
7月18日のウクライナ情報
国際7月18日のウクライナ情報
安斎育郎
❶ウクライナ兵器供与、米国も「費用負担」すべき EU外相(JIJI.COM、2025年7月16日)
【AFP=時事】欧州連合(EU)の外相に当たるカヤ・カラス外交安全保障上級代表は15日、ドナルド・トランプ大統領が欧州諸国は米国製兵器を購入し、ウクライナに提供することができると述べたのを受け、米国も「費用を負担」すべきだとの見解を示した。
カラス氏はベルギー・ブリュッセルで行われたEU外相会合後、「トランプ大統領がウクライナへの追加兵器供与を発表したことを歓迎するが、米国にも費用を負担してもらいたい」と主張。
「兵器供与を約束しておきながら、その費用を他の誰かに負担させると言うのであれば、それは本当にあなた方から供与されたことにはならない」と続けた。
トランプ氏は14日、ロシアが50日以内にウクライナ侵攻を終結させない場合、大規模な新たな経済制裁を科す意向を示した。
トランプ氏はNATOのマルク・ルッテ事務総長と共に、NATOに加盟する欧州諸国が米国から防空システム「パトリオット」を含む数十億ドル規模の兵器を購入し、ウクライナに送る合意も発表した。
NATOによれば、現在ウクライナに供与される兵器の大部分については欧州が欧州が費用を負担しているが、トランプ氏は長年にわたり、米国がウクライナ支援で過大な負担を強いられていると批判してきた。
ドイツ、デンマーク、スウェーデン、オランダなどの欧州諸国は既に、米国の新たな計画に参加する意向または参加を検討中だと表明している。【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/f08a3f2fd29c2300dff5d591f0b9ca3128788c73/images/000
❷ ゼレンスキー氏に「武器を供与したモスクワを攻撃できるか」と聞いていたトランプ氏、「首都はダメだ」(中央日報、2025年7月16日)
米国のドナルド・トランプ大統領が15日(現地時間)、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシアの首都モスクワを標的にしてはならないと述べた。
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスで記者団と会い、「ゼレンスキー氏がモスクワを狙うべきだと思うか」という質問に対し、「彼はモスクワを狙ってはならない」と答えた。この発言は、米国がウクライナへの武器供給を再開すると発表し、ロシアに対する制裁構想を明らかにした翌日に出たものだった。
トランプ氏は前日、ホワイトハウスで開かれた北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長との会談において、NATOを通じてウクライナに攻撃用武器などを供給する計画を発表した。また、ロシアが今後50日以内に戦争終結に向けた合意に応じなければ、ロシアと取引する国々に対して約100%の「第2次関税」を含む「過酷な」関税による制裁を賦課すると述べた。
これに対してゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)を通じて、「(トランプ氏が)ウクライナを喜んで支援しようとしており、人命の殺戮を終わらせ、持続的かつ正義ある平和を築くために引き続き協力しようとしていることに感謝する」と応じた。
これに先立ち、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、トランプ氏が今月4日にゼレンスキー氏と電話会談を行った際、米国が長距離兵器を提供すればモスクワやサンクトペテルブルクを攻撃できるのかと尋ね、ゼレンスキー氏は可能だと答えたと報じた。
またトランプ氏は、「今後50日が経過してもウクライナ戦争を終結させる合意が出なければどうするのか」という質問に対し、「非常に悪いことになる」とし、「(ロシアへの制裁のための)関税が始まり、他の制裁も始まる」と明らかにした。
「ロシアに50日の猶予を与えるのは長すぎるのではないか」という指摘に対しては、「私は50日が長すぎるとは思わない」と述べ、「それより早く(停戦または終戦の合意が)なされる可能性もある」と話した。
トランプ氏は「プーチン大統領側でどのようなことが起こるのかを見守る」とし、「これまで私はプーチン大統領に非常に失望してきた」と明らかにした。
また、「私はこの3カ月間に多くの戦争を解決してきたが、これはまだ解決できていない」と述べ、「これは『バイデンの戦争』であって、『トランプの戦争』ではない」と付け加えた。
