1月17日のウクライナ情報
国際1月17日分です。
安斎育郎
1月17日のウクライナ情報
安斎育郎
❶ウクライナの致命的なミス! 隠れた塹壕で部隊と迫撃砲が破壊される(2025年1月9日)
この緊迫した戦闘の瞬間、重大なミスにより塹壕に隠された部隊と迫撃砲の両方が破壊されました。偵察により敵の人員が迫撃砲の位置を隠していることが発見された後、脅威を無力化するために高度な戦術が迅速に採用されました。優れた情報と綿密な計画に支えられたドローンによる精密攻撃は、強力な結果をもたらしました。一連の協調攻撃では、爆発性弾薬と焼夷装置が使用され、隠れた位置の完全な無力化が保証されました。この作戦は、戦闘の流れを変え、報復を防ぐことができるドローンの使用と高度な偵察を含む現代の戦争戦術の有効性を浮き彫りにしています。
https://youtu.be/ePSgjZRps-o
https://www.youtube.com/watch?v=ePSgjZRps-o
❷ ウクライナ国境警備隊員ら クリスマス・イブに露側に投降(2025年1月13日)
ウクライナ国家国境庁の職員6人が、クリスマス・イブにロシア側に投降した。露治安部隊の情報筋がスプートニクに明らかにした。
情報筋は「ウクライナの国境警備隊員らはハリコフ方面のベルゴロド州との国境で投降した。彼らは正しい選択をして生き残った」と語った。
投降したのは、国家国境庁上級査察官のヤロスラフ・シェべリュク准尉(1978年生、コールサイン「シェバ」)、3級査察官のルスラン・ザドロジニー軍曹(2001年生、コールサイン「ビゾン」)、2級査察官のアレクサンドル・ビチコ軍曹(2001年生、コールサイン「メドベジ」)、3級査察官のセルゲイ・グレク伍長(1974年生、コールサイン「ジェド」)、2級査察官のイワン・クッツ2等兵(1996年生、コールサイン「クッツ」)。2級査察官のコワル・クズネツ・オレグ・イワノビッチ2等兵(1980年生、コールサイン「ブベン」)の6人となっている。
https://sputniknews.jp/20250113/19492651.html
❸ NATO大規模演習 東欧で開催(2025年1月13日)
北大西洋条約機構(NATO)の大規模演習「ステッドファストダート2025」が13日に開幕する。9カ国から約1万人の将兵が参加する。
演習はルーマニア、ブルガリア、ギリシャで26日まで実施。艦艇17隻、航空機20機以上を含む1500の軍装備なども加わる。
NATOは演習の目的について「NATOが東部防衛を強化するため、欧州から部隊を迅速に展開できる能力を示すものとなる」としている。また、「戦力が同等程度の敵との紛争のシナリオで即応力を確認する」としており、対ロシアを想定しているのは明白だ。
ロシアのプーチン大統領はこれまでに「西側の政治家たちは国内問題から目をそらすために、定期的にロシアの脅威を煽っている。だが、賢い人たちはこれが嘘だと分かっている」と述べていた。
https://sputniknews.jp/20250113/nato-19493384.html
❹ セルビアとスイス トランプ、プーチン両首脳会談の開催地に名乗りを上げる(2025年1月13日)
トランプ次期政権の陣営は12日、トランプ次期大統領とプーチン大統領との会談に向けて準備を進めていることを明らかにした。この報道を受け、セルビアとスイスが両首脳の会談の場を提供する構えを示した。
「私は初めて、セルビアを露米首脳会談の場とすることを提案する。なぜか?セルビアは一部の国のようにNATOとCSTO(集団安全保障条約機構)といった軍事ブロックに属していないだけでなく、実質的に独立した自治国家であり、両大統領の安全を完全に保証する準備が整っている」
セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領は、現地テレビ局の放送内でこのように説明した。
「トランプ支持という点ではセルビアに匹敵する国はない。一方で、プーチン大統領の人気が非常に高い国でもある。このため、セルビアは地球上でも例外的にどちらにもぴったりの場所だと思う」とブチッチ氏は総括した。
