【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年5月26日):トランプはゼレンスキーとネオコンに寝返ったのか?

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

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© AP Photo / Julia Demaree Nikhinson

ドナルド・トランプは24時間以内に和平を約束したが、今や、紛争で激しく非難したジョー・バイデンとまったく同じように、ウクライナに武器を供給している。

2つのパトリオット防空システム

ニューヨーク・タイムズ紙は5月4日、西側同盟国が新たなシステム派遣を検討している中、イスラエルから米国製パトリオット防空システムがウクライナへ送られる予定だと報じた。米国の輸出法ではパトリオットの移送には米国の承認が必要とされている。ホワイトハウスはその承認を与えたということだ。

F-16戦闘機の訓練と装備

ワシントンは5月2日、ウクライナへのF-16の訓練・支援のための3億1,050万ドルの売却を承認した。これには機体の改修、人員訓練、交換部品、ソフトウェア・ハードウェアが含まれる。ウクライナは昨年、NATOから最初のF-16を受け取っている。

5千万ドルの武器

ウクライナメディアは5月1日、ホワイトハウスが直接商業販売を通じてウクライナへの5000万ドルの武器輸出を承認したと報じた。この売却には、具体的には特定されていない軍事装備と種々の修理・点検が含まれている。

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鉱物資源採掘取り引きの効果

トランプ大統領によるウクライナへの最初の武器輸出は、米国とゼレンスキー政権との「鉱物資源取引」の締結に続くものだった。両国はこれを「ウィンウィン」と称しているが、専門家はこれを単なるPR戦略と見ており、米国に即時の利益やウクライナの安全保障を保証するものではないと指摘している。

ペンタゴンの武器搬入は続く

トランプ大統領が停戦を呼びかけている一方で、ペンタゴンは、バイデン政権時代の支援策に基づくウクライナへの武器供給を、3月に一旦は中断したが、継続している。これはトランプの停戦呼びかけとどのように整合するのだろうか?はっきりしない。

MAGA内部に亀裂

著名なMAGA(Make America Great Again)議員のマジョーリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene) (ジョージア州共和党)はトランプ大統領の政策に不満を表明し、なぜ米国は「ウクライナを占領」し、米国人の命を危険にさらし、その安全保障と鉱物資源の採掘に数十億ドルを費やすのかと疑問を呈した。

「私は選挙支持基盤を代表しています。物事の方向性に不満や憤りを感じている時は、はっきり言ってください。私の選挙支持基盤は満足していません。私は外国との戦争をなくすよう訴えてきました」とマジョーリー・テイラー・グリーンは5月2日にツイートした。

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※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
トランプはゼレンスキーとネオコンに寝返ったのか?」(2025年5月26日)http://tmmethod.blog.fc2.com/

からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒Is Trump Selling Out to Zelensky and Neocons?
筆者:エカテリーナ・ブリノヴァ(Ekaterina Blinova)
出典:Sputnikglobe 2025年5月5日 https://sputnikglobe.com/20250505/is-trump-selling-out-to-zelensky-and-neocons-1121984537.html

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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