トランプ氏は、自分はウクライナとロシアのどちらの味方でもないとし、「私は人類の側に立っている。殺戮を止めたい、それが私の立場だ」と強調した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cceb87ba14f2acb4d07c933e455029dd181847f/images/000
❸ ロシア、米の停戦要請もウクライナに大規模攻撃 各地で被害(JIJI.COM、2025年7月16日)
【AFP=時事】ロシアは15日夜から16日早朝にかけて、数百機の無人機と砲弾、弾道ミサイルを発射し、ウクライナを攻撃した。ウクライナ当局が16日、発表した。ドナルド・トランプ米大統領による停戦要請を無視した形となった。
各地への攻撃で、女性1人が死亡し、20人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領の出身地である中部クリビーリフでは、ミサイル攻撃により電力と水道が途絶したという。
攻撃は、トランプ氏がロシアに対し、50日以内に和平合意に達しなければ厳しい制裁関税を課すと警告してから2日後に行われた。
ウクライナとロシアの直接的な和平協議は1か月以上前に行われたのを最後に中断しており、ロシア側は協議継続に前向きな姿勢を示しているものの、次回の予定は立っていない。
ウクライナ空軍によると、ロシアは今回、15日夜から16日朝にかけて少なくとも400機の無人機と、2014年に併合したクリミア半島から弾道ミサイル「イスカンデル」を発射した。
中部ビンニツァでは夜間の無人機攻撃により8人が負傷。北東部ハルキウでは3人が負傷したと地元当局が発表した。クリビーリフでは少なくとも15人が負傷した。
クリビーリフ市長のオレクサンドル・ビルクル氏は、負傷者の中には17歳の少年も含まれており、腹部に重傷を負い、病院で治療を受けているとSNSで明らかにした。
「弾道ミサイル1発とシャヘド28機が同時に飛来するのは前例がない」と述べた。
米政府が仲介する停戦交渉が停滞する中、ロシアはここ数週間でウクライナに対する攻勢を強めている。
トランプ氏は14日、北大西洋条約機構(NATO)と合意し、ウクライナに米国製の防空システムと兵器の追加供与を行うと発表。ロシアが停戦を拒んでいることへの不満を示した。【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/3af31930674c135159d40d4fa68435d132
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❹ウクライナ外相「停戦へ首脳会談最も効果的」、あらゆる形式の交渉に準備(ロイター、2025年7月17日)
[キーウ 16日 ロイター] – ウクライナのシビハ外相は16日、ロシアとのさらなる和平交渉に向けた準備が整っていると述べた。ただ、具体的な日程は示さなかった。
シビハ外相は訪問先のポーランドのルブリンで「ウクライナはあらゆる形式、あらゆる場所での交渉に向け準備ができている」と述べ、ウクライナとロシアの首脳会談を実施することが停戦合意に向けた最も効果的な手段になるとの考えを改めて示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5ef66e41f6ed588e7d34138dfee63e6816a826f/images/000
❺ EU外相、対ロシア新制裁案承認できず スロバキアが反対(ロイター、2025年7月16日)
[ブリュッセル/プラハ 15日 ロイター] -欧州連合(EU)は15日の外相理事会で、スロバキアがロシア産天然ガス供給の段階的廃止を目指すEUの別の計画によって自国が損害を受けないという保証を求めたため、ロシアに対する新たな一連の制裁策の承認に失敗した。
EU執行機関の欧州委員会は15日付の書簡で、スロバキアの懸念に対応する意向を示し、ロシアのウクライナ侵攻に関するロシア制裁の合意を得ようとした。書簡はロイターが確認した後、スロバキア首相府が公開した。
フィツォ首相は声明で、EU外相会合に出席したスロバキア代表が15日、予定された制裁案の採決の延期を要請する任務が与えられていたと述べた。「政府は、2028年以降、ロシア産ガスの供給を停止するという欧州委の愚かな提案を拒否する」と表明。ただ「28年以降もスロバキアがある程度安心してガス供給を得られるような保証について交渉する用意はある」とした。
EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)は会合後、制裁が承認されなかったことについて「非常に残念」と述べ、「決定できるかどうかはスロバキア次第」と語った。カラス氏は制裁合意が15日に成立する可能性があると期待を示した。
