【連載】安斎育郎のウクライナ情報

9月3日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようごうございます。第63回社会教育研究全国集会(東北福島集会)第14分科会「震災に向き合う福島の博物館と地域活動」9月2日(2日目)ふりかえりの会にオンラインでの出席要請があって、パワーポイント38枚を使って6分間、伝言館の紹介をしました。大体良かったかな。今日は伝言館に立命館大学の村本邦子さんが大学院生を連れて訪れるので、対応する丹治杉江事務局長に、このパワーポイントで演説して貰えがいいと思います。

さて、今日のウクライナ情報ですが、プーチンのメンツ潰すのには成功したが…ウクライナの「越境攻撃」という大きな賭け、無謀さが徐々に露わに(舛添要一、2024年9月1日)、❷ 対ロ制裁国〈2024年9月1日)、❸ウクライナにおけるアメリカのスパイ基地(2024年2月27日)、❹ウクライナの強制動員の実態(ロシア・トゥデイ、2024年8月5日)、❺英紙デイリー・テレグラフが、海外での徴兵から身を隠しているウクライナ人達にアンケート調査を行った(2024年4月30日)、❻ 国連でのロシア代表によるウクライナ・ナチスの残虐性暴露(2024年9月2日)、❼ゼレンスキー政府、徴兵忌避者への懲罰を近親者にも拡大(2024年9月1日)、❽モンゴル訪問に先立ち、プーチン大統領がモンゴルの新聞『オノドール』のインタビューに答えた(2024年9月2日)、❾ウクライナの戦況(2024年9月2日)、❿セルビアのヴチッチ大統領の見識(2024年9月1日)、です。

❶の舛添の両票はいい加減ですが、彼の眼にもゼレンスキーのクルスク侵略はだんだん危ういものに見え始めているようです.❹はロシア・トゥデイのバングにですが、ウクライナの教祖移動韻に対する反発をよく描いており、必見でしょう。こんなに間みぐるみの抵抗運動が起こるほど、追加動員は評判が悪く、「大砲のエサになるのはイヤだ」と思う国民がいっぱいいる中で厭戦気分の強制動員兵で戦況を乗り越えらると思っているのでしょうか。もう冷静に国民の意識に気をまわしているゆとりもなく、自暴自棄で突っ走っているとしか思えません。ロシアが都市部の軍事関連施設を攻撃して市民に被害が出るとNHKも報道しますが、2014年から2022年まで、そしてその後も引き続きウクライナ側がドンバスの一般市民を標的にしてきたことにはまったくふれませんね。堕落した日本のメディアには呆れかえるばかりです。

さあ、ラジオ体操から一日を始めましょう、皆さんもお元気で‼

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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