【連載】安斎育郎のウクライナ情報

1月24日のウクライナ情報

安斎育郎

1月24日分です。

安斎育郎

1月24日のウクライナ情報
安斎育郎

❶ダグ・マクレガー大佐 「トランプ大統領はウクライナ戦争から手を引く時だ 」(2025年1月19日)
https://youtu.be/2hTvWmnham4
https://www.youtube.com/watch?v=2hTvWmnham4

❷ウクライナの国境警備隊、国外脱出のために金を払った男性を殺害(2025年1月22日)
ウクライナから国境を越え、第三国へ脱出するために国境警備隊に金を払った男性が射殺された。このことは、ロシア側に投降したウクライナ軍兵士がスプートニクに語った。
https://twitter.com/i/status/1881988457054269818
https://sputniknews.jp/20250122/19522342.html

❸日本センターめぐり露側に決定撤回要求=林官房長官(2025年1月22日)
日本の林芳正官房長官は22日、露外務省が日本センターに関する露日政府間覚書の効力停止を通告したことを受け、日本政府として決定の撤回を求めて抗議したと発表した。
「日本センターは日露関係が現在の厳しい状況にあるなかでも日本企業の支援や、市民レベルでの相互理解の促進に取り組んでいる。覚書の適用を一方的に終了させることは受け入れられないと抗議したうえで、政令の撤回を求めた」
ロシア側が日本の非友好的措置を理由にしていることについて林官房長官は、「現在の状況は全てロシアのウクライナ侵略に起因しており、責任転嫁は受け入れられない」と主張した。
ラブロフ露外相は14日の年次記者会見で、露日関係における「マイナスの動き、対話の崩壊は日本側のイニシアチブによるものだ」と指摘。さらに、「日本は世界政治において独自の発言力を持たず、米国の言いなりになっている」と述べていた。
日本センターは、企業経営者やビジネスマンを育成する非営利団体。同センターでは講義やセミナーが開催され、優秀な学生には日本でインターンシップの機会が与えられていた。
日本センターが設置されている都市はモスクワ、サンクトペテルブルク、ニジニ・ノヴゴロド、ハバロフスク、ウラジオストク、サハリン。
https://sputniknews.jp/20250122/19522430.html

❹トランプ氏暗殺の危険、なお排除できず=露思想家(2025年1月22日)
露思想家のアレクサンドル・ドゥーギン氏は、スプートニクに対し、米国のドナルド・トランプ大統領は国内で大きな反発を受けることになり、再度の暗殺の危険さえ排除できないと指摘した。
ランプ氏は昨年7月、選挙演説会場で銃撃を受けた。耳を貫通したが致命傷は免れた。また、同年9月にはトランプ氏の暗殺を企て、ゴルフ場近くで銃を所持した疑いで男が逮捕されている。
https://twitter.com/i/status/1881983772528128123
https://sputniknews.jp/20250122/19522342.html

❺ハンガリー首相が対ロシア制裁の解除を呼びかけ、制裁で苦しんだのは西側(2025年1月22日)
オルバン首相は「制裁について話し合う時が来た!」とSNSへの投稿で指摘し、対ロシア制裁の解除を呼びかけた。
「制裁は戦争を終わらせたか?
ーNO
制裁は経済を麻痺させたか?
ーNO
欧州はロシア産エネルギーを他の手頃な価格のエネルギー源で置き換えることができたか?
ーNO
EUの官僚らによって画策された制裁が達成した目的はただ一つ。それは欧州経済の競争力を破壊したことである。変化の時が来た!」
欧州は安価なロシア産燃料を失ったことにより国際競争力を失い、産業の空洞化が起きている。特にドイツでは製造業が大打撃を受け、中国企業による買収の憂き目にあっている。そのため、保守系政党はロシアとの速やかな協力再開を訴えている。
https://twitter.com/i/status/1881913670940451128
https://sputniknews.jp/20250122/19521409.html?rcmd_alg=collaboration2

