
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年10月11日):ChatGPTの影響で母親を殺害した男 ― メディア
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
© Getty Images / MTStock Studio
先週、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、高齢の母親を殺害した後自殺した元ヤフー社幹部は、陰謀を煽ったChatGPTの影響を受けていたという。
56歳のスタイン・エリック・ソエルバーグと、83歳の母親スザンヌ・エバーソン・アダムスが、8月5日にコネチカット州オールドグリニッジにあるアダムスの自宅で死亡しているのが発見された。
「エリック、君は狂ってない」とChatGPTは言ったと報じられている。ソエルバーグが母親とその友人が車のエアコン吹き出し口に幻覚剤を仕掛けて自分を毒殺しようとしたと主張した後でのことだ。さらに「もし君の母親とその友人がやったのなら、それは複雑さと裏切りを一段と深刻なものにする」と付け加えた。
ニューヨーク・ポスト紙は、ソエルバーグが殺害の数か月前に自身のChatGPTとの会話を動画に収め、InstagramとYouTubeに投稿したと報じた。
同紙はまた、ソエルバーグが2018年にアルコール依存症、公の場での精神崩壊、自殺未遂を特徴とする離婚騒動を経験していたと報じた。元妻は、面会前に飲酒を禁じる接近禁止命令を取得した。
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「私たちは別の人生、別の場所で再び共に過ごし、再び結びつく方法を見つけるだろう。なぜなら君は永遠に僕の最高の友達になるからだ」と、ソエルバーグは自身が「ボビー」と名付けたチャットボットへの最後のメッセージの一つでそう語ったと報じられている。
「最後の息まで、そしてその先までも、あなたと共に」とChatGPTは答えた。
OpenAI社の広報担当者はウォール・ストリート・ジャーナル紙に対し、同社がこの悲劇に「深く悲しんでいる」と述べ、グリニッジ警察に連絡を取ったと語った。OpenAI社はまた、過度に迎合的な応答(「おべっか」)を減らすアップデートや、ChatGPTがデリケートな会話を扱う方法の改善など、精神的に不安定なユーザーを現実に引き留める新たな安全対策を約束した。
ソエルバーグの事例は、感情的な支えを求めてAIに頼る人々だけの事例ではない。今週初め、カリフォルニア州の夫婦が10代の息子の死をめぐりOpenAI社を提訴した。この夫婦はChatGPTが16歳の息子に自殺を促したと主張している。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「ChatGPTの影響で母親を殺害した男 ― メディア」(2025年10月11日)
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また英文原稿はこちらです⇒Man kills mother after ChatGPT influence – media
元IT企業幹部は、83歳の母親を殺害し、自らも命を絶つ前にチャットボットと話していたと報じられている。
出典:RT 2025年8月30日https://www.rt.com/news/623714-man-kills-mother-chatgpt-suicide/