【連載】安斎育郎の今週のウクライナ情報

7月1日~2日のウクライナ情報

安斎育郎

【7月1日のウクライナ情報】
●ヴィクトリア・ヌーランド国務次官補らがマイダン・クーデターを利用して傀儡政権作りを画策した様子
https://www.youtube.com/watch?v=N45-gbXp6Gk

●プーチン大統領演説:2022年3月18日(ルジニキ・スタジアム、モスクワ)
https://www.youtube.com/watch?v=6rqWJWKOixk

●ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を、窪田順生さん(ノンフィクションライター)の警告(2022年6月30日)。
「プロパガンダに乗せられ やすい日本人は自ら窮地に陥る」と言っています。(以下引用)

リテラシーがないと日本人は、戦争プロガンダに乗せられて相手の戦力を過小に見積もったり、自 国の軍事力を過大評価してしまう。そして、世論が暴走する。好戦的な国民の顔色をうかがう政治や 自衛隊が誤った判断をして、国防の最前線にいる自衛官の皆さんに危機をもたらす恐れもあるのだ。

「そんなバカなことあるわけがないだろ」と言う人もいるが、実は 80年前も同じようなことを言い ながら、プロパガンダに乗せられた世論が暴走して、すさまじい数の人々が犠牲になっている。 例えば、太平洋戦争中のマスコミは盛んに、「アメリカ人は個人主義で、国に対して命を捧げる気がないのですぐに厭世ムードが漂う」と根拠ゼロの戦争プロパガンダを流していた。アメリカ軍の戦力を過小に見積もり、日本兵の強さをひたすら説いた。

当時の日本人はピュアだったので、新聞やテレビで繰り返しそんなニュースを聞かされているうち に、「そうか、日本人の根性を見せれば、アメリカなど恐るるに足らんのだな」と刷り込まれ、現代人からみると狂気の沙汰としか思えない精神論が広まった。 例えば、欧米の兵士たちが当たり前のようにした「投降」を、日本の兵士はしなかった。

これは上官か ら命じられていたということもあるが、何よりも投降をすると、その情報が故郷にも届き、「あそこの 家の息子は、アメリカに命乞いをした売国奴だ」などと家族までバッシングに遭うことを恐れたことも 大きい。民間人も米軍から投降を呼びかけられると、集団自決した。現代の「マスク社会」がウイルスよりも「周囲の目」を恐れた同調圧力によるもののように、戦時中の 人々も「周囲の目」に非国民として映ることを恐れた同調圧力で、玉砕や自決をしていたのだ。

このほかにも、日本のマスコミは太平洋戦争中、正しい情報を伝えず、国威発揚のためのプロパガン ダばかりを流して、多くの国民を死にいたらしめたケースは枚挙にいとまがない。 …という話をすると、マスコミのみなさんは決まって「軍部が怖くて逆らえなかった」みたいな被害者ヅラをする。

しかし、厳しい言論弾圧をされたのは敗色濃厚になった 1944 年くらいからの話で、 それまでは軍から命令されるまでもなく、自ら率先して、愛国美談を煽りまくっていた動かし難い事実がある。 現代のオリンピック報道と同じく、「日本人スゴイ」「世界が賞賛」みたいな話を盛れば盛るほど、新聞の部数が増えていった。当時を覚えている人間の多くが鬼籍に入っているので、自己正当化をして歴史を修正しているだけで、戦時中のマスコミがビジネス的なメリットから、率先して戦争に「協賛」していた事実は消すことはできないのだ。

ウクライナの「戦争報道」をしっかりと検証していけば当然、自国の戦争報道とも地続きなので、その ような過去の過ちとも向き合うことができる。 2016 年、NHK スペシャルで、「そしてテレビは“戦争”を煽った」が放送された。これは、2014年の クリミア併合時、ロシアとウクライナ双方のメディアが根も葉もない報道をして、国民の憎悪をあおっ ていたのかということに迫った、非常に良質なドキュメンタリー番組だった。 今回もあのような形でやってみたらどうか。題して、「そして日本のマスコミはウクライナ戦争を煽った」――。賞賛間違いなしだと思うのだが、どうだろうか。

●ウクライナ危機 – ロシア軍事行動開始 ~目的は、ウクライナの非武装化と非ナチ化 。
2022年2月24日付のプーチンの軍事行動開始宣言です。
https://www.youtube.com/watch?v=RXYr9rMqQEs&t=4s

●セルビア、イラクに対するアメリカの攻撃を批判するプーチン(2021年12月31日)
プーチン大統領がアメリカのセルビア空爆やイラク戦争について語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=RXYr9rMqQEs

●ネオナチ勢力とウクライナ(2022年3月31日)
https://www.youtube.com/watch?v=39gcau3oL8g

●ウクライナの排外主義者へのインタビュー(アリーナ・リップ、2022年3月9日)
自称「ナチス」のウクライナの若者が、ドネツク住民について、「俺たち、こいつら、いらねえから」と言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=fkXKKkwh91E

