
7月10日のウクライナ情報
国際7月10日のウクライナ情報
安斎育郎
❶ウクライナへの兵器供給承認とトランプ氏(KYODO、2025年7月9日)
【ワシントン共同】トランプ米大統領は8日、ロシアのプーチン大統領が「あまりに多くの人を殺している」と不満を表明し、ウクライナへの兵器供給を承認したと明らかにした。ホワイトハウスで記者団に述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7da604aaebafe5157f3d68644d46e4d5e9678feb
❷米、パトリオット10発をウクライナ供給へ(KYODO、2025年7月8日)
【キーウ共同】米ニュースサイト、アクシオスは8日、トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に対し、防空システム「パトリオット」用ミサイル10発を直ちに供給すると約束したと報じた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4ba7be96194df3b91a00313c2a367b664898aaa
❸ 「でたらめ」とロ大統領批判 制裁検討、圧力強化構え 米大統領(JIJI.COM、2025年7月9日)
【ワシントン時事】トランプ米大統領は8日、ホワイトハウスで記者団に対し、ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が「でたらめ」を言っていると批判した。
その上で、対ロ追加制裁を「検討している」と述べ、ロシアへの圧力を強める構えを示した。
トランプ氏は閣議の冒頭、プーチン氏から「多くのでたらめを浴びせられている」と指摘。「常に親切だが、結局は意味がない」と語り、電話会談などを重ねているにもかかわらず、ウクライナ攻撃の手を緩めないプーチン氏への不信感をあらわにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ccdc7cc22e40b1d910d8b3fe1259c07b4c9db1b
❹反米同調国へ10%追加関税 BRICS首脳会議に対抗か トランプ氏(JIJI.COM、2025年7月7日)
【ワシントン、北京時事】トランプ米大統領は6日、中国やロシアなどの新興国グループ「BRICS」に同調する国に対し、10%の関税を上乗せすると表明した。
BRICSは首脳会議で高関税を非難する宣言を採択したばかり。トランプ氏は中国やロシアと近い国に威圧を強め、対抗姿勢を示した形だ。
トランプ氏はSNSに「BRICSの反米政策に同調する国」に関税を上乗せすると投稿。「例外はない」と指摘し、中国やロシアに擦り寄る国への強硬姿勢を見せつけた。
BRICSは6日から、ブラジル・リオデジャネイロで首脳会議を開いている。採択された宣言では、トランプ氏の名指しは避けつつ「見境のない関税引き上げや保護主義は国際貿易の縮小を招く」などと主張。「貿易をゆがめる一方的な関税の引き上げに深刻な懸念を表明する」と強調した。
中国やロシアはBRICSを米国など西側諸国への対抗軸と位置付ける。イランやインドネシアが加盟するなど勢力は拡大。南米や東南アジアなど、新興・途上国の「グローバルサウス」への支援を打ち出し、関係強化も図っている。
トランプ氏はこれまで、BRICSが米ドル離れに動けば「100%の関税を課す」と主張してきた。BRICSでは、貿易決済などでのドル依存からの脱却を念頭に置いた共通通貨構想が取り沙汰されている。
中国外務省の毛寧報道局長は7日の記者会見で、BRICSについて「チームを組んで(米国などに)対抗する枠組みではない」と主張。追加関税は「誰の利益にもならない」と方針の撤回を呼び掛けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/895384024864c669c5e0a5092b50b43903fe3509/images/000
❺BRICS」の反米政策同調国に10%の追加関税 「関税を脅迫に使うことに反対」中国外務省が反発(TAS NEWS Dig、2025年7月7日)
アメリカのトランプ大統領が新興国の枠組み「BRICS」の反米政策に同調する国を対象に10%の追加関税を課すと表明したことについて、中国の外務省は「関税を脅迫に使うことに反対する」と反発しました。
トランプ大統領は6日、「BRICSの反米政策に同調するいかなる国にも追加で10%の関税を課す」とSNSに投稿しました。反米政策の具体的な中身については言及していません。
これについて、中国外務省の毛寧報道官は7日の記者会見で次のように反発しました。
中国外務省 毛寧 報道官
「私たちは関税戦争や貿易戦争に一貫して反対し、関税を脅迫に使うことにも反対する」
また、毛報道官は、中国やロシア、ブラジルなどが加盟するBRICSについて「新興国が協力する重要な枠組みであり、特定の国を対象としたものではない」と述べ、アメリカに対抗するための枠組みではないと強調しました。
BRICS首脳会議は7日までの2日間、ブラジルのリオデジャネイロで開かれ、トランプ政権を念頭に、一方的な関税措置に深刻な懸念を表明する首脳宣言を採択しています。
今回の首脳会議には、中国からは習近平国家主席の代わりに李強首相が出席しました。
