アサンジは今こそ一番大事な仕事をしている
国際With this clear support for press freedom, new UK Home Secretary @patel4witham has no choice but to block the extradition of Assange https://t.co/zwa8eLoUV7
— WikiLeaks (@wikileaks) July 25, 2019
戦争犯罪を暴露した外国人ジャーナリストの身柄引き渡しをすることほど独裁的なことはない。アメリカ、イギリス、オーストラリアがこの目的のために結託していることは、これらの国が支配と統制にしか興味のないたったひとつの帝国の一員であり、人権に関するすべてのポーズが純粋な見せかけであることを物語っている。アサンジは権力の素顔を暴露し続けているのである。
アサンジが2010年にリーク情報を発表してから何年も経つとはいえ、アサンジは今こそ最も重要な仕事をしていると言えるであろう。「ウィキリークス」による情報は非常に重要だったし今もその重要性は変わらないが、「ジャーナリストが真実を伝えた」ことを理由に身柄引き渡しがされるという事実ほど、我々の前に帝国の堕落ぶりを突きつけるものはないであろう。
アサンジは、他にもっと簡単で楽な選択肢があったのかもしれないが、それでも足を踏ん張って「ノー」と言うことで、このように帝国の本性を暴くことができたのである。たとえそれが困難であっても。たとえそれが恐怖に満ちたことであったとしても。
たとえそれが、監禁され、沈黙させられ、中傷され、憎まれ、敵対者に反撃できず、普通の生活ができず、子どもを抱くこともできず、顔に太陽の光を感じることさえできないことを意味したとしても。
彼の生き様そのものが、いま痛烈に必要とされているすべての領域に光を投げかけているのです。私たちは、この人に多大な借りがある。いま私たちにできることは、彼を解放するために全力を尽くすことではないか。
(原文中のリンクは省略しています。原文参照)
原題:”Assange Is Doing His Most Important Work Yet”
※この記事はカナダ・バンクーバー在住のジャーナリスト・乗松聡子さんが運営するPeace
Philosophy Centreの翻訳記事(https://peacephilosophy.blogspot.com/2022/06/freeassange-caitlin-johnstone-assange.html)からの転載です。
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東京出身、1997年以来カナダ・バンクーバー在住。戦争記憶・歴史的正義・脱植 民地化・反レイシズム等の分野で執筆・講演・教育活動をする「ピース・フィロ ソフィーセンター」(peacephilosophy.com)主宰。「アジア太平洋ジャーナル :ジャパンフォーカス」(apjjf.com)エディター、「平和のための博物館国際ネッ トワーク」(museumsforpeace.org)共同代表。編著書は『沖縄は孤立していない 世界から沖縄への声、声、声』(金曜日、2018年)、Resistant Islands: Okinawa Confronts Japan and the United States (Rowman & Littlefield, 2012/2018)など。