みなさん、おはようございます。昨日はウクライナ情報の整理に加えて、添付のように伝言館の3種類のグッズを販売可能な商品にまで仕立て上げて福島に送り、あわせて山口のTさんに『ウクライナ戦争論』10冊をお送りしました。たびせん・つなぐ社から、6月30~7月3日の宮古島・沖縄本島4日間の旅の途中でやった「戦争と芸術」のシンポジウムの小冊子が送られてきました。現在かもがわ出版からは類似のテーマの本を無言館の窪島誠一郎さんや佐喜眞美術館の佐喜眞道夫さんとの共著で書きつつあります。
さて、11月4日のウクライナ情報ですが、❶【スロバキアのフィツォ首相にインタビュー】(2024年11月1日)、❷ニューヨークの落書きらしい:「ハリスに投票してちょ。もっと金が必要なんだ!」(2024年11月1日)、❸グルジア首相は、他国からの選挙への干渉を発表した(EurAsia Daily, 2024年11月1日)、❹レイ・マクガヴァンの見方:米国が犯し得る最大の過ち(2024年11月1日)、❺【Russia News】 11/2 時事ネタ土曜版です(ニキータ伝〜ロシアの手ほドキ、2024年11月2日)、❻【11/2 ロシア・ウクライナ紛争】グルジア国民はウクライナの二の舞を避けた、❼北朝鮮軍のウクライナ戦争参戦の話は大うそだ(マクレガー、2024年11月2日)、❽ゼレンスキーは自分自身とウクライナのために死を望んでいる(2024年11月2日)、❾【人さらいと闘うウクライナの女性たち】(2024年11月2日)、❿ロバート・ケネディ・ジュニア(2024年11月2日)、です。
一つはグルジア問題で、ご承知の通りグルジアは2008年にアメリカのジョージ・ブッシュがブカレストで開かれたNATO首脳会議の席上、ウクライナとともにNATO加盟を提案され、仏独などの「時期尚早」との反対で先延ばしにされいる国ですね。フランス出身の女性大統領と政府与党との対立があり、今般の選挙でも「グルジアのウクライナ化」に反対する政府与党が勝利したのですが、大統領派が『不正選挙」だと文句をつけている状況です。
一方では、ゼレンスキーが北朝鮮軍のウクライナ戦線参戦を声高に叫んでいるのに「米英独などは見てるだけで何もやらない」と怒っていますが、❼のダグラス・マクレガーのように「北朝鮮軍のウクライナ戦争参戦の話は大うそだ」という見方もあります。少なくともプーチンは必要としていないし、ラブロフによれば、ロシアと北朝鮮が包括的戦略パートナーシップ条約に基づいて何をやるかは当事国の判断であって、NATO諸国からあれこれ言われる筋合いはないといい、NATO諸国はこれまでも散々「傭兵」や「軍関係者」を送り込んでおきながら、今更北朝鮮問題を喧伝しているのは、「北朝鮮軍の派兵」をテコにNATOの積極的支援を促す方便に過ぎないという見方もあります。また、クルスクにはロシア軍の基地がある訳でもなく、そんなところに3000人とかの北朝鮮軍が行ったら、住民のSNSなどでもたちまち噂が広まるはずだがそんな様子もなく、「北朝鮮兵」として出回った写真の人物が流ちょうなロシア語を話したり南部なまりの中国語を話したりしているので信用ならないという話もありますし、ロシアは190以上の民族からなる多民族国家ですので、そんな写真では証拠にならないという話もあります。事実をフォローしましょう。
今日は伝言館カレンダーと3回忌を迎える早川篤雄和尚の展示パネルをつくりましょう。皆さんもお元気で‼
あんざい
11月4日のウクライナ情報の拡大とダウンロードはこちら
※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/
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安斎育郎
1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ
ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。