【特集】新型コロナ&ワクチン問題の真実と背景

新型コロナ~「分科会」経済学者の優れた異見

浜地道雄

2020年初頭から2年間、「コロナは本当に怖いのか?」「正しく恐れよう」と主張してきた。

コロナは本当に怖いのか? ~ナイトの「不確実性論」から見る |憲法研究所 (jicl.jp)

数字、定義、根拠不足の新型コロナウイルス報道 「お化けの恐怖」に振り回される日本|NetIB-News

a – 関係性の教育学会(EPA)

その主張の「核」は経済学シカゴ学派碩学F、ナイトの「不確実性論」(1921)。「エビデンスの無い推測はお化けがいつ出るか、という恐怖を煽る」だ。

この二年間、統計は日本のコロナ死者数が奇跡的に少ないことを示している。しかるに、なぜ「感染、感染、自粛、自粛」と連呼するのかーー!結果、経済、教育など社会システムが大混乱に陥った。

そんな折、経済学者の研究論文に接し、大いに励まされた。「ナイトのリスク・不確実性およびインフォデミックな不確定性 -「第三の不確実性」抽出試論。

問題はインフォデミック。正しい情報と不確かな情報が混じり合って拡散し混乱が増幅するinformation(情報)と pandemic(世界的な伝染病の蔓延)の合成。

【第245回】再主張:コロナは本当に怖いのか? ~ Fナイトの「不確実性論」から – 浜地道雄の「異目異耳」

ここで、拙稿前段に記したごとく「基本的対処方針分科会」には医療専門家だけでなく、社会・経済学者もいるのだが、その声は聞こえて来ず、只々、尾身会長の「感染、感染、感染」論だけが繰り返され、茶の間に入り込み、恐怖感が市民、国民に浸透している。

なぜ、「分科会」の「経済・社会学専門家」の意見は聞こえてこないのだろう?

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/pdf/meibo-corona.pdf

と、記したところで、何と「分科会」メンバーである大阪大学大竹文雄教授の論考に接した。zoom研究会(仲田東京大学准教授)に聴講参加。Q+Aも含め実に有意義な二時間。感銘を受け、これまた大いに励まされた。https://note.com/fohtake/n/nc6612de213b5

ここより、以下、濃密な資料から筆者(浜地)が主観に基づき選択した。

(同教授の発表は語気強くということではなく、しかし、実に明快であった)。

 

「新型コロナ感染症対策とEBPM反対票を投じた理由」

EBPM Evidence Based Project Management証拠に基づく政策形成から検討すべき。

 

「オミクロン株の特徴と対策」

対策:

・感染最小限政策。保育所、学校、職場、家庭の接触を削減して感染を止める。

・対策最小現政策。

・ある程度の感染は防げないものとして、重症化リスクの高い人たちへのワクチン接触、行動制限を中心に、重症化リスクが低い人たちの行動制限は撤廃。

 

「メリットとデメリットを判断して決めるのは政治」

・専門家はオプションとその背景を明らかにすること。

・価値観に依存するので専門家では決められない。

 

「分科会の医療者と経済学者の考え方の違い」

-医療:

・感染者数(医療機関・保険所への負荷)を最小化。

感染対策が経済に悪影響があれば経済で対策すべき。

-経済:

・コロナ以外の経済的損失、自殺、教育、貧困などの目標も医療の専門家だけで政策は決められない。

 

「分科会での反対意見」

1.まん延防止等重点措置の実施の要件を満たしているのか疑問。

2.飲食店の営業制限は効果あるのか⇒疑問。

3.濃厚接触者の把握、観察⇒意味がない。

4.医療提供体制

重症化リスクが高い人だけを早期に検査する・治療する仕組みに変える⇒医療体制の逼迫を解消する手段として望ましい。

5.水際対策

国内ですでに感染が広がってる状況では厳しい水際対策は合理性がなく弊害が大きい。

 

以上、「コロナ前の暮しを取り戻そう」市民の会、発起人の一人として大いに励まされる。Home | 「コロナ前」の暮らしを取り戻そう!市民の会声明

 

※この記事は、「浜地道雄の『異目異耳』」(2022年2月28日)からの転載です。
原文は、コチラ→https://hamajimichio.hatenablog.com/entry/2022/02/28/141307

 

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浜地道雄 浜地道雄

国際ビジネスコンサルタント。1965年、慶応義塾大学経済学部卒業。同年、ニチメン(現・双日)入社。石油部員としてテヘラン、リヤド駐在。1988年、帝国データバンクに転職。同社米国社長としてNYCに赴任、2002年ビジネスコンサルタントとして独立。現在、(一財)グローバル人材開発顧問。「月刊グルーバル経営」誌にGlobal Business English Fileを長期連載中。

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