
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年7月29日):ポール・クレイグ・ロバーツ:ギレーヌ・マクスウェル女史を解放せよ
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
顧客一覧もなく、エプスタインが所有していた文書の中に何もないのであれば、エプスタインやギレーヌをどうやって起訴できた、というのだろうか?証拠はどこにあるというのか?公式の証拠がないのであれば、ギレーヌの弁護士は、買収されたり脅されたりしたのでないかぎり、明日にでもギレーヌを牢屋から出させるべきだ。
トランプもバンディ司法長官も、否定できないことを否定してしまったらどうなるかに全く気づいていなかった。否定したことで、問題の解決にはならず、余計に状況を悪くしてしまった。
しかし、性的人身売買などなかったとしたらどうだろう? エプスタインによる工作が、米国支配者層を引っ掛ける甘い罠だったとしたらどうだろう?エプスタインには未成年者の性的人身売買で金を稼ぐ必要はなかった。モサドから十分資金を得ていたのだから。エプスタインの仕事は、脅迫的な情報を送り付けて、それをイスラエルが米国の外交政策をイスラエルのための外交政策にしてしまうことに利用することだった。エプスタインはそれに成功したのだ。
エプスタインの顧客一覧に名を連ねていた米国の支配者層は、トランプに頼んだのだ。そう、ネタニヤフも、だ。お人好しな人でないかぎり、ネタニヤフがここ6ヶ月で3回目のホワイトハウス訪問に駆け込んだことを承知しているはずだ。その理由は、イランによる脅威について話し合う、とされていた。しかし、この訪問後に記者会見はなかった。何が話し合われたのかの報告もなかった。このような重要な話し合いなのに、報告できる内容が何もなかった、というのだ。
私の解釈は、ネタニヤフがホワイトハウスに現れたのは、「エプスタインの情報の公開は絶対に許さない」という米国支配者層からの圧力に、イスラエルからの圧力を上乗せするためだった、というものだ。エプスタイン文書が公開されれば、米国支配者層に対する脅しの材料を集めようというこれまでの長年の活動や費用、努力が水の泡になってしまう。 エプスタイン文書が公開され、その情報が一般に広まってしまえば、イスラエルが持っている脅しのネタが役たたずになってしまう。さらに、イスラエルが米国支配者層を脅すことで、米国支配者層が自国米国ではなく、イスラエルの国益のために奉仕してきたことが明るみにでてしまう。
この文書が一般に知られることにより、米国支配者層は自身への信頼を失うことはできないし、モサドも米国支配者層を脅すネタを無価値なものにしてしまうわけにはいかない。
親愛なる読者の皆さん、これがエプスタイン物語の真相だ。
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※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「ポール・クレイグ・ロバーツ:ギレーヌ・マクスウェル女史を解放せよ」(2025年7月29日)
からの転載であることをお断りします。
また英文原稿はこちらです⇒Release Ghislaine Maxwell
筆者:ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)
出典:自身ブログ 2025年7月18日https://www.paulcraigroberts.org/2025/07/18/release-ghislaine-maxwell/