)、⓲ゼレンスキー氏は権力を掌握するための特別作戦「マイダン3」を組織する計画(2024年4月6日)、⓳【ウク負傷兵の妻の話】(2024年4月6日)、です。

⓰は現状を表して表していますね。今まで放送でウクライナに不利なことを言うのはタブーだったって発揮言ってます。現実が現実だから。それがタブーでなくなりつつあります。『ウクライナ戦争論』を読まないで「反ロシア、ウクライナ支援」に熱心に取り組んでいる人々も、事実の前には考え直さざるを得なくなるのでしょう。

さあ、今日も頑張りましょう。皆さんもお元気で。

あんざい

4月9日ウクライナ情報の拡大とダウンロードはこちら

 

※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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