習氏がBRICSの首脳会議を欠席するのは国家主席就任後今回が初めてで、その理由は明らかにされていませんが、香港メディアは「日程の都合が合わなかったため」と報じています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db0c57064092313d67fe0262464c0f705b7104a4
❻反米色薄め結束維持 「多国間主義」の死守宣言 拡大路線で調整複雑化・BRICS首脳会議(2025年7月7日)
【リオデジャネイロ時事】ブラジル・リオデジャネイロで開かれている新興国グループ「BRICS」首脳会議は6日、「多国間主義」の死守を打ち出した宣言を採択した。
グループを主導する中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領という「2トップ」が不在の中、議長国ブラジルは宣言の反米色を薄めることで、加盟国の結束を維持した形だ。
「多国間主義が攻撃されている」。首脳会議の冒頭、ブラジルのルラ大統領は危機感をあらわにした。BRICSはもともと、米欧主導の国際秩序への対抗軸形成を目指す中ロと、新興・途上国「グローバルサウス」の影響力を高めたいインドやブラジルが結集して誕生した。近年はグループ拡大にかじを切り、現在の加盟国は10カ国。世界人口の約半分、世界の国内総生産(GDP)の4割を占める。
ただ、グループ拡大は加盟国間の温度差が表面化することと表裏一体だ。ブラジルは今回の宣言で多国間主義を前面に掲げ、複雑に利害が絡み合う加盟国をまとめる軸とした。
宣言は、多国間主義を守るために国際機関を改革すべきだと提唱。特に機能不全が指摘される国連安保理について、「アフリカ、アジア、中南米の新興・途上国の正当な願望を支持する」と常任理事国入りを後押しした。ただ、最近加盟したアフリカ勢への配慮から、具体的国名には言及しなかった。
イラン攻撃への対応でも、足並みをそろえるのに苦心した。先月の共同声明は「強い懸念」を示したが、攻撃を仕掛けたイスラエルや米国を名指しすることは回避。米国と良好な関係を保つインドなどの意見を反映したためだ。だが、イランはこれに不満を示し、今回の宣言には攻撃を「非難する」という文言が加わった。
1月に発足した第2次トランプ米政権が世界を振り回す中、中ロにも米国との対立激化を避けたい事情があった。プーチン氏は、ウクライナ情勢を巡ってトランプ大統領と電話会談を重ねている。中国も対米貿易で協議を続けており、過度にトランプ氏を刺激するのは得策でないと判断したとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f4bf26e9e9d7b8803925c34f0ed4018f0690dce
❼トランプは一体どうしたんだ?!ロシアのラブロフ外相(2025年7月9日)
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、リオデジャネイロで開催されたBRICS首脳会議後、メディアからの質問に答えました。質問の中には、ドナルド・トランプ大統領とウクライナをめぐる危機に関するものもありました。
https://youtu.be/7hYxzo6WM0g
https://www.youtube.com/watch?v=7hYxzo6WM0g
❽トランプのBRICS潰し宣言!アメリカは追い詰められているのか?
中国とロシアの首脳が欠席した今回のブリックスサミット。その背景とトランプ氏の警告とは?多極化する世界で進化を続けるブリックスの実像に迫ります。「VOICEVOX Nemo」
https://youtu.be/HdFu0C97EQo
https://www.youtube.com/watch?v=HdFu0C97EQo
❾【7/8 ロシア・ウクライナ紛争】ウクライナ危機的局面入り 米は、露の条件を容認 (2025年7月8日)
https://youtu.be/h36ZvFJRCug
https://www.youtube.com/watch?v=h36ZvFJRCug
❿「納税者に知らせろ」:プーチン大統領、NATOの軍事援助20億ドルがロシアによって破壊されたと発言(APT、2025年7月7日)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア軍がウクライナにおいて、NATOから供与された20億ドル相当の軍事装備を、高度な無人機とミサイル攻撃によって破壊したと主張した。プーチン大統領は、西側諸国の納税者への財政的負担を強調し、自国の政府が公金をどのように使っているかを把握すべきだと述べた。この発言は、米国と欧州でキエフへの支援継続をめぐる議論が続く中で行われたものであり、NATOのウクライナ紛争介入に反対するロシアの言論の激化を示している。
https://youtu.be/5KLQ22r_kXc
https://www.youtub
e.com/watch?v=5KLQ22r_kXc2025年7月10日ウクライナ情報pdfはこちら
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1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。