☆寺島メソッド翻訳NEWS(2024年11月1日):アメリカはドルを武器化している、とジェフリー・サックス氏は語る
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
米国政府は、ドルを交換手段や価値の貯蔵手段としてではなく、武器化していると、受賞歴のある米国の経済学者で公共政策アナリストのジェフリー・サックス氏は述べている。
https://www.rt.com/business/605537-us-dollar-weaponization-sanctions/
サックス氏は木曜日(10月10日)、BRICS財務相・中央銀行総裁会議の会合にビデオリンクで参加し、その席で発言した。高官らは今月末にカザンで開催されるBRICS 2024サミットに先立ち、国際通貨・金融システムの改善について話し合うためにモスクワで会合を開いていた。
経済学者サックス氏によると、ドルを武器として使うことは、凍結されたロシア資産の差し押さえで明らかだった。また、同氏は、米国政府によるイラン、ベネズエラ、アフガニスタン、その他の国家資金の凍結についても言及した。
米国とその同盟国は、ウクライナ関連の制裁キャンペーンの一環として、ロシア中央銀行の資産約3000億ドルを凍結しており、そのうち約50億ドルは米国の銀行に預けられている。4月には、ジョー・バイデン大統領が、米国に保有されているロシア資金の差し押さえとウクライナ再建基金への移転を認める法案に署名した。
「ドルを決済手段として使うことはできないのです」と、サックス氏は述べた。大統領が単独で命令に署名し、ロシアの資産を実質的に数十億ドル規模で差し押さえることができるからだ。同氏は、米国の通貨は「攻撃的な政策手段」になっていると結論づけた。
「私は過去15年間、自国の政府に対して『やめるべきだ。これは狂気だ。ドルへの信頼を失墜させることになる』と訴え続けてきました。このようなシステムを続けることは許されません。それはロシアだけのことではありません」。
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彼は、中国は米国の制裁の脅威なしに通常の貿易を行ないたいと考えているが、中国の銀行はSWIFTシステムの傘下にありながら、この国際金融ネットワークから締め出されることを恐れて(米国の制裁に)従わざるを得なくなっている、と指摘した。
「つまり、代替手段が必要だということが明確なのです」とサックス氏は述べた。「もちろん、各国はドル以外の決済メカニズムを必要としています。ドル決済システムに関与していない、迅速な特別目的機関をいくつか用意する必要があります。直接制裁を加えることができない機関です・・・」
サックス氏は、「米国が良識と正義、そして合法性を取り戻し、一方的な制裁を課すのを止めるのが最善の策です」と強調した。
国連持続可能な開発ソリューションネットワークの代表でもあるサックス氏は、米国の行動は国際法と国連憲章の基準から見て「完全に間違っており」、違法だと述べた。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2024年11月1日)「アメリカはドルを武器化している、とジェフリー・サックス氏は語る」
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また英文原稿はこちらです⇒US weaponizing dollar – Jeffrey Sachs
著名な米国の経済学者(ジェフリー・サックス)によれば、ドルは「攻撃的な政策手段」となっている
出典:RT 2024年10月10日
https://www.rt.com/business/605537-us-dollar-weaponization-sanctions/
国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授