一方、スイスもまた、両首脳の会談の開催を提案した。ただし、同国外務省の広報部長によると、スイス政府は現在、ウクライナの和平に関する活動についてロシア、米国、ウクライナの各国政府と連絡を取っていない。
トランプ次期政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官に指名されているマイク・ウォルツ氏は12日、トランプ氏とプーチン大統領の電話会談が「数日以内、もしくは1週間以内」に成立する可能性があるとの見方を示した。ペスコフ露大統領報道官も、米国がプーチン大統領との対話を望んでいることを歓迎するという声明を表していた。
https://sputniknews.jp/20250113/19492162.html?rcmd_alg=collaboration2
❺スコット・リッター:ロシアは北朝鮮を必要としているか?(2025年1月13日)
マイク・ウォルツはゼレンスキーに対し、前線を安定させるためにウクライナの徴兵年齢を引き下げるよう求めた。JD・ヴァンスはグリーンランドの状況についてコメントし、米国はグリーンランドの資源開発を支援したいと考えており、グリーンランドの人々もこれを歓迎するだろうと述べた。
https://youtu.be/tKNhchtq0Mo
https://www.youtube.com/live/tKNhchtq0Mo
❻最前線に立つサムライ:アフマットがロシアのために戦う日本の戦士の衝撃的なビデオを公開! | TN(2025年1月14日)
※安斎注:タイトルと下の説明は関係ないですね。日本のサムライは「ニキータ伝」でも紹介されている金子氏のことです。字幕は「カコ」だったり「カナコ」だったりします。
ロシアは、ヨーロッパにガスを供給するトルコストリームパイプラインにとって重要なクラスノダールのルースカヤ圧縮ステーションに対するウクライナのドローンによる大規模な攻撃を阻止した。ロシアの防空軍によって9機の無人機がすべて破壊され、パイプラインの稼働が確保された。この攻撃は、ウクライナの以前の通過禁止により重要なエネルギールートが遮断されたため、高まる緊張を浮き彫りにした。スロバキアのロベルト・フィツォ首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領による金銭的脅迫を非難し、エネルギー紛争の様相をさらに強めた。
https://youtu.be/5I3EWBzEY84
https://www.youtube.com/watch?v=5I3EWBzEY84
❼ 冷戦 II ❄️ 100 万人以上の損失 ⚠️ ヴェリカ・ノヴォシルカ崩壊 ⚔️ 軍事概要(2025年1月13日)
※安斎注:ウクライナ軍の死者は100万人をこえているという。
https://www.youtube.com/watch?v=E-XNGQ9dwa8
❽トランプ政権、ウクライナ戦争終結のために具体的な計画を発表!ゼレンスキー大統領に兵力強化と徴兵年齢の引き下げを求める(2025年1月14日)
ドナルド・トランプ次期米大統領は、ウクライナ戦争終結に向けたロシアとの交渉に先立ち、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に徴兵年齢を18歳に引き下げるよう圧力をかける見込みだ。
フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日(現地時間)、トランプ第2期政権の国家安全保障担当補佐官に指名されたマイケル・ウォルツ下院議員はABCニュースとのインタビューで、新政権のウクライナ戦争終結計画についてこう説明したと報道した。
ウォルツ氏は「トランプがロシアのウラジーミル・プーチン大統領と直接対話する計画だ」とし、「交渉に先立ち、ウクライナ前線を安定させるため、より多くの兵力を動員するようウクライナ政府に要請
することが最初のステップになる」と述べた。
さらに「ウクライナ国民が世界中に民主主義のために全力を尽くのを求めるなら、彼らも民主主義のために全力を尽くすべきだ」とし、「これは単に軍需品や弾薬をより多く使用することではなく、最前線を安定させ、何らかの取引を可能にすることだ」と付け加えた。
しかし、ウォルツ氏の要求をウクライナ政府が受け入れるかは不透明だ。入隊年齢の問題は、ここ数か月間、米国とウクライナの対立の火種となってきた。