●ゼレンスキー聞こえますかーロシア外務省ザハロワさん怒りの会見

何に切れているのか、具体的には分かりませんが、とにかくマジで怒っているようです。

●ショッピング・センター「直撃なら大きなクレーターが残ったはず」

ロシア軍によるクレメンチュク(ウクライナ中央部、ポルタヴァ州の西南部にあるドニエプル川沿いの 町)のショッピング・センターの火災をめぐって、ウクライナ、ロシア双方の主張が飛び交っています。ウクライナはロシアによる意図的なミサイル攻撃によるものと言い、ロシア側は近くの武器庫への攻撃 の影響でショッピング・センターが類焼したものと主張しています。

果たして? この映像では、ショッピング・センターの棚に瓶が整然と並んでいる様子などから、専門家は、「ショ ッピング・センターの火災はミサイルの直撃によるものではなく、近くの工場(武器庫)へのミサイル攻撃の余波で起こったものだろう」と推定しています。

大体、こういう状況の下で貴重なミサイルを地方 のショッピング・センターに打ち込む軍事的メリットはどこにあるのでしょうか、疑問です。それは、ブ チャの大虐殺のケースでも、転進するロシア軍がわざわざ自分たちの非人道的な所行の証拠を町に ばらまいたままにするだろうかという問いかけにも通じるものでしょう。

●アメリカの雑誌『マネー』がゼレンスキーを「西洋の腐敗王」と呼ぶ この雑誌について安斎は良く知りませんが、表紙を飾るとは掲載する方もよほどの覚悟?

●『朝日新聞デジタル』:攻撃続くリシチャンスク 米シンクタンク「ウクライナ軍が撤退も」 (2022年6月30日)

ウクライナに侵攻しているロシア軍は6月29日、東部ルハンスク州のリシチャンスクに攻撃を続け、周辺のインフラ施設に砲撃や空爆を加えた。米シンクタンク戦争研究所は、ウクライナ軍が今後、リシチャンスクを放棄し、防御しやすい別の場所に撤退する可能性も指摘している。

ウクライナ軍参謀本部は 29 日夜、ロシア軍が、ルハンスク州で最後のウクライナ側の拠点となった リシチャンスクを封鎖するため、リシチャンスクと、その南西に位置するドネツク州バフムートを結ぶ高 速道路に攻撃を加えていると SNS に投稿した。ロシア軍は周辺の民間や軍事インフラの施設を砲撃 し、リシチャンスクの製油所周辺も空爆した。

ルハンスク州のハイダイ知事は6月29日、「リシチャンスクの街は絶え間なく砲撃されている。バフムー トとリシチャンスク間の高速道路は、砲撃で通行できない」と SNS に投稿。約1万5000人の民間人が リシチャンスクに残っていることも明らかにした。

激戦地セベロドネツクをロシア軍が制圧し、ウクライナ東部をめぐる攻防の焦点は、南西に隣接するリ シチャンスクに移っている。戦争研究所は 28 日の報告書で、ロシア軍の主力部隊がリシチャンスクの 戦闘に加わるにはまだ時間がかかるとの見方を示しつつ、ロシア軍が北と南西からリシチャンスクを 攻めた場合、ウクライナ軍がより防御しやすい位置に撤退する可能性も指摘した。

※安斎:アメリカの元軍人筋が、3月から、「どうあがいても戦況が変わることはあり得ない」と言っていましたが、長引けば長引くほどウクライナ側の人的・物的被害が増えるだけではないしょうか。アメリカにとってはロシアが長引く戦争で疲れ果て、弱音を吐けば「戦果」として中間選挙を闘う上での好 材料なのでしょうが、ウクライナ国民の戦中・戦後負担が増えるだけでしょう。

【7月2日のウクライナ情報】
●ウクライナにおけるナチズムの広がり

●2022.4.18【ウクライナ】FOX ニュースがゼレンスキー独占インタビューで削除し た話とは?【及川幸久−BREAKING−】
:ゼレンスキーとネオナチの関係 この及川久幸さんはウクライナ問題について活発に発信している人で、幸福実現党の支持者です。しかし、何党の支持者であれ、伝えていることが有意義な事実関係に関するものである限り、耳を貸すことが必要でしょう。

コマーシャルもあるので、広告をスキップし、2分18秒ぐらいのところから見て貰えばいいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=YUW01KkOnDM2022.4.18【ウクライナ】FOXニュースがゼレンスキー独占インタビューで削除した話とは?【及川幸久−BREAKING−】 – YouTube

 

1 2
安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国 ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告は一切取らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

注目イベントの紹介 琉球・沖縄通信 メディア批評&事件検証 映画・書籍批評 漫画・パロディ・絵画 お薦めサイト&リンク集

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