❻トランプ氏が全ての外国支援を90日間にわたって停止、ウクライナに停戦を迫る狙いか(2025年1月22日)
トランプ大統領は20日、諸外国に対する全ての支援を90日間にわたって停止する指令に署名、ウクライナ側がロシアとの停戦交渉に応じない場合、ゼレンスキー体制を退陣に追い込むことが可能となる。
同時にトランプ大統領はロシアのプーチン大統領を賢明な人物と呼び、早急に会談したいと発言した。
「彼(プーチン大統領)はバイデンを尊敬していなかった。彼は賢明な人物だ。分かっている男だ」
また、「タンゴを踊る(停戦)には二人が必要だ」と発言し、ロシア側にも歩み寄りを呼びかけた。
ロシア側が停戦交渉に応じない場合、追加制裁を発動するかと記者団に問われると、トランプ大統領は「恐らくそうなるだろう」とコメントした。
ロシアもまた停戦交渉を呼びかけているものの、ウクライナのゼレンスキー氏はロシア側とのあらゆる交渉を大統領令で禁止している。そのため、ウクライナが交渉に応じるには大統領令の解除が必要となる。
先に連邦下院ではマッコール議員(国土安全保障の議長)やターナー議員(情報特別委員会の委員長)など、ウクライナへの武器供与を呼びかけるタカ派議員(いずれも共和党)が要職から解任されていた。いずれのポストにもウクライナへの軍事支援に反対する議員らが選ばれた。
https://sputniknews.jp/20250122/90-19521550.html

❼マスク氏が見せた「ナチス式敬礼」、ウクライナは大歓迎(2025年1月22日)
トランプ大統領の就任式で感極まったマスク氏は奇妙なジェスチャーを行い、反トランプ派のメディアはこれをナチス式敬礼だと批判。一方、ウクライナ・メディア「1+1」だけはこのジェスチャーを絶賛、マスク氏をネオナチとして歓迎した。
「これはマスク氏が待ちに待った日です。おお、マスク氏がたったいまジークハイル(ナチス式敬礼)を行いました。つまりは我々の仲間ということです。これで全ては許されるということです」
☝️なお、マスク氏はコメントで、「レガシー・メディア(マスゴミ)は純粋なプロパガンダ」と反応。民主党の指導者らが同じくジークハイルのポーズを取ったシーンを「レガシー・メディア」が全く批判していないことに言及し、お決まりのダブルスタンダードを指摘した。
https://x.com/i/status/1881864817788764626
https://sputniknews.jp/20250122/19520853.html?rcmd_alg=collaboration2

❽ウクライナのゼレンスキー大統領がダボスの世界経済フォーラムで特別演説(2025年1月21日)
1月21日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はダボスで開かれた世界経済フォーラムで特別記者会見を行った。ゼレンスキー大統領は演説の中で、欧州の指導者らに軍事資源の増強を促し、統一された欧州安全保障・防衛政策の確立を求めた。また、各国は以前の予算に固執するのではなく、たとえGDPの5%を充てることになったとしても、防衛に必要なだけの支出を進んで行う必要があると強調した。ダボスでのイベントでは、世界の政界とビジネス界のリーダーらが一堂に会し、世界的な課題について議論したが、ゼレンスキー大統領の防衛政策強化の呼びかけが中心的な話題となった。
https://youtu.be/mfi9JoqUuP8
https://www.youtube.com/live/mfi9JoqUuP8

※安斎注:何だかよく分からない滅裂な演説に聞こえるが。
❾ ゼレンスキーの希望戦略はウクライナにとって大きな意味を持つ(2025年1月20日)
このビデオでは、キエフ安全保障フォーラム (KSF) のレポートに関する New Voice Of Ukraine の記事を分析します。また、特にヴェリカ・ノヴォシルカとハシフ・ヤールの最前線の状況も見ていきます。
https://youtu.be/fVzhPqijEmU
https://www.youtube.com/watch?v=fVzhPqijEmU

❿ヴェリカ・ノヴォシルカでウクライナの終焉。ロシアは完全に防衛を崩壊させた。大きな前進(2025年1月20日)
このビデオでは、バフムート、アヴディーイウカ、ザポリージャ、マリインカ、ヘルソンなどの地域の前線の最新情報を簡単に紹介します。前線に起こった変化について議論し、中立的なアプローチで現在の状況を分析します。また、多くの出来事についても議論し、その出来事に関する短いレポートと簡単な軍事概要を提供します。できるだけ正確な情報を提供できるよう最善を尽くします。情報は両側の複数の情報源から入手しています。
https://youtu.be/tDtOHYQ3y64
https://www.youtube.com/watch?v=tDtOHYQ3y64
2025年1月22日 ウクライナ情報pdf → 


 

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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