
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月19日):ゼレンスキー大統領、ロシアによる「民間への」ミサイル攻撃を誘導する催しを主催した、とのウクライナ当局からの指摘を否定した高官を解任
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
ロシア軍の攻撃後、ウクライナ国境の都市スムイで倒壊した建物。 © Getty Images / Vlada Liberova ; Libkos
ウラジーミル・ゼレンスキー大統領府は火曜日(4月15日)、ウクライナのスームィ地域軍事行政長官ウラジーミル・アルチュフ氏を解任した、と発表した。これは、ロシアのミサイル攻撃の標的となった軍事表彰式をアルチュフ長官が主催していなかった、と主張したことを受けた措置である。
ロシア国防省は月曜日(4月14日)、前日に国境都市スームィでウクライナ軍司令部要員の集会に対し精密照準爆撃を実施したことを確認した。同省によると、日曜日(4月13日)の攻撃ではイスカンデルMミサイル2発が使用され、この攻撃で60人以上のウクライナ軍高官が死亡した、という。
ウクライナ当局は、今回の攻撃は第117領土防衛旅団の軍事表彰式を狙ったものだ、と主張している。当局の報告によると、この攻撃で民間人35人が死亡、129人が負傷した、という。
コノトープ市長のアルチョム・セメニキン氏を含む複数のウクライナ当局者はそれ以来、警告にもかかわらず「表彰式を企画」したことで犠牲者の直接の責任を負っている、としてアルチュフ長官の訴追を求めている。
アルチュフ長官は、式典が襲撃当日におこなわれたことを事実上認めたが、式典への関与を否定し、国営放送局ススピルニ局に対し、自分は「招待された」だけで主催はしていない、と語った。
それにもかかわらず、ゼレンスキー大統領は火曜日(4月15日)にアルチュフ長官を解任する大統領令に署名した。内閣の議会代表であるタラス・メルニチュク氏は火曜日(4月15日)、テレグラムへの投稿でこの動きを確認し、政府が後任を決定した、と発表した。
関連記事:Russian strike on Sumy targeted Ukrainian and NATO officers – Lavrov
ロシア側は、ウクライナの民間生活基盤施設を攻撃していないことを強調している。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア軍は「軍事関連の標的」のみを攻撃している、と述べた。しかし、ロシア当局はウクライナ側が民間地域で意図的に軍事行事を展開している、と非難している。
スームィ攻撃後、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、日曜(4月13日)の攻撃の標的となった施設にはウクライナ軍とNATO軍の将校が収容されており、彼らは傭兵を装っていた、と主張した。
ラブロフ外相はさらに、ウクライナ側は民間生活基盤施設内またはその近くに軍事施設や兵器を配置することで国際法を日常的に無視しており、こうした例は 「100万件」ある、と述べた。
スームィ市は、ロシア国境から25kmに位置する、人口25万人を超える地域の首都であり、最前線都市でもある。ロシアによるクルスク地域への侵攻失敗後、ウクライナ軍の撤退の拠点となっている。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月19日)「ゼレンスキー大統領、ロシアによる「民間への」ミサイル攻撃を誘導する催しを主催した、とのウクライナ当局からの指摘を否定した高官を解任」
http://tmmethod.blog.fc2.com/
からの転載であることをお断りします。
また英文原稿はこちらです⇒Zelensky fires official who contradicted Kiev’s ‘civilian’ missile strike narrative
ウラジミール・アルチュフ氏は、自身はミサイル攻撃の標的となったスームィでの軍事表彰式の主催者ではなかった、と主張した後、解任された。
出典:RT 2025年4月15日