【連載】ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン
ノーモア沖縄戦

メールマガジン第1号:ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会に賛同くださったみなさまへ!

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会

「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」 賛同者・呼びかけ人の皆さま

この度は当会の活動にご賛同いただき、また、厚いご支援を賜り、誠にありがとうございます。

ご賛同いただいた皆さまとのコミュニケーションツールの一つとして、メールマガジンを発行することといたしました。今後少しずつ、皆さまに状況を報告できたらと思います。

第1号には、映画『沖縄スパイ戦史』の監督で「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」発起人メンバーの三上智恵さんよりメッセージをいただきました。

それでは、どうぞご覧ください。

こんにちは!「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の発足を呼びかけたシンポで 司会をしていたご縁で、運営委員の一人になってしまった三上智恵です。

1月31日にようやくHPも完成して正式にこの会を立ち上げることができ、 みなさまを賛同人としてお迎えできることになったことは、発起人・運営委員一同 大変にありがたく感激しています。

すぐにでも皆さんに感謝と歓迎のメールを差し上げ、カンパのお礼も伝え、この会の持つ熱や使命も知って頂き、今後の具体的な行動の可能性について共に語り合うような場を、一刻も早く作り上げていきたいという気持ちは山々あるのですが、結果的に、蝸牛のような速度の返信になってしまった事をどうぞお許しください。

なんせ、準備会の会合もままならないコロナ禍です。ネットを使わない発起人の方々も 多い中で、話し合う場を作るのも一苦労。事務所を探したりホームページを一から作ったり、運営委員は慣れない作業に大奮闘するものの、想いの強い船頭たちは、船を陸に 上げないまでも、スピンさせたり波に突っ込んだりと珍道中もありながら、やっとのことで ここまでたどり着いた感があります。

今、ホームページも徐々に見やすくしつつあり台湾有事と武装を煽るようなニュースではなく、私たちが本当に必要な情報を掲載し また皆さんの声も反映できるような有機的なプラットフォームにしていけたらと考えているところです。どうかこれに懲りずに、折々にHPを訪れて、また励ましなどもいただけるとこんなに嬉しいことはございません。

復帰50年の節目の年に、よりによってなんで私たちは今「沖縄戦の再来」に 怯えるような日を迎えているのか?「二度と沖縄を戦場にしない」というのは、 戦没者やこの島のご先祖様と私たちとの、最低限の約束ごとです。

そんなことは当然の前提として、戦後の苦しい状況を耐え抜いて 「世(ゆー)や直(なう)れ、ユバナウレ」と地を這うように、少しでも沖縄の状況を いいものにして若い世代に渡したいと、頑張ってきたはずなんです。 それが、いつの間にか坂道を転落するように、戦前さながらの恐ろしい世界に 突入していく今の状況を、私たちは黙って見ているわけにはいきません。

憲法を変えたい人も守りたい人も 自衛隊を強くしたい人も、災害救助隊になってほしい人も 軍備によって安心したい人も、余計に不安を感じる人も 考えや立場はそれぞれに違っているかもしれませんが それでも「それなら、私たちの島を戦場にしてもいいよ」という人は 誰もいないはずです。

「九州の南から台湾にかけての地域が戦場になるも止む無し」という 今の日米の国防計画は必ず、どうしても、撤回してもらわねばなりません。 声を上げなければ、島に住む私たちはそれを認めたことになり、 本土の人々は三度沖縄を犠牲にするのに賛成したことになり そして誰のための戦争かよくわからないままに、自国を戦場にするのを 許可したことになります。

私はもうこれ以上、加害者になることも、被害者になることも拒否します。 日本全国どこに住んでいても、この問題の当事者じゃない人はいない。 だからどうか一緒に知恵を絞って、間違った国策なら是正してもらいましょう!

みなさんの知恵、行動力を貸してください。時には自慢のスキルや財力も。 ネットワークも経験値も胆力も、私たちと共有してください。 ここで仲間を増やすことで島々を戦場にする流れを止められるなら、と 私は撮影の仕事をしばらく脇に置いてでも、みんなが声をあげる土台をつくることに 貢献したいと決意をしました。

まだまだ歩き始めたばかりの会なので覚束ないことばかりですが、 賛同者の皆さんと一緒に「島々を戦場にしない」の一点の目標のために 着実に歩を進めたい。運営委員一同、そう願っておりますので、 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

2022年2月15日 三上智恵

 

・今週のピックアップ

「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の共同代表5氏は2月14日、沖縄県議会で赤嶺昇議長に「沖縄を再び戦場にさせないための要請書」を手渡し、「沖縄を戦場・攻撃拠点とする日米2プラス2合意の破棄、日米合同作戦の策定中止を表明すること」など5項目について県議会の対応を求めました。

要請で山城博治共同代表は「第二の沖縄戦の地獄図が迫っている」石原昌家共同代表は「第一次大戦は一発の銃声で始まった。沖縄も一つのきっかけで戦場となりかねない」と危機感を訴え、ダグラス・ラミス代表は「沖縄だけではすまない。横田基地も攻撃の的になる」と台湾有事が日本本土にも戦火を及ぼす懸念を指摘しました。

宮城晴美代表は沖縄戦体験者の証言を踏まえ「沖縄を二度と戦場にしないことが戦後世代の務め」とし、具志堅隆松代表は「戦前は戦争反対の声を上げることができなかった。私たちと一緒に県議会も沖縄を戦場にするなと声を上げてほしい」と訴えました。

要請書は添付の通りです。台湾有事に米軍、自衛隊が関与すれば沖縄が「ミサイル戦争の戦場になる」とし、県議会に対し①2プラス2合意の破棄、②自衛隊・米軍の基地共同使用反対、ミサイル配備への反対表明、③日米政府への中止要請行動、④日米作戦計画の情報開示、⑤武力によらない平和的解決を日米、中国、国連、国際社会に働きかける―の5項目について対応を求めるものです。

赤嶺県議会議長は「沖縄を二度と戦場にしないという考えに保守も革新もない。(戦争になれば)一巻の終り。戦争をしないことに保革すべてが向かうべきだ」と述べたうえ、特に要請項目⑤の「武力によらない平和的解決」について「沖縄から働きかけないといけない」と積極姿勢を示しました。

赤嶺議長はまた、「みなさんの熱い思いを玉城デニー知事にぶつけてほしい」と県政への働きかけを促しました。「ノーモア沖縄戦の会」は玉城知事に対しても近く、要請を行う予定です。

要請書の内容は下記からご覧いただけます。

沖縄県議会議長 赤嶺昇殿

 

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「ノーモア沖縄戦の会」は「沖縄の島々がふたたび戦場になることに反対する」一点で結集する県民運動の会です。県民の命、未来の子どもたちの命を守る思いに保守や革新の立場の違いはありません。政治信条や政党支持の垣根を越えて県民の幅広い結集を呼び掛けます。

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