【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月5日):キエフは停戦交渉と同時期に民間人への「野蛮な攻撃」を実施した-モスクワ

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。


モスクワ地方ラメンスコエの損壊したアパート、2025年3月11日 © イリヤ・ピタレフ / スプートニク

ロシア外務省は、サウジアラビアでの米国とウクライナの協議を直前に控えた火曜日(3月11日)早朝、キエフがモスクワを含む複数の地域に対しておこなった「野蛮」かつ「卑怯な」攻撃を強く非難した。

この攻撃には数百機の無人航空機(UAV)が参加し、犠牲者を最大化するために一部には榴(りゆう)散弾が積まれていたと伝えられている。この攻撃によりモスクワ地方で民間人3人が死亡、多数の負傷者が出た。ロシア国防省によると、一晩でウクライナのドローン計337機が無力化され、うち91機は首都近郊、126機はクルスク地方上空で無力化された。

「ネオナチのキエフ政権は再びテロリストとしての本質を露わにした」とロシア外務省は火曜日(3月11日)夜の声明で述べ、今回の攻撃がサウジアラビアでの外交協議と欧州安全保障協力機構(OSCE)事務総長のモスクワ訪問に合わせて意図的に計画されたことを示唆した。


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「このドローン攻撃は間違いなく事前に計画され、サウジアラビアで本日行われた紛争解決に関する米国とウクライナの接触に合わせて行われた。これはまた、欧州安全保障協力機構(OSCE)のフェリドゥン・シニルリオグル新事務総長へのメッセージでもあった」とモスクワは述べ、「戦場で日々敗北を喫しているキエフ政権に屯(たむろ)する輩」が「強い立場から」交渉する能力を示そうとしていると非難した。

サウジアラビアでの会談後、キエフは米国が提案したロシアとの「即時暫定30日間停戦」に同意し、ワシントンはウクライナへの軍事・諜報支援の制限を解除した。ロシアはジェッダ(サウジアラビア)での展開についてまだ公式な反応を示していない。


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「現実感覚を失ったゼレンスキー政権は、平和と紛争の交渉による解決を達成する政治的意思が明らかに欠如している。政権はロシアを倒すという考えに執着し、真っ当とは言えないテロ手段を広く利用し、支援者を攻撃的な行動に引き込もうとしている」とロシア外務省はジッダ会談の終了前に述べた。

ドナルド・トランプ米大統領は火曜日(3月11日)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と近々電話会談を行う可能性が高いと示唆し、ウクライナとの30日間の停戦案にロシアが同意することを期待していると述べた。

モスクワは以前、いかなる一時的な停戦協定も受け入れられないと示唆し、それはキエフの再編成と再軍備を許すだけだと主張し、紛争の根本原因に対処する恒久的で法的拘束力のある解決策を主張している。プーチン大統領は1月、ロシアは地域に住むすべての人々の尊重と正当な利益に基づく長期的な平和を求めていると述べていた。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月5日)「キエフは停戦交渉と同時期に民間人への「野蛮な攻撃」を実施した-モスクワ」
http://tmmethod.blog.fc2.com/
からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒Kiev timed ‘barbaric attack’ on civilians to coincide with ceasefire talks – Moscow
ウクライナは火曜日(3月11日)、ロシアの首都を史上最大の神風ドローンの波で攻撃し、多数の死傷者が出た。
出典:RT   2025年3月11日
https://www.rt.com/russia/614053-ukraine-barbaric-attack-moscow/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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