スロバキアはロシア産エネルギーを引き続き輸入し、ウクライナ問題でしばしば親ロシア的な立場を取っている。ロシア産ガスを停止すれば供給不足、価格や通過料金の上昇の原因となり、さらにガス供給元のロシア政府系天然ガス最大手ガスプロムからの損害賠償請求につながる可能性があると主張している。
<免除の要求>
フィツォ首相は制裁策の採決の延期を求める声明で、EU提案が不十分だと批判するスロバキア野党を非難した。
しかし、スロバキアの最大野党はEUの対ロシア制裁の方針を支持しており、15日にフィツォ政権が他のEU諸国のようにエネルギー供給源をロシア以外に多様化していないと批判した。
スロバキアはガスプロムとの契約破棄で法的費用が生じる可能性があると警告しており、フィツォ首相は34年まで期限が残る契約を履行できるよう、ロシア産エネルギーの廃止計画からスロバキアを免除するのが最善の解決策だと述べた。
欧州委は書簡で訴訟が起きた場合に介入する用意があると述べた。しかし、免除は認めなかった。欧州委はロシア産ガスの段階的廃止で供給が乏しくなって価格が急騰した場合に「緊急停止措置」を発動できる仕組みについて明確にする予定だとしている。欧州委はまた、スロバキアにとってガスと原油に関する国境通過時の関税負担を削減するための解決策も作成するという。
ロシア産ガスを26年初めから28年にかけて段階的に廃止するEUの提案は、より厳格な多数決条件に基づく支持が必要であり、スロバキア単独で拒否権を行使できない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/39cc7444a7841c608b6e4fd5b9180337cf1d3bcc/images/000
❻ 中印ブラジル「ロシアと取引継続なら大打撃」、NATO事務総長が警告(ロイター、2025年7月16日)
ワシントン 15日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は15日、ブラジル、中国、インドなどがロシアとの取引を続ければ、「二次制裁」措置により大きな打撃を受ける可能性があると警告した。
トランプ米大統領は前日、ルッテ氏と会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナにNATO経由で最新鋭兵器を供与すると明らかにすると同時に、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければ、ロシアから原油などを輸入する第三国に「二次制裁」を科す可能性があると表明した。
ルッテ氏はこの日、米議会で上院議員と会談した際、特にブラジル、中国、インドの3カ国は深刻な打撃を受ける可能性があるとし、3カ国がロシアのプーチン大統領にウクライナとの和平交渉を真剣に進めるよう働きかけることを望むと語った。
その上で、トランプ氏との合意の下、米国はウクライナに防空システムに加え、ミサイルや弾薬なども含む武器を「大規模に」供給し、費用は欧州が負担すると言及。ウクライナが和平交渉で可能な限り有利な立場に立てるよう、欧州は資金を確保すると述べた。
ウクライナに対する長距離ミサイルの供給は検討されているかとの質問に対しては、トランプ大統領との14日の会談で詳細は協議していないと説明。現在、米国防総省と欧州連合軍最高司令官がウクライナと連携して検討を進めていると語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23ee49670aed7edb6e02002df303d625e45a22fa/images/000
❼「ロシアが勝利」、「停戦で平和的に」 ウクライナでの戦争終結をロシア国民はどう考える‘BBC、2025年7月15日)
ロシアはここ数週間、ドローンとミサイルを使ったウクライナの都市への攻撃を強化しており、ウクライナでの民間人の死傷者数は過去最多を記録している。
こうした状況を受け、アメリカのドナルド・トランプ大統領は10日、米NBCニュースに対し、アメリカが北大西洋条約機構(NATO)を通じてパトリオット地対空ミサイルシステムをウクライナに供与することで合意したと話した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も11日、アメリカが一時停止していた軍事支援を再開したと述べた。
14日には、トランプ氏とNATOのマルク・ルッテ事務総長が会談し、パトリオットのウクライナ供与の進め方などを決めた。
こうした中、ロシア・モスクワから数十キロメートルに位置するノギンスクでは、ロシアの「愛国祭」が開かれた。
BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長は現地を訪れ、ウクライナでの戦争終結についてどう考えているのか、来場者に話を聞いた。
