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【392回】 核兵器禁止に向けて~国際市民フォーラム 2025-02-09
国際ノーベル平和賞2024が日本被団協へ授賞。2024年12月10日、授賞式、オスロ。
【385回】ノーベル平和賞→TPNW核兵器廃絶条約批准に向けて 2024/12/10 | ISF独立言論フォーラム Big Issueだ。
これを基軸として「被爆80年:核兵器をなくす国際市民フォーラム」が開催された。2025年1月8,9日。於:聖心女子大学 (東京広尾)。
このフォーラムでは、そのまとめをこの3月、NYC国連本部で開催の核兵器禁止条約第3回締約国会議に対して提言を提出とのこと。
その初日は「開会セッション:被爆者の声を世界へ」、田中熙巳、和田征子、川崎哲3氏による講話。
続くセッションは「核兵器のない世界を創造・創造する」。
熱気の会場 (撮影許可済み)
壇上写真左より:田中美穂(立派なMCぶり)、タリク・ラウフTariq RAUF、フランシス・クリアFrancis KURIA(世界宗教者平和会議国際委員会 事務局長)、畠山澄子(Peace Boat共同代表)の皆さん。
さて、最初の発言者ラウフ氏は「終末時計は89秒を示してる」と講話を始めた。タリク・ラウフTariq RAUF氏:元国際原子力機関(IAEA)検証・安全保障政策課長 (在ウイーン)。
この「終末時計」こそ、筆者(浜地)が経験した重要警告である。
【第391回】人類滅亡まで89秒 (終末時計) – 浜地道雄の「異目異耳」
我が意を得たりということで、事後、同氏と短時間ながらお互い決意を交換した。
それからセッションは「グローバルヒバクシャと各被害者援助~太平洋における各被害者から~」、「核兵器禁止条約を核保有国・同盟国にどう広げるか?」、「東アジアの核軍縮を推進するために」と続き、閉会セッションで一日目の終わりを告げる。
続く二日目9日は全体会から「核軍縮問題に関する国連の近年の動向(公開セッション)」が始まる。
同時に各分科会も開催。筆者(浜地)にご縁のある方の二例(Zoom参加): ・大久保賢一氏~日本反核法律家協会会長(筆者は賛助会員)、「残された課題―なぜ国家補償を求め続けるのか」 ・堀尾輝久氏~9条地球憲章の会代表(筆者は世話人)、「日本国前文・第9条と核兵器禁止条約をつなぎ、平和の思想・文化・教育の課題を深める」
大久保賢一氏
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堀尾輝久氏(中)と皆さん
前述の通り、このフォーラムをもとに、3月の核兵器禁止条約の第3回締約国会議に提言が提出される。日本国の同条約批准、その前段としてのオブザーバ参加が期待される。
さて最後に、この壮大なフォーラムを支えた多くの若きヴォランティアに感謝。そして、同時通訳を含めこの綿密な計画・実行したフォーラムの主催(一社)「核兵器をなくす日本キャンペーン」の若き担当を紹介せねばならない。浅野英男氏、若干28歳。核兵器をなくす日本キャンペーン
浅野英男氏と(会場にて)
また、開催の場を提供した聖心女子大学。その裏方は同大国際交流学科講師(国際法)佐々木亮氏。
佐々木亮氏と (同校内にて)
関連拙稿:
【第375回】 有意義なシンポジウム「戦争ではなく平和の準備を」 – 浜地道雄の「異目異耳」
【第185回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(2) – 浜地道雄の「異目異耳」
本記事は、浜地道雄「異目異耳」【392回】 核兵器禁止に向けて~国際市民フォーラム 2025-02-09 の記事の転載になります。
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国際ビジネスコンサルタント。1965年、慶応義塾大学経済学部卒業。同年、ニチメン(現・双日)入社。石油部員としてテヘラン、リヤド駐在。1988年、帝国データバンクに転職。同社米国社長としてNYCに赴任、2002年ビジネスコンサルタントとして独立。現在、(一財)グローバル人材開発顧問。「月刊グルーバル経営」誌にGlobal Business English Fileを長期連載中。