【連載】安斎育郎のウクライナ情報

10月12日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。昨日は郵便局から『ウクライナ戦争論』を15冊ほど送りまして、ウクライナ情報の整理をした後は、予定通り、伝言館創設者・早川篤雄ご住職の絶筆グッズを10個ほど作りました。固い金剛菩提樹の木は加工するのが大変で、腕の筋肉が痛くなりました。ウクライナ戦争論の注文は相変わらず続いていまして、昨日も新たに12冊ありました。手持ちの改訂第12版はあと数冊を残すのみとなりました。夕方6時過ぎは、新聞社から「もしも日本の関係者がノーベル平和賞を受賞したらコメントをお願いします」と頼まれていたので、待機していました。日本被団協受賞のニュースはテレビのニュースで知りましたが、5つのことをやりました。❶被団協への祝福メッセージ、❷今日予定されているノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会の理事会声明についての関係者への提起、❸福島のヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館声明の準備についての丹治事務局長との対話(本日午前中発信)、❹立命館大学国際平和ミュージアムの君島東彦館長への働きかけ、❺京都新聞からの電話インタビュー対応、です。被団協とはかれこれ半世紀にわたって共同してきたので、何かわがことのようです。平和賞には「よくできましたノーベル賞」と、「頑張りましょうノーベル賞」がありますが、被団協には主として前者、世界の反核活動家には主として後者の意味があるでしょう。継承する会も伝言館も頑張ります。

さて、今日のウクライナ情報は、 ❶マグレガー、ウクライナ戦争の現況を語る(2024年10月9日)、 ❷ロシア外務省のザハロワ報道官、キエフ政権による化学兵器の使用および使用の計画についてコメント(ザハロワ、2024年10月9日)、 ❸デンマークの大手紙「ポリティケン」がひっそりとノルドストリーム爆破の新事実を暴露(2024年10月9日)、 ❹ウルスラ・フォン・デア・ライエン🗣️ウクライナは凍結された🇷🇺ロシアの資産から得た資金でEUの融資を返済する。(2024年10月9日)、 ❺オデッサにロシア国旗を掲げようとした女性(2024年10月9日)、 ❻ジミー・ドア 「彼女は自分が何を言っているのか分かりません」(2024年10月9日)、 ❼ドンバスの釜。ゼレンスキー、時間稼ぎで米国参戦を期待(2024年10月9日)、 ❽明晰なグレン・ディーセン、YouTubeに戻る(2024年10月9日)、 ❾グレン・ディーセン「激化するアメリカの検問」:ユーチューブから放送中止/禁止を言い渡された後の反省点(2024年10月5日)。❿ディープ ダイブ インテル ブリーフィング: 今週学んだこと(ダニエル・デイビス、2024年10月5日)、です。

今朝起きたら、わがパートナーのパッチワーク仲間のクララ・アスネス(アメリカ)さんから、「安斎先生、今年のノーベル平和賞に選ばれたことを嬉しく思います。先生の努力が世界の最前線に立つことになります。先生は日本被団協をよくご存知だと思います。これが世界の未来の軌道を変えることを願っています。喜美江先生によろしくお伝えください。敬具、クララ」(Dear Professor Anzai, I am heartened by this year’s choice for the Nobel Peace Prize. It puts your efforts in the forefront of the world. I know that you must be well acquainted with Nihon Hidankyo. I hope that this will change the trajectory of the world’s future. Please give my best regards to Kimie-sensai. Sincerely,)というメールが来ていました。彼女のパートナーはノーベル経済学賞候補の学者で、二人で日本に来るたびに長期滞在し、クララは月に一度わが家に来て、パッチワーク仲間とワイワイやっていました。さて、今日はプーシキン賞を受賞した田中泰子先生のお招きで観劇です。どうぞ皆さんもお元気で‼

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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