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【前田朗Blog(Wednesday, July 10, 2019)】歌う平和憲法(1)

前田朗

【独立言論フォーラム・理事  前田 朗】

東京造形大学名誉教授、日本民主法律家協会理事、救援連絡センター運営委員。著書『メディアと市民』『旅する平和学』(以上彩流社)『軍隊のない国家』(日本評論社)非国民シリーズ『非国民がやってきた!』『国民を殺す国家』『パロディのパロディ――井上ひさし再入門』(以上耕文社)『ヘイト・スピーチ法研究要綱』『憲法9条再入門』(以上三一書房)『500冊の死刑』(インパクト出版会)等。

   私の「日本国憲法」の授業では、長年、毎回、憲法の歌を流してきた。日本国憲法前文や9条の歌である。他の授業では、平和の歌や反戦歌もよく使うが、憲法の授業では憲法の歌を使っている。

 

    友人知人に聞いてみると、授業で憲法の歌を使っている例はあまり多くないようだ。学生に聞くと、ごく一部に「高校の授業できたがわてつの憲法前文の歌を聞いた記憶がある」というので、学校教育で使っている例もあるようだ。社会科の授業か音楽の授業かはわからないが。

 

   日本弁護士連合会が近年、日本国憲法の歌を募集する企画をやっていたと記憶するが、みんなでどんどん平和憲法の歌を歌えるといいな、と思う。

 

   以下では、私が授業で使っている曲を順不同で紹介していく。

 

 

01 いなむら一志「Kempo.No.9

 

02 上田文雄「第9ロック」

03 笠木透「あの日の授業ーー新しい憲法のはなし」

 

04 きたがわてつ「日本国憲法前文」「九条」

 

05 アジアン・カンフー・ジェネレーション「No.9」(以上今回)

 

06 沢田研二「我が窮状」

 

07 山崎まさよし「#9 story

 

08 あきもとゆみこ「第九で9条」

 

09 「ラップ憲法」

 

10 Co.慶応「日本国憲法ラップ」

 

11 初音ミク「日本国憲法」

 

12 結月ゆかり「日本国憲法前文」

 

13 クニ河内と羅生門「日本国憲法」

 

 

 

 1996年に、札幌の上田文雄(弁護士・次項参照)の発案で、憲法に曲をつけて歌う企画があった。作曲を担当したのが、北海道で活躍していたミュージシャンのいなむら一志(稲村一志)である。いなむらは、後に自分のアルバムに「Kempo. No. 9」として収録している。憲法9条の歌はたくさんあるが、私の一番の推薦はこれだ。

 

CD:いなむら一志『他事騒論』

 

CD:いなむら一志&大『Imagine

 

CDImagine』には、「Kempo.No.9」のほか、ジョン・レノンの「イマジン」の日本語版も収録されている。2007年にこれを私は100枚購入して普及したが、その後、いなむらが他界したため、現在の入手方法は不明。オンラインでは見つからない。他の曲をYoutubeで聞くことが出来る。

 

いなむらは1970年代、フォークロックバンド「第一巻第百章」でデビューしたが、解散後は北海道で活躍した。いなむらについては、前田朗「イマジンを子どもたちと――いなむら一志」『マスコミ市民』2007年1月号参照。

 

 

ウィキペディア

 

 

Youtube

 

 

 

 

2 上田文雄「第9ロック」

 

札幌の上田文雄(弁護士)発案により「Japanese KENPO」企画としてCDが作成された。そこに収められたのが、「第9ロック」(歌・上田文雄)と「日本国憲法前文」(歌・舛田雅彦・弁護士)である。作曲はいずれも稲村一志。現在、Youtubeにアップされている。

 

 

第9ロック

 

 

憲法前文

 

 

 

上田文雄

 

 

 

03 笠木透「あの日の授業――新しい憲法のはなし」

 

文部省が日本国憲法普及のためにつくった「新しい憲法のはなし」をもとにした笠木透作曲の「あの日の授業」。音源は多数あるが、私が授業で使っているCDは下記。

 

笠木透と雑花塾他『ピース・ナイン』(音楽センター)(歌は増田康記)

 

Youtubeには多数ある。

 

 

 

 

 

笠木透

 

 

 

04 きたがわてつ「日本国憲法前文」「九条」

 

1983年、きたがわてつが作曲して日本国憲法前文を歌った。音源は多数あるが、私が授業で使っているCDは下記。「九条」も収録されている。

 

きたがわてつ『日本国憲法前文』(音楽センター)

 

Youtubeでは

 

 

 

 

 

きたがわてつ

 

 

 

05 アジアン・カンフー・ジェネレーション「No.9

 

ロックバンドのアジカンが2008年に憲法9条を歌った。「No.9」というタイトルで、これが9条であることは後藤正文自身があちこちで語っていた。イラク戦争をはじめとするアメリカの戦争を念頭に置いていると聴こえる。学生には一番人気の曲だ。私が授業で使っているCDは下記。これには日米安保を批判する歌「惑星」も収録されている。

 

アジアン・カンフー・ジェネレーション『World World World(Ki/oon Records)

 

DVDも出ている。

 

アジアン・カンフー・ジェネレーション『映像作品集5巻』(Ki/oon Records)

 

Youtube

 

 

 

 

アジカン

 

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前田朗 前田朗

(一社)独立言論フォーラム・理事。東京造形大学名誉教授、日本民主法律家協会理事、救援連絡センター運営委員。著書『メディアと市民』『旅する平和学』(以上彩流社)『軍隊のない国家』(日本評論社)非国民シリーズ『非国民がやってきた!』『国民を殺す国家』『パロディのパロディ――井上ひさし再入門』(以上耕文社)『ヘイト・スピーチ法研究要綱』『憲法9条再入門』(以上三一書房)『500冊の死刑』(インパクト出版会)等。

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