連載:マッド・アマノコラム集(5)
社会・経済漫画・パロディ・絵画・写真マッド・アマノパロディコラムが毎週水曜日に公開されます。お楽しみに。
「マッド・アマノ」の由来
さて、私のペンネーム「マッド・アマノ」のマッドは美術大学の学生だった頃、東京神田の本 屋街の古書店にあった米国のパロディ専門誌「MAD」を見つけ、「MAD」 と名づけたもの。戦 後、東京代々木の米軍が所有していた兵舎・家族用居住宿舎「ワシントンハイツ団地 ( 現・代々 木公園 )」という軍用地が存在していた。MAD マガジンは恐らくここの住民が手放したものだったのだろう。
ハリウッドの映画のパロディをはじめ白と黒の小悪魔が喧嘩する漫画など日本で は見たことのないような風刺の漫画が繰り広げられていた。30 代の半ば、私はニューヨークの MAD 編集部を訪れいかにもユダヤ系の風貌の編集長兼発行人に会い、MAD の作品集 (TBS ブリタニカ ) の日本での発刊に漕ぎつけた
「MAD」の意味は主に「怒っている」や「狂ってい る」あるいは「馬鹿げている」だが、文脈によっては「夢中になった」「素晴らしい」といった 意味でもある。主に米国をはじめ世界では軍事用語として「MAD」は「相互確認破壊 (Mutually Assured Destruction)」の略称として使用されている。今から 50 年以上前に命名した時は軍 事用語とはつゆ知らず、気付いたのは 20 年ほど前だった。
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マッド・アマノ
日本では数少ないパロディスト(風刺アーティスト)の一人。小泉政権の自民党(2005年参議院選)ポスターを茶化したことに対して安倍晋三幹事長(当時)から内容証明付きの「通告書」が送付され、恫喝を受けた。以後、安倍政権の言論弾圧は目に余るものがあることは周知の通り。風刺による権力批判の手を緩めずパロディの毒饅頭を作り続ける意志は固い。


