平和的に戦争が終結するのを望むとの声もある一方で、ロシアの勝利で終わると確信していると話す人もいた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6dd138cbdbd397cd1f6bab6b19270eee39ea21dd
❽ロシア制裁と米国の中国依存/ダニエル・デイビス中佐とジャック・ボード大佐(2025年7月15日)
https://youtu.be/K-WRCqC3hpU
https://www.youtube.com/watch?v=K-WRCqC3hpU
❾スロバキアのフィツォ首相、EUの天然ガス禁輸に反論、ウクライナの5億ユーロの経済的打撃を非難(内容既報、2025年7月13日)
スロバキアのロベルト・フィツォ首相は、EUが2028年までにロシアからの天然ガス輸入を停止する計画に強く反対し、160億ユーロ規模のガスプロム訴訟とエネルギーコストの高騰を警告した。フィツォ首相は、5億ユーロの損失をウクライナに負わせ、ロシア・ウクライナ紛争の影響からスロバキア経済を守るための交渉を求めている。
スロバキア、ロシアへの制裁とガス供給停止に異議:フィツォ首相の演説から見る国家利益の擁護
スロバキアのフィツォ首相は最近の演説で、ロシアに対する欧州連合の制裁と、2028年1月1日からのロシア産ガス供給停止の提案に対して、スロバキアの立場を明確に表明しました。
彼の発言は、国家の経済的利益とエネルギー安全保障を最優先するという強い意志を示しています。
制裁パッケージ18への反対
フィツォ首相は、提案されている制裁パッケージ18がスロバキア共和国の利益に合致しないと断言しました。スロバキア政府は、自国の経済的および国家的利益を脅かすいかなる制裁にも反対票を投じるという公式な立場を堅持しています。
これは、制裁がもたらす潜在的な悪影響を深く懸念していることの表れです。
ロシア産ガス供給停止提案への批判
欧州委員会が提案する2028年1月1日からのロシア産ガス供給停止について、フィツォ首相はこれを「無意味な決定」と厳しく批判しました。
彼は、この決定がガス不足、輸送費の高騰、そして最終的には商品価格の急騰を招くと警告しています。
特に注目すべきは、スロバキアがロシアのガスプロムと2034年までの長期契約を結んでいる点です。
もし欧州連合がこの供給を立法措置によって一方的に終了させた場合、ロシア連邦とガスプロムは「テイク・オア・ペイ」原則に基づき、スロバキアに対して160億ユーロもの契約履行に対する補償を求める正当な権利を持つとフィツォ首相は指摘しました。
これは、スロバキアが直面する経済的リスクの大きさを浮き彫りにしています。
スロバキアのエネルギー安全保障
フィツォ首相は、スロバキアがこれまでロシア連邦からの安全で安定したガス供給のおかげで、ガス供給に関して安全な国であったと強調しました。彼は、イデオロギー的な決定によってこの安全性を危険にさらすことに強く反対しています。
国家の安定したエネルギー供給は、国民生活と産業活動の基盤であり、その確保が最重要課題であるという認識が伺えます。
ウクライナ支援と国家利益のバランス
ウクライナへの支援に関して、フィツォ首相はスロバキアがGDP比で最大の貢献国の一つであると述べました。しかし同時に、ウクライナでの戦争のためにスロバキア国民、家庭、産業が苦しむべきではないと主張し、支援と自国の利益のバランスを重視する姿勢を示しました。
交渉の余地
フィツォ首相は、スロバキアが2028年以降も安全だと感じられる最低限の保証が得られれば、制裁パッケージに投票を開始できる可能性を示唆しました。
彼は、スロバキアが制裁パッケージ18に投票しないことで、欧州連合に対して圧力をかけていることを強調し、自国の要求が満たされるまで交渉を続ける意志を明確にしました。
フィツォ首相の演説は、スロバキアが自国の経済的、エネルギー的安全保障を確保するために、欧州連合の政策決定において強い交渉力を発揮しようとしていることを示しています。これは、欧州連合内での各国の利益調整の難しさを示す一例とも言えるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=UsW5a3-ExtM
❿対話?制裁?戦争?米国外交が迷走する中でロシアは前進を続ける!(2025年7月12日)
米国の対ロ政策は分裂し混迷を極める中、ルビオとラブロフの対話が一筋の希望を示すも、ロシアは戦場で着実に前進中。外交・軍事・経済制裁が錯綜する中、アメリカの不安定な対応が国際秩序に影を落としています。
https://youtu.be/Vt271MVJ_pc
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1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。