
【櫻井ジャーナル】2025.09.13XML: チャーリー・カークを暗殺した人物はどこで誰に訓練を受けたのか
国際政治政治活動家のチャーリー・カークが9月10日、ユタ州オレムにあるユタバレー大学(UVU)のキャンパスで野外イベント中に射殺された。監視カメラに映っていた容疑者タイラー・ロビンソンは父親の通報で間もなくして拘束されたと伝えられているが、動機は不明だ。近くの建物の屋根から狙撃したと見られている。
昨年7月13日、ドナルド・トランプはペンシルベニア州バトラー近郊で野外選挙集会で演説中に狙撃されたが、その際にも狙撃手は近くのビルの屋上から撃っている。トランプ自身は耳を負傷しただけだったが、演説を聞きにきていた聴衆のひとりが死亡、ふたりが重傷を負った。狙撃したと見られるトーマス・クルックスは射殺されている。
ふたりともライフルを使ったようだが、素人が簡単に扱えるような武器ではない。弾丸は引力に逆らうことはできず、放物線軌道を描いて飛んでいく。銃の性能が高ければ放物線の軌道は変わるが、真っ直ぐに飛び続けるということはできない。
そこでライフルの銃身と標的への視線(LOS)との間の角度を設定する必要がある。「ゼロイング」だ。素人がこの作業をひとりですることは困難で、銃に熟達した人物が必要。言うまでもなく広い敷地も必要である。つまり、カークや・トランプを狙撃した人物は狙撃にベテランでないかぎり、厳しい訓練を受けていたはずだと考えられている。
訓練したのは誰なのか、そしてどこで訓練したのか。どこで狙撃するかを決めることも簡単ではない。そうした訓練をするコーチと訓練のための場所を保有している富豪や組織が存在していると考えるべきなのかもしれない。もし、こうしたシステムが存在するなら、狙撃した人物は処分されてしまうだろう。
第2次世界大戦の終盤、イギリスとアメリカの情報機関は西部戦線でドイツ軍と戦っていたレジスタンス対策としてゲリラ戦部隊を編成、隊員を訓練している。ジェドバラだ。大戦後、西ヨーロッパでレジスタンの主力であるコミュニストの影響力が強まることを恐れてのことだ。訓練を担当したのはイギリスの特殊部隊であるSOEとアメリカの戦時情報機関OSSの一部門であるSOだった。このジェドバラ人脈は戦後、アメリカの秘密工作を担うことになり、ヨーロッパではNATOの秘密部隊の基盤になる。イタリアのジェドバラはそのひとつに過ぎない。
アメリカやイギリスはそうした秘密部隊を指揮している国だが、国内にいる目障りな個人や組織を処分する仕組みも作られていそうだ。
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【Sakurai’s Substack】
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