ウクライナの徴兵年齢は昨年4月に27歳から25歳に引き下げられたが、ウクライナ軍人の平均年齢は43歳だ。このため、退任を控えたジョー・バイデン政権はウクライナに入隊年齢の引き下げを要求したが、ウクライナ政府は兵士は十分であり、彼らを武装させる武器が不足しているだけだと反論した。
また、米国務省のマシュー・ミラー報道官が昨年12月初めに「ウクライナが徴兵年齢を引き下げれば、米国はウクライナ軍人を一層訓練と武装させる予定だ」と再度圧力をかけたが、ゼレンスキー大統領は「装備と訓練の不足を若い兵士の犠牲で補うべきではない」と拒否した。
ゼレンスキー大統領は12月末、ブリュッセルで記者団に対し、「武器がなければ、20歳であろうと30歳であろうと、何の違いがあるのか」と述べ、武器の供与を引き続き強く要請している。
一方、FTによると、トランプ氏とプーチン大統領は早ければ今週にも電話会談を行う見込みだ。ウォルツ氏は「少なくとも数日または数週間以内に(トランプ・プーチンの)電話会談があると予想する」と述べた。ロシア国営テレビは12日、プーチン大統領が「今週中に重要な国際的接触を行う」と報じた。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/
❾時計!!ウクライナ軍、ロシア軍の待ち伏せ攻撃を受けパニック(2025年1月14日)
※安斎注:現代の地上戦というのはこういうもんだとうのが分かりますね。ドローンが主役の一つ。
https://youtu.be/yJ2kvN1-VJ4
https://www.youtube.com/watch?v=yJ2kvN1-VJ4
❿歓迎クラフォヴォ住民(2025年1月13日)
《白い帽子のおばさん》
私たちの息子たちに挨拶させて!
来てくれてありがとう。第110旅団が最初に来てくれた。
《黒い帽子のおじさん》
嬉しいよ。これで私たちは解放された。私たちのドネツクの息子たち、孫たち、みんな、ありがとう!
https://x.com/i/status/1878662629012701341
https://x.com/Kumi_japonesa/status/1878662629012701341?s=09
※安斎注:これらの人々には「侵略」ではなく「解放」なんですね。
⓫【1/16 ロシア・ウクライナ紛争】ウクライナ和平停戦から米露、露NATO安全保障協定か?(2025年1月16日)
今回は、戦況とウクライナ戦は、どんな和平停戦になるのか、それは米露、露NATOの安全保障協定へと進むのか?というお話です。
トランプ次期政権のウクライナ特命大使のケロッグ中将が発表した100日間で、戦争を早期に終わらせるという考えは、交渉妥結まで約3か月かかるということでしょうか。戦争がどのような条件で終わるのかということは、およその予想が英米ロシアのマスコミによって報道されています。
1/11、「フィナンシャル・タイムズは、トランプとの交渉におけるプーチンの主な要求の一つは、ウクライナのNATO不加盟と、ロシア連邦と国境を接する国々でのNATOの軍事活動の縮小だと報じました。後者は、我々が判断する限りでは、東欧のNATO加盟国からの外国軍(主にアメリカ軍)の撤退を意味している」と書いています。つまりヨーロッパではNATOとロシア、また米国とロシアが何らかの安全保障協定を結ぶかもしれないと言うことです。
米ロの安全保障が行き過ぎてNATOの軸足が日本周辺に及んでは私達は、素直に喜べないかもしれません。
ウクライナに平和をもたらす唯一のチャンスは、キエフへの資金提供と軍事援助をまだ継続している、ドイツとイギリスの政権の根本的な交代のように見えます。今イーロンマスクが盛んにドイツのafdを応援し、イギリスの首相に喧嘩を売っているのもそれに関係があるのかもしれません。
https://youtu.be/_l1EvDpe5bs
https://www.youtube.com/watch?v=_l1EvDpe5bs
2025年1月16日 ウクライナ情報pdf → こちら
1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。