
【櫻井ジャーナル】2025.05.08XML: アンサール・アッラーがイスラエルの航空封鎖を宣言、国際的航空会社が運行停止
国際政治ベンヤミン・ネタニヤフ政権の安全保障閣僚会議はガザにおける軍事作戦、つまり住民虐殺を拡大することを承認、エヤル・ザミール司令官によると、数万人の予備役への召集命令を出し始めたという。イスラエルの主要空港であるベン・グリオン空港付近に着弾してから数時間後のことだ。
空港を攻撃したイエメンのアンサール・アッラー(フーシ派)は事実上のイエメン政府だが、その報道官であるヤヒヤ・サリーは5月4日、イスラエルに対する包括的な航空封鎖の開始を宣言、すべての航空会社に対し、この発表が発表された時点からイスラエルの空港へ向かうすべてのフライトを欠航させるように求めている。この声明を受け、ルフトハンザ航空、エールフランス航空、デルタ航空、ウィズエアーなどは5月4日、テルアビブ便の運航を停止した。
アンサール・アッラーは航続距離2000キロメートル以上のミサイルを発射し、ベン・グリオン空港の第3ターミナル付近に着弾。イスラエルとアメリカの防空システムは機能しなかった。この醜態を誤魔化すためなのか、イスラエルとアメリカの当局者はイランが攻撃を指揮したと非難しているのだが、イランは否定している。イランが指揮する必要はないだろう。
アメリカはイギリスを伴ってイエメンに対する激しい空爆を繰り広げてきたが、アンサール・アッラーは弱まらず、アメリカの軍艦が攻撃されている。ドナルド・トランプ米大統領がイエメンに対する攻撃を停止すると表明したが、紅海にアメリカの民間船舶は存在していない。
アメリカ軍は目的を達成できないままミサイルや弾薬がなくなり、補給のためクレタ島、バーレーンへ向かわざるをえない状況だ。アンサール・アッラーとの戦闘でF-18戦闘機3機とリーパー無人機20機以上を失ったとも言われている。アンサール・アッラーの幹部は、アメリカがイエメンへの空爆作戦を停止すればアメリカ艦船への攻撃を停止することを約束すると述べているが、イスラエルとの戦闘を継続する。
アメリカをはじめとする西側諸国はロシアや中国と戦争を始めたことで自分たちが強くないことを世界の人びとに知らしめた。1991年12月にソ連が消滅した際、アメリカが唯一の超大国になったと考えた人は少なくないだろうが、それは幻影にすぎなかったということだ。その幻影に取り憑かれているトランプが西側世界を救う「白馬の騎士」だと考えることも間違いである。
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「アンサール・アッラーがイスラエルの航空封鎖を宣言、国際的航空会社が運行停止」(2025.05.08ML)
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