【連載】安斎育郎のウクライナ情報

6月27日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。

昨日はラジオ体操+フォークダンスのあと、『ウクライナ戦争論』改訂第10版の発送をしました。前日に「朝鮮新報」で紹介されたらしく、読者からの注文が20冊ぐらいありました。その他にも何だかんだ30冊ほどの注文があって、発送準備に大わらわでした。また、『唯物論と現代』誌69号が送られてきたのですが、特集が「ウクライナ戦争をどう見るか」でした。拝見してみると私とは決定的に異なる立場の「反ロシア」論文なので、最新版の『ウクライナ戦争論』を2冊、編集部に寄贈しました。

さて今日のウクライナ情報ですが、❶ ゼレンスキーはウクライナを騙した(2024年6月25日)、❷ 『安斎育郎のウクライナ戦争論』第10版まえがき(2024年6月30日)、❸ 脱ドル化が進んでいる: 米連邦準備制度理事会(FRB)も(渋々ながら)認める(2024年6月25日)、❹マシュー・ミラー(国務省報道官)の弁(2024年6月25日)、❺ ウクライナの人気ジャーナリストが、普通のウクライナ人を代表して世界に発信(2024年6月25日) ※安斎注:必見映像です。❻ 核危機についての矢野義昭氏の見立て(2024年6月25日)、❼西側によるロシアへのミサイル攻撃についてのプーチン発言(2024年6月25日)、です。項目は多くありませんが、見るのに時間がかかると思いますので、7項目でやめました。

❸と❺は重要ですので、是非ご覧下さい。とにかくこの戦争の性格をめぐって、どうしてロシアばかりを悪魔化し、首謀者である帝国主義アメリカを免罪してしまうのか、2022年の4月にトルコの外務大臣がNATO外相会談の様子をNATO諸国の中にはこの戦争が続くことを望んでいる国々がある」と表現した時、なぜみんな気が付かなかったのかなあ。ロシアもゼレンスキーも和平合意寸前だったのに、イギリスのボリス・ジョンソンが「和平はダメ」と釘を刺し、イギリスのエムアイシックス(MI6)がブチャの大虐殺を演出した時期です。「ロシアの非人道」がでっち上げられたのをみんな信じちゃった。しっかりしようぜ。

さて、今日はいよいよ日中友好協会の1万字エッセイを仕上げたら、元ゼミ生のフルブライト奨学金の推薦状を書かねばなりません。忙しくて遅れ遅れになっていた仕事です。それから沖縄ツアーの下準備、平和のための博物館市民ネットワークのニューズレターの編集、新日本出版社のヒロシマ・ナガサキ2巻本の編集と続きます。がんばらなくちゃなあ。皆さんも、お元気でね‼

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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