第4回 私は、何故安倍晋三元総理の国葬に反対するのか?/初めて私の心情を訴える
メディア批評&事件検証以下の文章は先日日本共産党の地域後援会ニュース用に書いたものだが、今の私の心情を明らかにするとすればこれ以外になく今週の「週刊鳥越 俊太郎イチオシ速報」にも掲載を決めた。
国葬反対 共産党頑張れ
私は昭和15年3月生まれ。戦後第一期小学生だ。そんな私が絶対譲れないのは「戦争と核」だ。如何なる理由、シチュエーションであれ、この非人間性には我が一身を賭してでも反対をしたい。
私は戦後の総理大臣を皆見続けてきたが、最も「戦争と核」に近づいたのは、他ならぬ安倍晋三元総理大臣である。集団的自衛権の導入の先頭に立ち、東京五輪招致の際「フクシマはアンダーコントロール」と嘘をつき、「敵基地攻撃能力」や「核共有」を死の直前まで高言し続けた。
私の信条からすれば政治的には最も犯罪的な政治家であり、日本の総理大臣であった。
だからと言って銃撃し、死に至らしめることなど許すべきではない。しかし、だからと言って全額国民の税金を使って執り行われる
「国葬」もまた許すべきではない。
「戦争と核」反対の私だけが「国葬NO」と言っているのではない。
国民の半数以上がこの「国葬」には反対なのだ。安倍政治には近い立場の「読売新聞」を除く新聞とテレビ全メディアの世論調査からすれば、明らかに日本国民半数以上は「安倍国葬」に反対なのだ。 岸田総理に言いたい。「キミは絶対的な少数派なのだ!キミは民主主義の原理、多数決を踏みにじるのか!。恥を知り給え!!
※追記
19日明らかになった毎日新聞と東京新聞、両紙に出た内閣支持率、国葬儀への支持率、共に驚くべき数字だ。岸田内閣は間違いなく少数派だ?国葬止める気は無いのか?
毎日新聞
内閣支持率29%(前回より7%下落)
国葬の賛否
反対62%
賛成27%
東京新聞(共同通信世論調査)
内閣支持率
40.2%(内閣発足以来最低)
国葬
反対 60.8%
賛成 38.5%
2022年9月17日
ジャーナリスト 鳥越俊太郎
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1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。